東京の三宿にあるはんこ屋さん
「山本印店」をご存じでしょうか。
ネットで検索すれば、わんさとヒットします。
数えで78歳のご主人が作っている(ネットでは今はお孫さんいう噂も)小さなはんこ屋さん。
なんで有名なのかというと、
こちらで印鑑を作ってもらってから、
運気が上がったという都市伝説みたいなものがあるから。
芸能人も作ってもらったかたがいるみたいです。
こちらのお店は勝手に行くことはできません。
完全予約制です。
月曜から木曜までの12時過ぎから電話での予約受付のみ。
必ず
翌日13時から16時くらいまでに来店できることが条件。
その電話がなかなかつながらないらしく、
12時半くらいにやっとつながったと思ったら、翌日の予約は埋まっている状態。
1日に4~5名しか予約を取らないらしいのです。
実印・銀行印・認印の3本セットで23,000円~(税込)
安いわけではないけど、べらぼうに高いわけでもない。
そしてなにより人気なのが、ご主人の印鑑をみての鑑定らしいのです。
予約の時に、使っているはんこを全部持ってきてくださいと言われ、
それをみながら、後は名前と生年月日も聞かれますが、
いろんなことを話してくれるみたいです。
わたしがなぜこちらを知ったのか。
偶然ネットでみつけたから。
多分半年くらい前だったかな。
軽い気持ちで1度だけ電話してみたけど、繋がりませんでした。
それからすっかり忘れていたのですが、
最近、預金通帳にも使っている認印を押したら、縁が少し欠けていたのです。
縁起が悪いから作り直そうと思い、だったらあそこだなとピンときて電話することに。
なんと今回はつながりました。
12時になって携帯から電話してみるもののすでに話し中。
何度もリダイヤルしてそれでも3分後くらいにはつながりました。
わたしは希望時間を聞かれることもなく、
あちらから「13時にいらしてください」と指定されました。
翌日東横線で渋谷まで出て、田園都市線に乗り換え池尻大橋で下車。
南口にでて、三軒茶屋のほうにまっすぐ5分くらい歩くと道の左側にありました。(右側は車道)
まず奥さんから「名前と生年月日と電話番号を書いてください」と言われ、
その後、ご主人の前に座り、鑑定開始。
開口一番「いい名前だ」と言われました。
初めてそんなこと言われたと思います。
ありふれた名前です。漢字も平凡です。キラキラもしてません。
誰が付けたのか聞かれたので、お坊さんだと言ったら、そうだろうと思ったと。(ほんとか?)
そしてわたしが持参したはんこをみておっしゃったのは・・・。
わたしの通帳用と夫名義の通帳用と会社で使ってるシャチハタ。
ご主人は他の2本には目もくれず、わたしの通帳用の欠けたはんこだけをみながら、
(はんこ屋さんの店頭に置いてあるグルグルまわるのに入ってる、安いプラスチックのです)
・なんの問題もない。作る必要がない。この判子で充分いい。(えっ!?そんな・・・)
だいたいここに来るのは来る必要があるから。あなたは来なくても大丈夫だったんだよ。
(そんな~、欠けた印鑑がわたしにはお似合いってこと!?)
・このはんこからはびっくりするくらい、なにも伝わってこない。
普通はいろんな欲とかが伝わって来る。
あなたはほんとになーんにも考えてないひとだね。
執着しないし、さっぱりし過ぎ。
(なんか薄っぺらい人間だって見抜かれた気がした・・・)
・過ぎ去ったことに興味がない。
3年先とか未来の方にしか関心がない。
・世界が平和でみんな仲良くがあなたのモットー。
自分さえよければというのがあなたにはない。
自分の娘だけとか家族だけというのがなく、お菓子もみんなで食べたほうが美味しいと思う人間。
・なにかを守り、受け継いでいくとかいう気持ちがまったくない。
・ものにも執着しないから、なんでもひとにポンポンあげてしまう。だから自分にはなにも残らない。
そしてあなたはなにかを残そうという気もない。
・精神ではなく、もうすこしものに執着したほうがいいし、貪欲であっていい。
あなたはものを残せるひとだと思うがそれをしてこなかった(つまり努力してないってこと)
だから大きな家を買いなさい(家のことを相談した)
・ここにあなたを連れてきたのは父方のあなたのおばあちゃん。
今あなたがなぜいるのか、それは先祖があってのこと、
そのことを考えながら、今度田舎に帰った時は手を合わせなさい。
先祖や跡取りの話は定番みたいで、
わたしも自分の実家の跡取りの立場で生まれてきていると言われました。
実家はすでに弟が跡を継いでいて、
わたしは遠く離れた場所にいて、長男嫁だし実家のことなんてなんにもやっていないと話したのですが、
それでもわたしが、実家の先祖と子孫をつなぐ立場にいるんだと。
夫の方が長男だし、義弟は独身だし、そっちの方じゃないですか?って言ったんだけど、
やっぱりわたしのほうの実家なんだって。
一応言われたことをそのまま書きました。
当たってるって思ったのは「なーんにも考えてない」ってとこかも。
もちろんいろいろ考えているけど、結局なーんにも考えてない気がします。
物欲まみれで生きているので、そういうのがないと言われたのは意外でした。
物欲もものすごいし、ケチなんですけどって言ったら、
そういう事ではないと言われ、なにが違うのか理解できませんでした。
すっごくドロドロした気持ちを抱えながら日々生きているんですけどね~。
作る必要ないと言っておきながら、奥さんの方に誘導されて、
「では23,000円(キャッシュのみ)です。3ヶ月後にまた取りにいらしてください」と言われました。
結局、作るんかい!
次の方は、赤ちゃんを抱いた若いお母さんでした。
鑑定は、なんだかよくわからなかったけど、
「なにかを残す」というキーワードが妙に心にひっかかってます。
ちょっとそこらへん考えてみたいと思いました。
興味のある方は作ってもらったらいいと思うけど、
必ず翌日の13時過ぎに東京に行ける人でないとダメなんですよね。
だから首都圏在住以外の方はちょっと厳しいかもです。
ご主人、福岡の飯塚のご出身なのだそう。
同じ福岡県人として親近感湧きます。
白髪ですが、肌つやもよく若々しいかたでした。
ただ80歳近いので、いつお店を閉められるかもしれません。
なるべく早く予約したほうがよさそうです。
運気が上がると噂では言われているけど、
ご主人自身が「印鑑が運勢を変えることはない」とおっしゃっているみたいです。
でもどうせ作るなら、こういうおもしろいご主人から作ってもらうのもいいかもしれませんね。
3ヶ月後、どんな印鑑ができてくるのか楽しみに待ちたいと思います。
早く着いたので、近くの池尻稲荷神社に立ち寄りました。
ここには「薬水の井戸」という井戸があり、京都の伏見稲荷大社に由来する霊水だそうです。
三度祈って飲めば病気が治るみたいなことが書いてあったのを勘違いして、
柄杓に汲んで、3回も飲んじゃいました。どんだけーーーー!