藤田元司通夜

先日亡くなった元ジャイアンツ監督　藤田元司さんの通夜が本日行われた。
夕方のラジオで産経新聞記者？のシミズミツルて人が、生前の藤田さんのエピソー
ドを紹介していた。

初めて監督になった頃は現在と違って、世田谷区用賀のマンションに住んでいた。
取材で新聞記者が家の中に入ると手狭になるため、向かいの部屋が空いたとたんに
ポンと部屋を購入し、その部屋をプレスルームのためだけに活用したという。
気前がよくて、記者に非常に親密に接した人物だったらしい。

ジャイアンツ監督は'81～'83と'89～'92の2期、計7年間勤め4度のリーグ優勝のう
ち、2回は日本一と素晴らしい戦績だ。
しかし現役時代同様、長嶋や王らが監督に就任するまでの「繋ぎ役」のような格好
になり、実績が認められた感がない。

おまけに最初に監督に就任した'81は長嶋解雇の後で、熱狂的な長嶋ファンからの
執拗な嫌がらせや脅迫に遭った。
それは家族にまで及び、藤田の奥さんが半ばノイローゼになりそうなくらいであっ
たが、藤田は常に毅然と構え
「俺は悪者でいい。キッチリと野球をやるのみだ。」
と言っていたという。

長嶋が展覧試合でサヨナラホームランを打った'58年の阪神戦。
その試合のあまりにも有名な裏話・・・
打たれた投手は村山。
村山は亡くなるまで「あのホームランはファールだ。」と言っていた。
裏話その2・・・この試合は王もホームランを打っている。
王と長嶋のONアベックホームランは通算108回にも及ぶが、この試合が記念すべき
第1回目であった。
最後の裏話・・・この試合で完投勝利を飾ったのは藤田だった。

藤田が現役時代の監督は水原茂～川上哲治。
川上が　「ガンちゃん、投げてくれるか？」　と言うと、どんな時でも嫌な顔ひとつせ
ず　「分かりました。」　と、マウンドに向かっていったらしい。