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you are my sunshine

40代でblog始めてあらもう60代。
光陰矢の如し。年が明けたらあっという間に年の暮れ。

大人になったら、着たい服

2011-04-08 | 
桜の季節になると、とたんに春物が気になりだします。
お店には全然でかけていませんが、雑誌をみるだけでも楽しいものです。

主婦と生活社からでている「大人になったら、着たい服」というのをみつけました。

ナチュリラの大人!?版。
40代からのオシャレを考えましょうってことなので、ターゲットは40、50代ってとこでしょうか。

登場する方も一番若い方で40歳。

みていると結局好きなものはいくつになってもそんなに変わらないような気がします。
でもそれはもしかしたらこういう雑誌をずっと読んできたための刷り込みとも思えなくもない・・・。
本当にオシャレな人は、
雑誌に取り上げられることはあっても、自分はファッション雑誌とかあまりみていないのかも。
どうなんだろう。







上右側はファーマーズテーブル(恵比寿に移転したんですね!)オーナーの石川さん50代です。

下はアトリエペネロープのデザイナー唐澤さん、45歳くらいかな。
彼女は全部「ジル サンダー」です。

                  
器作家のイイホシユミコさん。

これと全く似たような格好します、わたし。
でも違う、体型と雰囲気。


                  

最後は関西の老舗セレクトショップ「パーマネントエイジ」オーナー林さんご夫婦の大人のオシャレへの提言。

・オシャレの第一歩は自分のサイズ感を知ること
・「ナチュラル」も一歩間違えると、しおれた感じになる
・色は大事。ボトムに白はおすすめ
・テンションがある人って素敵に見える

そして
ちょっとでも興味をもったら自分で動く。これが「自分を上げる」方法だと思う。



なるほどね~。

それにしても奥様、白髪なのに若々しい!
お肌の手入れも大事なんだと思う。


雑誌「ミセス」も立ち読みしたのですが、
齊藤薫さんのエッセイもおもしろかった。
40代からが人生ますます面白くなってくる
みたいなこと書いてあった(かなり大雑把な解釈なのでぜひ手に取ってみて)のですが、
まったく同感です。

先がみえてきたからでしょうか。


汲む ~茨木のり子~

2011-01-28 | 



   汲む   Y.Y.へ   茨木のり子



   大人になるというのは
   すれっからしになることだと
   思い込んでいた少女の頃
   立ち居振る舞いの美しい
   発音の正確な
   素敵な女のひとと会いました
   そのひとは私の背伸びを見すかしたように
   なにげない話に言いました

   初々しさが大切なの
   人に対しても世の中に対しても
   人を人とも思わなくなったとき
   堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
   隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

   私はどきんとし
   そして深く悟りました

   大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
   ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
   失語症 なめらかでないしぐさ
   子供の悪態にさえ傷ついてしまう
   頼りない生牡蠣のようの感受性
   それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
   年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
   外にむかってひらかれるのこそ難しい
   あらゆる仕事
   すべてのいい仕事の核には
   震える弱いアンテナが隠されている きっと.....
   
   わたくしもかってのあの人と同じくらいの年になりました
   たちかえり
   今もときどきその意味を
   ひっそり汲むことがあるのです







がんばってネ。

2011-01-12 | 
先日、知り合いの女性編集者から怖ろしい話を聞いてしまった。
彼女は学生時代に二十歳年上の男性とつきあっていたらしい。

ふたりはとてもうまくいっていたのだが、あるとき、彼から来た一通のメールをみて、
彼女は「醒めてしまった」のだという。

問題はメールの最後の一文にあった。

がんばってネ。



これをみた瞬間に、「あ、駄目、と思ったの」と彼女は云った。
何のことだか、私にはぴんとこない。「がんばってネ」、ごく普通の挨拶ではないか。
「どこが駄目なの?」と私は訊いた。
「『ネ』ってとこ」(中略)
「昔のひとって感じでしょう?それまで年のこと全然意識してなかったけど、これみた瞬間に、やっぱり中身はおじさんなんだなぁって思って」

「じゃあ、どうだったらいいの?」

「ここは『ね』でしょう」


がんばってね。


                                 ~「ね」の未来より~








昨晩布団の中でこの文章を読んで軽くショックを受けた。

だってわたし

がんばってネ。

多用してるんだもん。



「本当はちがうんだ日記」(穂村弘・著)

エッセイなんですが、このひとめちゃくちゃ自意識過剰です。
現実世界に入れないと悩みながら、ものすご~くひとを求めてるんです。
中学生時代は硝子人間として生きて、ひとつきあいもものすごく苦手なようにみせかけて、
ちゃっかり奥さんいるんですよ~。ズル~い。

20代前半は雑誌「オリーブ」を愛読していて、電車の中で普通に読んでたんですって。
オリーブの記事の煌めきを浴びることで幸福になれたんですって。




電車の中で、食い入るように「オリーブ」読んでる男性・・・怖っ!でもなんかクスッってしそうな気もするな。


カフェで珈琲を飲んでいたら、少し離れた席で赤ちゃんが泣きだす。
親がいろいろあやしてみるが全く泣きやむ気配がない。
そんな赤ちゃんに対して、穂村さんは
「産まれる前に比べて、単に『この世』の全てが気に入らないのかもしれない」と思う。

うちの夫も似たようなことを言ったんですよね~。
娘が産まれ落ち『オギャ~』って第一声発してから、その後一晩泣き声が止まなかったんです(汗)

それを聞いた夫はボソリとひと言
『よっぽど産まれて来たくなかったんだな』

娘の泣き方はちょっと不安だけど、無事出産を終えた妻にそういうこと普通言うかな。
あ~、この本読んで思い出さなくていいこと思い出してしまったわ。


爆笑ネタあり、ちょっと胸がジ~ンとしちゃう話ありのなかなか奥深いエッセイです。
興味ある方はぜひご一読を!




                      







サンタクロースってほんとにいるの?

2010-12-18 | 
今日、娘は、
午前は学校、午後はフラと2つのクリスマス会へ。

フラのクリスマス会で、
皆(小1から小5までの女の子7名)から
『サンタクロースなんていないんだよ。パパやママがやってるんだよ』って言われたそうです。

元々、昨日ドラえもんでサンタは泥棒だった(娘は観てません)っていうのをやってたという話から、
サンタなんていないということになったんだそう。

娘ひとりだけ、いるよ~って言ったら、
皆から『ハルカちゃんはなんにもわかってないね~』って言われて悲しかったんだそうで。
大人のクラスも一緒だったので、いるんだよって言ったのは大人のひとだけだったらしい。

娘は学校の図書室で
『サンタクロースってほんとにいるの?』って本を12月の1日にみつけたんだそうです。
それがおかしくて、
他の本を取りだしたら、うしろからこの本がコトンと出てきたんですって。
そして本についてるカードをみたら、誰もまだ読んでなくって自分が一番だったそう。

こんなことが書いてあったんだと、いろいろ教えてくれたんですが、
質問の答えがとってもいいんですよ。(読んでみて!)

たとえば

「どうして ぼくの ほしいものが わかるの?」
「こどもの ほしがっているものが わかるひとだけが サンタになれるんだよ」




それをどうして話さなかったの、お姉ちゃんたちに教えたらよかったじゃない
(と言っても小5だと話してもダメだろうけどね)って言ったけど、
皆がいないっていうから自分だけ仲間外れにされたみたいでもう言えなかったと。


こんなこと初めて話したので、どうも学校(クラス)ではいないって話はでてないみたいです(笑)
でも兄弟がいたら、上の子が下の子に教えたりしないのかな?
兄弟とかいらっしゃるお宅のパパやママはそういう時下の子にどうやって信じさせているのかな?

今回のフラでも、小1の子も『いないんだよ』って言ったらしいんですが、
その子には小3のお姉ちゃんがいて、お姉ちゃんが教えたのかな!?

逆にいつまで信じられるものなんでしょうね~。

ちなみにわたしは、
物心ついた時には、たぶん今年もうちには来ないなと思いながら靴下を枕元に置いて寝てました(笑)


KAGEROU ~齊藤智裕~

2010-12-18 | 
『KAGEROU』 著・齊藤智裕(水嶋ヒロ)

発売の日、近所の書店では入ってすぐの場所に『KAGEROU』コーナーができてました。
なんか気恥ずかしくて隣の本を手にとって読んでいたら、
女子高生と母親の2人連れがやってきて、

女子高生が、
『』(かぎかっこ)ばっかりの本でしょ~!って言ってました。

へぇ~、そうなんだ。

結局手にとらずにお店を出ました。



今日も同じ本屋へ。
図書カードの包装を待っている間に今度は勇気を出して(笑)立ち読み。


どうなるの~!
続きが気になりましたが、
5ページ目くらいで名前を呼ばれたため、元の場所に戻しました。
たった2~3分の間に、30代くらいの女性が買って行きましたよ。

それにしてもアマゾンの評価、ひどいですね。

最初の本をあそこまで酷評されたらちょっとつらいな。

『水嶋ヒロ』だったからあんなに叩かれるんだろうし、
『水嶋ヒロ』だったからあんなに売れるんだろうし。


昔『家族輪舞曲(ロンド)』という本を出した椎名桜子というひとがいました。
当時このひとがなぜかものすごく盛り上がったんですよね~。
でも2作目ないまま(多分)消えていきましたね。
なんであんなに盛り上がったんだろう・・・。
そんなことを思い出した水嶋ヒロ騒動。


とかなんとかいいつつ、なんでもいいですわたし。
面白い本が読めれば♪


読んだかたいますか?



ボロボロになった人へ ~リリーフランキー~

2010-10-06 | 
少し前ですが、書店でみつけました。

隣に槇村さとるの『スタイル・ノート』がありましたが、

その時のわたしは

『ボロボロになった人へ』

こっちだと思いました。


リリーフランキーさんの作品は
『東京タワー~オカンとボクと、時々オトン~』しか読んだことがありません。

同じような感じ!?かなと思いきや・・・。
グロテスクな表現たっぷりで、
気分悪くなって途中で閉じてしまう人もいるかもな内容です。


短編集なのですが、わたしは最初の『大麻農家の花嫁』が一番よかった。


これはボロボロになったひとが手にって読む本です。
そうでない人が読んでも、まったくつまらないし、響かない。
逆に胸糞悪くなるだけだと思います。

わたしなんてもう消えてなくなりたい・・・
そんな気持ちになった時、
そうその時にこそこの本を手に取ってみてください。

それでも胸糞悪くなることもあるかもしれませんが・・・。


ひそやかな花園 ~角田光代~

2010-09-07 | 
日曜日の朝日新聞書評欄に、
『ひそやかな花園(角田光代著)』『夜行観覧車(湊かなえ著)』が紹介されていました。

図書館で予約検索してみたら、
角田さんのほう90人近く、湊さんはなんと450人以上待ちでした。

あきらめて書店へ。
最初の1ページ、読みたいと思ったのは湊さんのほう。
それでも買ったのは角田さんのほうでした。



帯に書かれている
『きみが触るもの、味わうもの、ぜんぶ人と違う。
 きみがいなければ、きみの見る世界はなかった』

この意味、読んでこそ実感できます。


不妊治療を経験したわたしにとっても、
子供を持つということの意味も改めて問い直してくれた小説でした。

『おんなじだよ。(子供が)いたとしても、いなかったとしても。
 ただ、生きなくちゃいけない自分の人生がある、ってだけ』

これってすべてにあてはまるんじゃないかな。
結婚してもしなくても、恵まれた環境にいてもいなくても・・・。


読み終えて、帯の言葉が一層深くしみてきます。

もう迷わない生活 ~江角マキコ~

2010-07-31 | 
以前クロワッサンの表紙を江角マキコさんが飾りました。
5月10日号『美しい40代のつくり方』です。

なかの記事を読んで驚きました。
江角さん、メイクはほとんどしていないということ。

               

↑スッピンですよ!
40代でこれほど素肌が美しいひとはなかなかいないですよね。

何年か前に江角さんの著書『もう迷わない生活』を立ち読みしたことがあり、
そのなかに普段のお手入れのこととか書いてあったな~と思いだし、
図書館に予約を入れて、やっと先週手元に。

江角さんは休みの日はスッピンなんだそう。
その日は石鹸とか使わず、ぬるま湯で優しく洗うだけ。
絶対肌はこすらない。
化粧した日の夜は、石鹸を使って優しく洗ったら、翌朝はぬるま湯で洗うだけだったり。
化粧水はたっぷりと押しいれるようにつけていくのだそう。
もう20年以上同じものを使ってますとありましたがメーカーの名前はありませんでした。
ネットで調べたらアルソアでした。

わたしもアルソアなんです。
それこそアルソアになる前から使ってます、あの黒い石鹸。
でも出産して専業主婦になり、化粧水やら石鹸にお金かけられなくなって、
ここ2年くらいドラッグストアで買ったものを使ってました。
(パウダーだけはアルソア)
でも他の使いだしたせいなのか年なのかは不明ですがシミが急に増えて、
石鹸だけつい最近戻しました。

アルソアも昔は石鹸と化粧水だけだったのに、
いろんなものラインで出してきたのでなんか嫌になってしまったことも辞めた理由のひとつでした。面倒なのが嫌いなの。
江角さんも石鹸と化粧水だけと聞いて嬉しくなりました。


江角さんのこだわりのものがいくつか紹介されていました。
入浴剤の『オリゴメール』はわたしには目が飛び出るほど高価なものなんで真似できないのですが、
歯ブラシ!
これは買えるかなとロフトで探してみましたが取扱いがないと言われ、
次に伊勢丹に行ってみたらありました!
でも江角さんおすすめの超やわらかめXSオーバルラージが見当たらず。
レジで聞いたら、在庫が少しあったと思いますと言われ探してくださって、
残り2本だったので2本とも買ってしまいました。
1本480円もする『KENT』は英国王室御用達の歯ブラシです。

                  
新潟伊勢丹にはほとんど入荷がなくて、
たまに入ってきてもひとりで10本とか買っていく人がいてすぐなくなるんだそうです。

わたしは普段歯医者さんの子供用(100円)のを使っているので、
『KENT』のものはヘッドが大きすぎてちょっと違和感がありますが、
ほんとに毛先が細くて、しっかり汚れがとれたような気になります。
480円で江角マキコにはなれないけど、1ミリくらいは近付けた気分です。



江角さんは食にもこだわっていて、豆がとてもお好きだと聞いたこともあります。
そういえばひよこ豆は、ずっと昔テレビで江角さんから教えてもらって買いに行きました。

江角さんってショムニやバラエティとかのイメージだとサバサバしたアネゴって感じだけど、
実際はとてもナイーブなひとなんじゃないかな~と思います。
朝日新聞の『家族』という連載で、感想を書いた手紙を江角さんが編集部に送って、
それが記事になったことがありました。
ガンで亡くしたお父さんや弟さんのことを綴った手紙でした。

長女で、お父さん亡き後は大黒柱として家族を支えてきた江角さん。
2人目出産後あっという間にテレビ復帰なさりすごいな~と思いましたが、
もしかしたら弟さん亡き後、
甥っ子、姪っ子さんも支えていこうと頑張っておられるのではないかな~と想像したりします。


カリコリせんとや生まれけむ ~会田誠~

2010-07-05 | 
『カリコリせんとや生まれけむ』


FMで遠藤麻理さんが絶賛してました。

即効紀伊国屋に電話、在庫あったんで夫に買ってきてもらいました。

で、会田誠・・・誰それ・・・。


わたしが全然知らないだけで、
新潟市出身の、
非常に有名な現代美術家(村上隆とか奈良美智とか)だそうです。
作品をネットでみたら、エログロっぽい。
よ~わからん。

                  
『滝の絵』
これは爽やか。



小学校の通知表に『言い訳が多いのでやめましょう』と書かれたという会田さん。
直らずおとなになったみたい。
意外に気が小さいんだな~とか、卑屈なんだな~とか、
そんな弱ささらけ出しちゃうのね~とか思いながら読みました。

『子育て失敗中』
考えさせられる内容でした。
芸術家夫婦のお子様というものはやっぱり個性的ですな~。
ちょっとおもしろくない。

麻理さんはじめよしもとばななさん、
あと書評とかでも絶賛の嵐!

わたしの感想はというと・・・
何回読んでも、どこから開いても面白い。
絵もすごいけど、文章もすごい。
天は二物・・・与えてるじゃないですか~会田さん!







眼がとても美しいひとだな~。

パレアナ ~茶館パレアナ版~

2010-06-24 | 
雑誌『ミセス』に『パレアナ』が紹介されていました。

神楽坂にある『茶館パレアナ』
そこの館主浅野比呂實さんにとって、
小学校に入る頃に出会った『パレアナ』
内容を簡略化した絵本で、どんな状況にも喜びを見出すパレアナの物語を、
その時は『なにか都合のよい話』程度にしか思わなかったのに、
心のどこかにずっとひっかかっていて、
年を重ねるにつれていつしか大きく深い存在になっていったのだという。

96年、神楽坂に小さなコーヒー屋さんをオープン、
店の名前は迷わず『パレアナ』
そしてどんな状況でも喜びを見出そうとするパレアナ的な考えを生きる指針としてきた浅野さんは、
多くの人に伝えたいと開店5周年の記念に『パレアナ』ダイジェスト版を作ることに。

それがこの『パレアナ』なのです。



わたしは小学生の時、
『赤毛のアン』『若草物語』『オーケストラの少女』『足長おじさん』『ケティ物語』『ひみつの花園』など、
世界少女名作シリーズ(みたいなもの)が大好きでむさぼるように読んでいました。
今みたいにテレビや雑誌の内容も豊富ではないし、PCなんてないし、
西洋のものが大好きだったわたしは、本の中の世界を勝手に想像して楽しんでいました。
(高学年になると、ルパン、ホームズ、江戸川乱歩にハマってしまいましたが)

『少女パレアナ』ももちろん読みました。
うっすらとしか覚えていなかったので、
ぜひ読んでみたい、
そして6月は娘の誕生日なので娘に贈りたいと、
わたしもさっそく送っていただきました。



グレーの光沢のある布表紙で、古川タクさんのイラストも明るいパレアナのイメージで
みてて笑みが浮かびます。

                  

ダイジェスト版ですが、漢字が多いので、毎晩すこしづつ読んであげました。
パレアナを思わぬ不幸が襲った時、思わずわたしの腕をギュッとつかんだ娘。

どういう感想を持ったのか聞いていませんが、
毎晩とても楽しみに聞いていました。

娘は本が大好きで図書館でもよく借りるのですが、
彼女は『まじょこシリーズ』にハマっています。
今は、昔わたしが読んでいた世界少女名作シリーズみたいなものはないのかな?
『赤毛のアン』とか『足長おじさん』とか読んでほしいけど、
図書館の本は自分で選ぶのが楽しいから娘にはなにも言いません。


パレアナの『喜ぶゲーム』
昨日号泣したドラマ『mother』
つぐみちゃんがやっていたすきなものを思い浮かべること
それと一緒だな~と思いました。



追記

遠方の方には、送ってくださいます。
  (郵便局備付の郵便振替で申し込む)
税込1500円+送料200円=1700円
郵便振替番号 00120-7-57459
口座名称    茶館パレアナ

子どもについて ~カリール・ジブラン~

2010-05-14 | 
そこで、子供を胸にかかえた女が言った。
お話ください。子供のことを。
アルムスタファは言った。

あなたの子は、あなたの子ではありません。
自らを保つこと、それが生命の願望。
そこから生まれた息子や娘、それがあなたの子なのです。
あなたを通ってやって来ますが、あなたからではなく、
あなたと一緒にいますが、
それでいてあなたのものではないのです。
子供に愛を注ぐがよい。でも考えは別です。
子供には子供の考えがあるからです。
 
あなたの家に子供の体を住まわせるがよい。
でもその魂は別です。
子供の魂は明日の家に住んでいて、
あなたは夢のなかにでも、そこには立ち入れないのです。
子供のようになろうと努めるがよい。
でも、子供をあなたのようにしようとしてはいけません。
なぜなら、生命は後へは戻らず、
昨日と一緒に留まってもいません。

あなたは弓です。
その弓から、子は生きた矢となって放たれて行きます。
射手は無窮の道程にある的を見ながら、
力強くあなたを引きしぼるのです 。
かれの矢が遠く遠くに飛んで行くために。
あの射手に引きしぼられるとは、
何と有難いことではありませんか。
なぜなら、射手が、飛んで行く矢を愛しているなら、
留まっている弓をも愛しているのですから。



「預言者」 カリール・ジブラン 著 佐久間 彪  訳


もし僕らのことばがウィスキーであったなら ~村上春樹~

2010-04-13 | 
エッセイがとてもよかったので、
土曜日の図書館でこれをみつけ、また借りてみました。

これは村上氏のエッセイと奥様である村上陽子さんの写真のコラボです。

ウィスキーは興味なんてほとんどないのですが、
写真でみるスコットランドやアイルランドの街並みがとても可愛らしかったので。





―もし僕らのことばがウィスキーであったなら、もちろん、これほど苦労することもなかったはずだ。
僕は黙ってグラスを差し出し、
あなたはそれを受け取って静かに喉に送り込む、それだけですんだはずだ。
とてもシンプルで、とても親密で、とても正確だ―

こういうところがうまいな~と思う。
「僕らのことばがウィスキーであったなら」なんて
こんな洒落た言葉でてくるのが流石なんだよな~。


走ることについて語るときに僕の語ること ~村上春樹~

2010-04-11 | 
村上春樹の作品はたくさん読んでいるわけでもなく、
ほとんど理解できずにいます。
現実的でないし、難解だし、メタファーばかりで鼻につくし。

図書館で彼のエッセイをみつけ借りてみました。

これが想像以上によかった。
村上さんみたいな偉大な作家が、
33歳の頃からほとんど毎日規則正しく走っていることにまず驚きました。
それも単なる健康維持のための軽いジョギングなどという域を超えていて、
フルマラソン、そしてトライアスロンの大会にも何度も出ているまさにアスリートなのです。

走ることを書いているのだけれど、それと同じくらい彼はどういう生き方をして、
どういう考え方をして、
作家という仕事にどのような気持ちで向き合ってきたのかなどということが、
小説と違ってとてもわかりやすく書かれていました。
村上春樹というひとについては小説を読むくらいで、
どんなひとかなんてことは書かれたものから想像するくらいでした。
なにかと小難しいとっつきにくいひとなんだろうなという印象でした。
それがこの本を読んでわたしの彼に対するイメージがいい方に(笑)
大きく変わりましたね。



自分がいつ小説を書こうと思ったか、その日時はピンポイントで特定できると書いています。

「そのとき空からなにかが静かに舞い降りてきて、僕はそれをたしかに受け取ったのだ」

それを読んで、
わたしの父が、ある時こんなことを言ったのを思い出しました。
たしか東野圭吾の「手紙」を読んだ感想をわたしに伝えた時だと思うのですが、
「このひとは『ご縁』にあっていると思う」

きっと村上さんもその日『ご縁』にあったのだと思います。


彼は小説を書くことについての多くを、道路を毎朝走ることから学んできたと。
彼にとって走ることと小説を書くことは車の両輪のようなものなのでしょう。

                  



これを読んで知ったのですが、
村上さん、新潟県村上市のトライアスロン大会に度々実名で参加しているのです。
2009年はわかりませんが2008年は参加なさった模様。
『1Q84』でお忙しいでしょうが、もしかしたら今年も参加なさるかも。
車を飛ばしてわたしも見に行ってみようかしら。


                  




いよいよ今週末「1Q84 BOOK3」も発売になりますね。


最後の息子 ~吉田修一~

2010-03-03 | 
吉田修一のデビュー作が「最後の息子」です。

短編小説で
「最後の息子」
「破片」
「water 」
の3作品が収められています。

そのなかでも特に印象に残ったのが「破片」
長崎で酒屋を営む父親、そしてその息子たちの話。
夏の話なんですが、わたしは長崎に住んでいたことがあるので、
日差しの強さとか、
思案橋あたりのごちゃごちゃした猥雑な感じとかダイレクトに伝わっていました。
餃子の龍雲亭(思案橋に実際にある)がでてきて、
そこでの食事シーンは、わたしも隣のテーブルに座って餃子食べてる気分でした。

この親子3人の、なにも言わないけど相手を思いやる気持ちが、
淡々とした何気ない文章の端々からこぼれでてきます。

吉田修一の作品はキメ台詞みたいなものがあって、
それで感動するひとも多いようですが、
わたしはどちらかというと、読み流してしまうような文章の中に、
優しさとか切なさ、残酷さみたいなものを感じグッときてしまいます。
そこもきっと意図しているのだろうなと思うと、
やはり吉田修一をいう作家はすごいな~と
改めて尊敬してしまいます。
全部が全部ではないのですが、
あ~どうしようもなくこの感じが好きっていう作品がいくつかあります。
ほんとうまいんです、わたしの心をとらえるのが。


書評を読むと、圧倒的に「water 」が人気みたいです。
とても爽やかで、吉田作品には珍しいかも。

「最後の息子」はおかまちゃんと一緒に暮らす男の話。
最後の息子・・・意味深ですが、最後にわかります。


槇原敬之「THE END OF THE WORLD」


不倫の歌だと思っていました。

パパのカノジョは ジャニス・レヴィ著

2010-01-31 | 
娘は毎月末、園長先生のお手紙を持って帰ります。

そのお手紙には、毎回子どものことについて書かれており、
結構楽しく読んでいます。

一昨日持ち帰ったお手紙のなかである絵本が紹介されていました。

園長先生のお手紙にはこんなことが書かれていました。
毎年、今年も子供たちのうえによいことがあるようにと祈るが、
よいことが起こる土台は、家庭ではなかろうか。
よい家庭というのは、良き人間関係が作られている家庭ともいえる。

そのヒントとして紹介してくださったのがこの絵本
「パパのカノジョは」です。
さっそく図書館に予約して翌日読むことができました。


父親と二人で暮らしている小学生くらいの少女が、
彼女の視点から、パパのカノジョのことを綴ったものです。

カノジョの一風変わった行動をカッコ悪いと思っている少女ですが、
カノジョが自分に対してどう接してくれるのかをこう綴っています。

「パパのカノジョは学校の発表会で一番大きな拍手をする」
「かけっこのゴールでいつまでもいつまでも待っていてくれる」
「あたしの機嫌が悪い時むりやり笑わそうとしたり、質問攻めにしない、そう、ただしずかにしといてくれる」
「ケンカしてかえったら、あたしのみかたをしてくれる」
「失敗しても、あたしにぜったい、バカっていわない」
「あたしのものをガラクタっていわないし、かってにさわらない。じぶんでかたづけるならちらかしたっていいんだよね」
「あたしの話をテレビを消してきいてくれるし、ひみつはひみつにしといてくれるし、あたしがうまく話せない時でも、口をはさんだりしない」
「あれこれ命令しないし、くどくどお説教しない。それに、いつまでも、いつまでもおこってないんだ」
「あたしのこと、カッコいいっていう。すごくカッコいい、だって」


意地悪なわたしは、
あ~わたしも甥っ子とかだったらこんな風に接することできるんだけどと思いました。
だってカノジョは責任ないし、
なんといってもパパに気に入られるには娘にも気に入られなければならないから、
嫌なことは言わないさ、フンッ!
なんて思ったりもしたのだけれど・・・けれど・・・、
なんか耳が痛いんです。

じゃあわたしは母親だからって、
当然の権利みたいにズカズカ娘の心に土足で入り込んでいいのか。
一番身近にいるからこそカノジョみたいにどっかひいてみる距離感も必要なのかもしれないな~なんて考えされられたり。

ほんの数日前に娘と激しくやりあったばかりなので、
いいヒントをもらったような気がしました。
園長先生ありがとうございました!