浦嶋繁樹の全国リスクマネジメント行脚ブログ

リスクマネジメントを考えるブログ

リスクマネジメントのプロ養成とマーケット!

2007-04-09 19:34:41 | リスクマネジメント
リスクマネジメントを教えてきて14年目、
昨年の新会社法「損失の危険の管理に関する規定と体制(リスクマネジメント)」を求められた。

また、上場企業は日本版SOX法の対応を2008年度決算から求められることから、これによりERM(エンタープライズ・リスクマネジメント)が必要となったのだ。

こうした流れから、内部統制とリスクマネジメントができる人は足りない状態が続くことは間違いない。

我々が育ててきた数千名のシニアリスクコンサルタント、CROを初めとした講座修了生たちも、ここで活躍の場が出現した。

今までの苦労がようやく実を結ぶ。

もちろん彼ら、彼女らが企業では社内リスクコンサルタントである、
リスクマネジャーやCRO(チーフ・リスクオフィッサー・コンプライアンスオフィッサー含む)になっていく方も多いだろう。

独立したリスクコンサルタントになる方も多いはずだ。

ようやくここまで来た!

ヤレヤレという感じ!
永かった!

これで自分の責任も果たせるというのが実感だ!

なぜなら、「絶対に、リスクマネジメントは日本で必要になる」と言い続けて14年だからだ。

もともと、私は保険業界出身であることからFPを19年前に勉強した。

その後、18年前アメリカでリスクマネジメントと出合った。

そこでわかったことは、ファイナンシャル・プランはリスクマネジメントの個人版(パーソナル、ファミリー・リスクマネジメント)の資金繰り手法であって、
企業にといっては財務であることがわかった。

英語的には同じ「ファイナンシャル」だが、個人と企業では手法やルール(会計や会社法など)がかなり異なる。

これを発見したことでも、両方勉強した価値は大きかったと実感している。

その後、法人のコンサルティングを志す中でリスクコンサルタントとなることを心に決めた。

それからは、稼ぎ出すノウハウを開発するために地獄といっていいほど悩み、ようやくこの時代を迎えた。

「リスクマネジメントは保険だ」という方もいらっしゃるが、
「保険は財務」であり、財務手法の一つと認識するべきだと私は考える。

自社の財務体力には限界がある。

自社の財務的限界を超えるリスクに対する移転手法の代表格が保険である。

しかし、保険も手法である以上限界がある。

したがって、事故、事件を起こさないようなリスクコントロールや危機管理対応機能を持たせることで企業経営や個人生活は安定する。

安定すれば、企業は存続し発展し社会に貢献できるし、個人は幸せを掴む可能性が拡大する。

安定は、リスクマネジメントの結果得られるものなのだ。

私はリスクマネジメントを勉強してから、「FPがどうあるべきか」「保険が本来どうあるべきか」「どう活用されるべきなのいか」をわかったように思う。

また、「経営とは何か」も理解できた。

もっともっと勉強はしなければならないだろうが、「とりあえずここまで来た!」と言える自分が心地良い!

社会のためまだまだ勉強し続けなければならない!

一生勉強できたらと思うが、怠け者の自分をどうその環境におけるかがポイントだろう。



最新の画像もっと見る