福岡・大川の家具製造「みやざき木工」が倒産
福岡県大川市の家具製造「株式会社みやざき木工」(大川市三丸1031-2)は,10月5日付で福岡地方裁判所柳川支部より破産手続の開始決定を受け倒産した。同社は,家具の街・大川市内で子供用家具や育児家具のほか,タンスなど収納家具の製造を主力に事業を展開していた。
今年に入っての大川市での木工関連企業の倒産は,「アットマークファニチャー」に続き,2社目である。
>>>関連情報 今年4月 大川市の家具販売「アットマークファニチャー」倒産
福岡県大川市の家具販売「アットマークファニチャー」(福岡県大川市道海島109-3)は,4月3日、福岡地裁柳川支部において破産手続きの開始決定を受けた。負債は1億円内外が見込まれる。
アットマーク社は2004年に創業。楽天市場 http://www.rakuten.co.jp/furniture-atmark/info.html などに出店し,2011年9月期には年商3億円を売り上げていた。
◆大川市の概要
大川市は,筑後川の下流域,福岡県の南西部に位置する家具の街である。大川家具は天文5年(1536年)室町時代の船大工に端を発し,開祖榎津久米介(源義時の家臣)当初は船や農業用水車を製造,江戸時代末期に指物の技術を導入し指物産地を形成してきた。
家具・建具メーカーをはじめ,木工機械や塗料,家具流通や小売業など1,000社を超える木工関連企業が集積している。