![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/3c/bdb36057406c8c6f8d96123dca5cda9c.jpg)
6月28日、横浜みなみ生活クラブ主催の講演会を聞いてきました。
講師は安部司さん、最近『食品添加物の神様』として有名ですね。
わたしが彼の名前を知ったのは、
数年前西日本新聞で掲載されていた『食卓の向こう側』に彼が登場して。
内容が結構衝撃的だったのを記憶しています。
その方のお話が聞けるというので、自転車をすっ飛ばしてでかけました。
安部さんとはどんなひとなのか。
彼は大学をでて、食品添加物の専門商社に入社。
食品加工メーカーや製造工場、個人商店などに、添加物を販売するのが仕事でした。
ベージュ色のシワシワ干し大根を、まっ黄色のポリポリたくあんにしたり、
暗い土色の原料タラコをピンク色のプリプリタラコにしたり。
極めつけ、端肉(いまはペットフードなどに利用)に安い廃鶏のミンチ、組織上大豆たんぱくそれに20~30の添加物を混ぜて自ら『ミートボール』を開発したり。
実はその『ミートボール』が安部さんの人生を変えます。
猛烈サラリーマンで、ほとんど家で食事することもなかった安部さん。
娘さんの3歳の誕生日、日頃の埋め合わせの気持ちもあって早く帰宅し、
お祝いのテーブルにつき、お皿のミ-トボールを口に入れて愕然!
なんと自分が開発したあの添加物てんこもりのミートボールだったのです。
(彼は食品に入っている添加物100種類くらいは舌で見分ける)
子ども達に『食べてはいけない!』といい、
そのとき初めて『自分は買う立場の人間でもあったのだ』と気づいたそうです。
その晩一睡もできず、翌日、彼は会社を去ります。
さて、講演会。
抽選になるほどの盛況ぶり。
折りしもミートホープ偽装問題も話題になってることもあり、皆さんの関心の深さがうかがわれます。
壇上には、ずらりと瓶が並べられています。
すべて食品添加物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/fa/6bc299ea593d414a614268ca2acf069c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/79/09f44ec21fd2664852e06d9e06c3277a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/27/2f09b36d4a2c91c1c74a345fa3528160.jpg)
これを使って、ジュース(普通に売られている)を作ってくれました。
水以外全部(色、味、匂い)食品添加物(10種類くらい!?)で作っています。
もともと恐ろしいくらい甘くて飲めない代物らしいのですが、
ある添加物を入れると飲めるようになるんだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2f/55a66eb14f552825585a984c185d4f8d.jpg)
黄色→コールタール
オレンジ→サボテンに付く虫の死骸をすり潰したもの
緑→蚕のフン(フンですよあなた!メロンジュースの素がクソだなんて・・・)
聞けば聞くほど恐ろしくなる食品添加物。
でも安部さんは食品添加物は悪いばっかりではないといいます。
添加物によってわたしたちは『便利さ』と手に入れたじゃないかと。
確かにそう、コンビニのお弁当やサンドイッチが安く手軽に食べられるのは添加物のおかげ。
添加物を単純に目の敵にしたりするのではなく、どうつきあうのか、どこまでなら許せるかそれが大切なのだといいます。
消費者の求めるものは①安い②簡単③便利④美しい⑤味が濃い⑥賞味期限なんだそうです。
それをすべて満たしてくれる強い味方が食品添加物。
作る側も、消費者が飛びつくからこんなものを作るんですよね。
わたしもミートホープ社長の『買う消費者が悪い』発言は一理あると思います。
『配給じゃないんだよ、自分で選べるんだよ』安部さんも言ってました。
なにより怖いのが、子どもが添加物の入った味が本当の味だと覚えてしまうことだとわたしは思いました。
夫がそうで、それで育った40代の夫は、ほとんどすべてに醤油、胡椒、ドレッシング、マヨネーズなどかけて濃い味にしないとダメなんです。
普通に作ったのは味がしないといいます。
もう脳に濃いインスタントの味覚がインプットされているんですね。
そういうわたしも味覚にほんとは自信ないです。
ただ今の子ども達はこれだけインスタント、輸入食材、加工食品、遺伝子組換え食品に囲まれて、それが『本当の味』なんだから深刻ですよね。
『あなたはいい。
でも楽や便利さをとった代償、自分のメリットと引き換えに、まだ自分ではものを選ぶことができない小さな愛する我が子にそんな食べ物を与えることができますか?
その判断くらいできるでしょ』
『安けりゃ(なにが入っていようと)いい、だから美味しくなくて捨てても惜しくもない、だから子どもは食べ散らかしても罪悪感もない、ものを作るのにどれだけのひとが汗水垂らしているのか考えることさえない、それでどんな子が育つか想像できるでしょう』
『豊かなのに、食生活は加工食品だらけ。
なるだけ時間がかかっても、手間がかかっても、台所に立つお母さんの姿を子どもにみせてあげてほしい』
次々に、強烈な言葉が飛び出します。
ほんとそうなんだけど、なかなかそうはできないと思ってしまうわたし。
マックも行くし、ジャンクなお菓子も好き、好き、大好き。
そんな考えを見透かしたように安部さん、
『どうせここを一歩でたらすぐ忘れちゃうんだから。
ダメって言ってるんではないよ、減らすことならできるでしょ、そう言ってるの』
はい、救われました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/bb/aab53cd406a9bdcef483ddbe37554e46.jpg)
↑安部さんです。博多っ子です!
本にサインをしてくださった時に、『こんなこといって圧力とかないんですか』と尋ねたら『そりゃ~あるよ~、講演会中止にしてやるなんて脅しもあるしね』とおっしゃってました。
『それにしてもテレ朝よく出しましたね~』というと
『わたしは絶対ダメって考えではないので、そこらへんスポンサーも理解してくれたのかな~』というお答えでした。
そうそう、この日はテレ朝の『ワイド!スクランブル』のカメラが入ってたんです。
安部さんの密着取材なんだって。
7月13日(金)12時15分前後に生出演らしいので、興味のある方ごらんになってみてください。
もしよかったら以前書いた『5年かけて作るウィンナー』も読んでみてください。
ちなみに生活クラブのスナック菓子はわたしにとってはそんなにおいしく感じない(薄味なんです)んです。(ごめんよ~)濃い味に慣れてしまってるんですね。
だから少しで満足で、食べ過ぎないんです。
市販のはペロッと1袋完食したりします。
密かに、きっと食べたら止まらない添加物が入っていると思っています。
講師は安部司さん、最近『食品添加物の神様』として有名ですね。
わたしが彼の名前を知ったのは、
数年前西日本新聞で掲載されていた『食卓の向こう側』に彼が登場して。
内容が結構衝撃的だったのを記憶しています。
その方のお話が聞けるというので、自転車をすっ飛ばしてでかけました。
安部さんとはどんなひとなのか。
彼は大学をでて、食品添加物の専門商社に入社。
食品加工メーカーや製造工場、個人商店などに、添加物を販売するのが仕事でした。
ベージュ色のシワシワ干し大根を、まっ黄色のポリポリたくあんにしたり、
暗い土色の原料タラコをピンク色のプリプリタラコにしたり。
極めつけ、端肉(いまはペットフードなどに利用)に安い廃鶏のミンチ、組織上大豆たんぱくそれに20~30の添加物を混ぜて自ら『ミートボール』を開発したり。
実はその『ミートボール』が安部さんの人生を変えます。
猛烈サラリーマンで、ほとんど家で食事することもなかった安部さん。
娘さんの3歳の誕生日、日頃の埋め合わせの気持ちもあって早く帰宅し、
お祝いのテーブルにつき、お皿のミ-トボールを口に入れて愕然!
なんと自分が開発したあの添加物てんこもりのミートボールだったのです。
(彼は食品に入っている添加物100種類くらいは舌で見分ける)
子ども達に『食べてはいけない!』といい、
そのとき初めて『自分は買う立場の人間でもあったのだ』と気づいたそうです。
その晩一睡もできず、翌日、彼は会社を去ります。
さて、講演会。
抽選になるほどの盛況ぶり。
折りしもミートホープ偽装問題も話題になってることもあり、皆さんの関心の深さがうかがわれます。
壇上には、ずらりと瓶が並べられています。
すべて食品添加物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/fa/6bc299ea593d414a614268ca2acf069c.jpg)
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これを使って、ジュース(普通に売られている)を作ってくれました。
水以外全部(色、味、匂い)食品添加物(10種類くらい!?)で作っています。
もともと恐ろしいくらい甘くて飲めない代物らしいのですが、
ある添加物を入れると飲めるようになるんだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2f/55a66eb14f552825585a984c185d4f8d.jpg)
黄色→コールタール
オレンジ→サボテンに付く虫の死骸をすり潰したもの
緑→蚕のフン(フンですよあなた!メロンジュースの素がクソだなんて・・・)
聞けば聞くほど恐ろしくなる食品添加物。
でも安部さんは食品添加物は悪いばっかりではないといいます。
添加物によってわたしたちは『便利さ』と手に入れたじゃないかと。
確かにそう、コンビニのお弁当やサンドイッチが安く手軽に食べられるのは添加物のおかげ。
添加物を単純に目の敵にしたりするのではなく、どうつきあうのか、どこまでなら許せるかそれが大切なのだといいます。
消費者の求めるものは①安い②簡単③便利④美しい⑤味が濃い⑥賞味期限なんだそうです。
それをすべて満たしてくれる強い味方が食品添加物。
作る側も、消費者が飛びつくからこんなものを作るんですよね。
わたしもミートホープ社長の『買う消費者が悪い』発言は一理あると思います。
『配給じゃないんだよ、自分で選べるんだよ』安部さんも言ってました。
なにより怖いのが、子どもが添加物の入った味が本当の味だと覚えてしまうことだとわたしは思いました。
夫がそうで、それで育った40代の夫は、ほとんどすべてに醤油、胡椒、ドレッシング、マヨネーズなどかけて濃い味にしないとダメなんです。
普通に作ったのは味がしないといいます。
もう脳に濃いインスタントの味覚がインプットされているんですね。
そういうわたしも味覚にほんとは自信ないです。
ただ今の子ども達はこれだけインスタント、輸入食材、加工食品、遺伝子組換え食品に囲まれて、それが『本当の味』なんだから深刻ですよね。
『あなたはいい。
でも楽や便利さをとった代償、自分のメリットと引き換えに、まだ自分ではものを選ぶことができない小さな愛する我が子にそんな食べ物を与えることができますか?
その判断くらいできるでしょ』
『安けりゃ(なにが入っていようと)いい、だから美味しくなくて捨てても惜しくもない、だから子どもは食べ散らかしても罪悪感もない、ものを作るのにどれだけのひとが汗水垂らしているのか考えることさえない、それでどんな子が育つか想像できるでしょう』
『豊かなのに、食生活は加工食品だらけ。
なるだけ時間がかかっても、手間がかかっても、台所に立つお母さんの姿を子どもにみせてあげてほしい』
次々に、強烈な言葉が飛び出します。
ほんとそうなんだけど、なかなかそうはできないと思ってしまうわたし。
マックも行くし、ジャンクなお菓子も好き、好き、大好き。
そんな考えを見透かしたように安部さん、
『どうせここを一歩でたらすぐ忘れちゃうんだから。
ダメって言ってるんではないよ、減らすことならできるでしょ、そう言ってるの』
はい、救われました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/bb/aab53cd406a9bdcef483ddbe37554e46.jpg)
↑安部さんです。博多っ子です!
本にサインをしてくださった時に、『こんなこといって圧力とかないんですか』と尋ねたら『そりゃ~あるよ~、講演会中止にしてやるなんて脅しもあるしね』とおっしゃってました。
『それにしてもテレ朝よく出しましたね~』というと
『わたしは絶対ダメって考えではないので、そこらへんスポンサーも理解してくれたのかな~』というお答えでした。
そうそう、この日はテレ朝の『ワイド!スクランブル』のカメラが入ってたんです。
安部さんの密着取材なんだって。
7月13日(金)12時15分前後に生出演らしいので、興味のある方ごらんになってみてください。
もしよかったら以前書いた『5年かけて作るウィンナー』も読んでみてください。
ちなみに生活クラブのスナック菓子はわたしにとってはそんなにおいしく感じない(薄味なんです)んです。(ごめんよ~)濃い味に慣れてしまってるんですね。
だから少しで満足で、食べ過ぎないんです。
市販のはペロッと1袋完食したりします。
密かに、きっと食べたら止まらない添加物が入っていると思っています。
私もついこの間、生協の集まりで合成洗剤の怖さについての話を聞いて、洗濯洗剤やシャンプー、歯磨き粉や身の回りを取り巻く合成洗剤が怖いなと思うように。
子供を出産した一時期、洗濯洗剤を石けんに替えた事があったんですけど、しばらくして挫折。
理由はタオルに雑菌が繁殖してピンク色になったり、洗濯槽にしょっちゅうカビが発生したり・・・。
タオルでお湯で煮たり、まめに洗濯槽のカビ取りをすればいいんだろうけど、楽な方に流れてしまってます。
実家がわりとそういうのに関心が強くて、歯磨きも泡がたたなかったり、洗剤も石鹸洗剤なんですが、私はどうも苦手で。
そうなんです、タオルがピンク色になったりするんですよね~。ただ実家はいまだに二層式!?を使っていて、水も井戸水なんで流しすすぎなんで、これでいいのだと思います。全自動で、ためすすぎだとちょっと無理があるような気がします。
一時期本気で二層式に買い換えようかと思ったくらいです(笑)