浦嶋繁樹の全国リスクマネジメント行脚ブログ

リスクマネジメントを考えるブログ

第二回 財務リスクコンサルタントを目指せ講座!

2007-11-05 19:41:56 | リスクマネジメント
少し時間が空きましたが、2回目を書きましょう。

前回は「保険の原点に戻ろう」「保険は財務とリスクマネジメント」だと、
書きました。

今日は保険のルーツについて触れて見たいと思います。

保険のルーツは二つあります。(私の勉強の限りでは)

1、アルプス山脈を中心とした「共済型」
これは、農業などを中心とした考え、災害や冷害などに対応するため皆でお金を出し合い、
被害を受けた農家を救済する仕組みです。

この保険の特徴は、「皆が同じ保険料を支払う平等」です。

2、イギリスなど航海(海洋)を基盤として生まれた「リスク細分型」
こちらの保険は、海を前提としておりますので、遠くへ行く船と近海の船ではリスクが違う。

つまり「リスクに応じて違う保険料を支払う平等」なのです。

損害保険業界で、「マリン」「ノンマリン」と呼ばれますが、
2は「マリン」ですね。(保険料は毎日変動します。)

金融ビッグバンは、まさに「共済型からリスク細分型」、「山から海」、「農業から海運」、「アルプス山脈からイギリス型」の転換なのです。

ビッグバンは宇宙爆発、宇宙再生から、新しい時代への変革をイギリス・サッチャーとアメリカ・レーガンが唱えた改革でした。
(ビッグバンの裏言語はビッグベン。イギリスの時計台ではないでしょうか。)

まさに、ビッグバンは「ゲルマンからアングロサクソンルール」への転換だったと思うのです。

そうすると、ここで答えが出ますね。
・アングロサクソンルールのリスク細分型保険はどのようなものか。
・それに対応するためには、どのようにしなければならないのか。
です。

日本はアルプス型、共済型(皆で同じ保険料を支払う平等)できました。
その証拠に、
・ビッグバン以前は、どこの保険会社もほとんど保険料と商品が同じだった。
・損保は、料率算定会料率、生保は同じ生命表を活用。
・ビッグバン以前は独禁法の対象外だった。
などが挙げられます。

したがって、競争のない社会、業界だったのです。
そうすると、保険の販売方法は「コネ」が強い人が勝つことになります。

一方、リスク細分型に変わると、
リスクマネジメントを活用してリスクを下げ(コントロール)、
リスクを企業側に保有させる(財務・ファイナンス)が必要になります。

つまり、リスク細分型はリスクマネジメントと財務という、
新しいスキルが必要とされてきたのです。

それが、前回書いた、「アメリカに勉強に行ったとき、どこの街でもリスクマネジメントのことを言っていた」のです。
そのアメリカでの光景が今の日本で求められているのです。

したがって、今日の答えは、
・ビッグバンはリスク細分型の保険に変わる。
・リスク細分型保険対応は、リスクマネジメント能力が問われる。
・リスク保有をする財務についての勉強も必要になる。
(個人は、ファミリー・リスクマネジメントとファイナンシャルプラン。
ファイナンシャルプランだけではリスクが逆の大きくなる場合がある。
セットで考えることです。)

そうした背景から、僕はリスクマネジメントを18年勉強してきたという答えになるのです。

ぜひ、皆さんもそうした観点からリスクマネジメントと財務を勉強してみてください。

そして、「リスクコンサルタント」を目指してください。
コンサルタント料も取れるようになれば、ベストですね!


最新の画像もっと見る