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吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

コロナ禍で除菌製品「クレベリン」大増産、見込みより需要伸びず大量に売れ残り95億円の赤字 その2

2022年03月01日 06時19分49秒 | 日記
 空間除菌などという言葉が巷間に広まるとはまさか思わなかった。当初から空間、とりわけ屋外で空気が循環する空間において除菌効果などあるはずがないと思っていた。特に首掛け式の製品を首にぶら下げ屋外を歩いたって何の効果もあるとは思えなかった。これは消費者庁から勧告をうけるまでもなかった。会社のほうでは狭く空気移動のない実験的閉鎖空間で一定の除菌効果が得られると述べていた。でも人間は例えば1m四方の締め切られた部屋の中で暮らすわけではない。会社が謳うのはあくまで「実験的空間での効能」なのである。
 驚いたのは、会社の幹部が「本当に効く」と信じて新工場まで設備投資したことである。自分はいずれ売れなくなると確信していた。もし自分が会社の幹部なら、新工場設立前に、一儲けしたところだしそろそろ引き際であることを進言し、早々に撤退を進めたろう。幹部も効能を妄信していたようである。
今、ロシアが大問題を起こしている。大幸薬品は昔からの「征露丸」(正露丸)で頑張ってほしかった。