吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

第三波 その2

2020年11月30日 06時20分43秒 | 日記
 今回のコロナ騒動で、他国と比べ日本人って結構きちんとしていると思っていた。でもそんなことはない、逆にとてもだらしがないと思ったのである。 
 激混み行楽地でのTVのインタビューである。観光客への「なぜ出かけたのか?」という問いの返答である。ある男性は「自粛自粛っていうと何にもできなくなるので、あえて出かけた」とか、あるいは中年の女性では「来るのだめっていうと子供がかわいそうだからねー」と答えていた。
 もうすでに激混み行楽地に来れば感染拡大するのは分かっているはずである。でもこの女性は理由を子供に転嫁していた。責任逃れである。子供のためにって言えばすべてがOKなのか?
 またこの男性は「何にもできなくなるから・・・」って言っていたけど余暇で何にもできなくなるのが悪いことなのか? 別に何にもできないのではなくて、密になる観光地へ来ることだけは避けてほしいのである。
 これが日本人のすべてではないだろうが、こんな自己弁護を聞いていると日本人も結構、潔くない言い逃れをするんだなあと思った次第である。
 同じ来るにしても「いや、来るべきではなかったですね。時期を見ないといけないでしょう。今後気を付けます」とか言ってくれた方がまだ救いはあった。

第三波 その1

2020年11月28日 05時42分09秒 | 日記
 とにかく11月の連休の人出の有様をみればすごいことになると誰でもわかるはずである。
大体政府がGOTOなんとかを進め始めたころのツケが今に出てきたのは間違いない。もうすでに分かり切っていることであるが人出が増えれば感染者は増えるのは当たり前。今の惨状は予測がついた。1波がおさまらないうちに外出自粛は解除されたのもまずかった。そして第二波が収束しないうちにGOTO始めたのもまずかった。経済的にアクセルを踏まなければならない状態であるのはわかる。でもそうすれば感染者数も拡大するのは当たり前のこと。こんなこと今までの流れを見れば誰にでもわかること。
 政府は「国民が感染予防を個人個人きちんとするのでGOTO始めても感染拡大しない」とでも思っていたのだろうか? 国民を信じすぎである。

駐車違反 その5

2020年11月27日 06時06分32秒 | 日記
 こちらの話しかけに無言のまま、そして一瞥くれることもなく完全に無視しているのである。数分でも違反は違反という態度であり、いかにも血の通わない機械のようである。人間とは思えない。でもそれならそれでもいい。「情」を一切挟まないというのであればそれはそれでいい。駐車監視員は温情のかけらもなく貼りまくるのが仕事であるならそれでもいい。
 しかし、だとしたらハザード点けている車や中に人がいて休んでいる車でも「すべて」平等にすべからく、相手の語り掛けにも反応せず機械的に帳票をきってほしい。どんな事情があるのか知らないが駐車している車の横を自転車で通り過ぎることはやめてほしい。
 とにかく人を取り締まる仕事なのであるから、統一した取り締まる姿勢を見せてほしいものである。残念ながらとてもきちんとした仕事をしているとは思えない。恥ずかしいことである。

駐車違反 その4

2020年11月26日 06時01分10秒 | 日記
 またこんな経験もした。路上駐車メーターのある道路に駐車し300円を投入し買い物に出かけた。この制限時間は60分である。買い物を済ませて急いで戻った。1時間を数分過ぎていた。すると2名の駐車監視員が車に群がり、車のナンバーを控えたり写真を撮ったり、何か書類に記載をしている真っ最中であった。
 慌てて「すみません~今すぐどかします、行きますので~」と2人に声をかけたのであるが、まったくこちらを無視したまま仕事を続けていた。もう一度「まだ大丈夫ですよね? すぐ動かします」といっても、尚もこちらもみないまま2人は書類に記載して切符(帳票)を切ろうとしている。慌ててそのまま自分は車に乗り込みエンジンをかけて移動した。まるで人間ではなく機械のようであった。最近ではAIの機械ですら返事する。それ以下のようだ。

駐車違反 その3

2020年11月25日 06時28分20秒 | 日記
 駐車監視員の行動を見ているとわかるが「ハザードを付けている車」と「車内に人がいる」場合は、ほとんどスルーして駐車違反の切符を貼っていかない。この行動が誤解を生む。だから幹線道路で駐車し席を倒して中で寝ている人の車は「優しく」そのままにしてあげているのだ。彼らの行動をみれば中に人がいれば駐車してもよいと誤解することになる。
 話は変わるが自分は幹線道路沿いに車を止めてのコンビニにお茶を買いに行った。片側3車線の広い幹線道路である。自分の駐車(停車?)は渋滞の原因にもならず誰の迷惑にもなっていない。
 でも3分後に戻ってみるとしっかり駐車違反が貼られていた。僅か3分の出来事である。狙われたとしか言いようがない。
 こうなると駐車違反の判断とは、車を止めている時間の長さではなく、「車内に人がいれば長時間停めてもOK」だと誤解するのである。
 であるなら、こんな法規あってないがごとくである。取り締まり方に統一性を期待する。こんな統一性のないことをやっていたのでは市民の信頼はえられない。

駐車違反 その2

2020年11月24日 06時13分05秒 | 日記
 確かにそうなのである。駐車とは車内に運転手がいようがいまいがそれは無関係で、車がそこに停まっていれば駐車なのである。運転手に発車する意思がなければ駐車なのである。
 混乱するので今後「停車」という定義はいらない。もし止めた車に駐車監視員が群がってきたらすぐ発車して立ち去ればいいのであるから「停車」という動作の定義自体がは必要なくなる。止まったらすべて「駐車」という定義にすればよい。停車と言う概念を作るから「いや今、停車中なのだから駐車違反ではない」などという面倒くさいやり取りがおこるのである。
 ところが現状では運転手が中にいれば駐車違反にならないと思っている人も多い。前述の通り実際すぐに走り出さなければそれは駐車なのである。
 なぜ「車中に人がいても駐車になります」などと断り書きをつけるのか?
 その大きな原因は駐車違反を取り締まる駐車監視員である。

駐車違反 その1

2020年11月21日 05時29分53秒 | 日記
 先日、タクシーに乗って根津のあたりを通っていたら、不忍通りの車道わきに警察がたてたと思われる看板が立っていた。「この道路は駐車禁止です。運転者が乗車いていても駐車禁止になります」と但し書きまで書かれていた。
 もちろんハザードつけていようが運転手が乗車してようがある一定時間以上は駐車したことになる。これは正しい法解釈である。しかし正しいのであるがなぜわざわざ「運転者が乗車していても・・・」と但し書きがつけられているのだろうかとても不思議に感じたのである。
 おそらく「車に運転手が乗っていればそれは(停車であって)駐車ではない」と誤解している人が多いからなのであろう。だから但し書きをつけて抑止力を狙っているのだと考えた。しかし・・・。


ワクチン注射 その2

2020年11月20日 05時35分59秒 | 日記
 なぜ結構多くの方がワクチン注射で過去にやったことのない「前腕内側」を差し出すのか、つらつら考えてみた。すると思い出したのは「採血」なのである。採血の場合は多くは「肘部内側」で採取する。なのできっと腕の内側を差し出すのであろう。
 しかし注射と採血では目的ややることも全く異なる。「針を刺すこと」は同じであるので、患者さんにしてみれば同じことなんであろう。「針を刺される」という、自分から見ればたいしたことのないことでも、患者さんにとってはインパクトの強いことなのである。なかには大の大人でも「あ~私、刺されるのダメなんですよね。痛くしないでくださいね」と真顔でおっしゃるかたもいる。
 何もこちらはわざと痛くしたり痛くしなかったりできるわけじゃない。なんだかこちらが苛めているんじゃないかと思われているようで、こちらにとっては失礼な物言いと受け取れる。それだけ苦手な方だと、ましてや注射と採血では穿刺部位が異なるなんてどうでもいいのであろう。
 きちんと腕をまくり上げない理由が何となくわかった。


ワクチン注射 その1

2020年11月19日 06時34分05秒 | 日記
 インフルエンザワクチン接種の時期に突入した。接種の際に気が付いたのであるが接種部位はいろいろあるが通常、乳児以外のワクチン接種部位は「上腕外側」である。ほとんどの場合はここに打つ。
 しかし時にいらっしゃるのであるのだが、患者さんが腕まくりをして差し出す場所が「前腕内側」なのである。おそらく今までのその人の人生の中でこの「前腕内側」に打った経験はほとんどないはずである。その他の数あるワクチンやその他の筋肉注射はほとんどすべて「上腕外側」にしているはずである。
 昨年「上腕外側」に打った方でも、(前腕内側を出しながら)「え? ここじゃないの?」と仰る方もいる。
 この時期長袖を着ていらっしゃるので肩のほうまで捲り上げるのが面倒なのはわかる。そのためにわざと肘までしかまくらないのかな?とも思ってしまうのだが。


あなたは誰?

2020年11月18日 05時52分47秒 | 日記
 最近の勧誘電話。
「○○商事ですが、厚労省感染対策支援事業の支援金申請はされましたか? もしお済でなければ当社がすべて無料で代行申請いたします。如何でしょうか?」という胡散臭い勧誘がよく来る。どこの誰ともわからない人にうちの重要な情報をすべて教えてしまうほど危ないことはない。
 でも支援金申請は「ものすごく」面倒くさいし複雑なのである。支援金は欲しいが手間がかかるため、ここを逆手にとって代理申請するというのだ。しかしながら「無料で」っていうのも今の世の中、極めて胡散臭い。この世の中タダより高い物はない。
 支援金申請してくれてもその後こちらのクリニックの重要な情報を握られるのである。それをネタに今後何らかの仕掛けがあるはずである。あ~怖い世の中である。
 因みに、自分は診療の合間に、「申請手続きの手引き」を首っ引きでなんとか自分で申請した。果たして書類不備にならないといいのであるが・・・。もういやだ、こんな面倒なこと。

無罪になった88歳暴走運転手 控訴審で「有罪にしてください」 その4

2020年11月17日 06時18分36秒 | 日記
 この裁判ではどうも、医師側は責められてはいないようではあるが、それにしても薬で意識を失い交通事故を起こした事件でまったく無罪というのも合点がいかない。薬物による心神喪失で起こした事件は責任を問えないということであろうが、この場合は、こうなるであろう結果は予見できているのである。
 しかも危険だとしりつつ薬を内服して起こした結果であれば、確信犯にも思える。それが全くの無罪とは納得はいかない。記事にもあるが無罪判決のあとに周囲から「何で無罪なのか」とずいぶん責められたという。これも隣近所、いわばムラ社会からの圧迫、あるいはこれもきっとSNS上での非難、炎上で責められた結果なのかもしれない。
 その周囲からの非難、圧迫で無罪判決を「有罪にしてくれ」と禊(みそぎ)をしなければならなくなる様はもう異常だ。法治国家ではなく、人民裁判のようである。これはこれでものすごく怖い。

無罪になった88歳暴走運転手 控訴審で「有罪にしてください」 その3

2020年11月16日 05時48分24秒 | 日記
 かたや「自分は無罪だ。車が壊れたんだ」という事件と、もう一方は「私を有罪にしてくれ」と言う事例ではどのような差があるのか? 後者は薬を服用していた。息子も車の運転を止めていた。まず処方医はこの患者に何と言っていたのか気になる。
 処方医は投与薬剤が「車の運転禁止」とあるならそれをきちんと伝え禁止させる義務がある。
 もし患者が「いやそうおっしゃられても、車がないと自分は生活ができなくなります。日常生活が維持できなくなるのでなんとか運転許可して下さい」などと泣きつかれるとつい情にほだされて「うう・・・、あ、そっそうですか、まあ、じゃあくれぐれも気を付けてくださいね」などと言いがちになる。
 でもこの言葉を医者が言ったならアウトである。加害者側の弁護士は「運転を控えるべき薬と知りつつ加害者に処方し運転を許可した」と医師を責めてこられるのである。
 要は加害者の罪を減じるのが弁護士である。加害者の罪を減じる理由に「医者が許可した」をもってくればいいのである。
 

無罪になった88歳暴走運転手 控訴審で「有罪にしてください」 その2

2020年11月14日 05時49分52秒 | 日記
 公判では被告に運転を止めるよう説得していたという長男が法廷で、「実刑にしてほしい」と陳述し物議を呼んだが(本誌3月27日号参照)、控訴審では被告本人まで有罪を望むことに。
「交通裁判で一度無罪になった被告が有罪を主張するのは前代未聞です」(社会部記者)
 被告の心境になにがあったのか。被告の関係者が語る。
「長男夫妻の意を汲んだ弁護士が福祉施設に入っている被告と話し合いを重ねたと聞いています。長男は教育関係の仕事に就いていて、妻も地区の班長をしている。周りからは“無罪はないよね”と陰口を叩かれ続けているとも聞きます。
 控訴審から代わった弁護士も、『無罪は加害者家族にとっても悪影響が残るだけ』という考えなので、説得を受けて被告も有罪主張に転じたようです」
 被告の意思があるとはいえ、一審で無罪になっている以上、新証拠が提出されない限り判決が覆ることは容易ではない。
 その判決は、飯塚被告の裁判と並んで、今後の高齢ドライバー問題に一石を投じることになりそうだ。

無罪になった88歳暴走運転手 控訴審で「有罪にしてください」 その1

2020年11月13日 05時49分39秒 | 日記
2020年10月20日 11時5分  NEWSポストセブン
 母子2人の死亡を含む9人が重軽傷を負った池袋暴走事故(2019年4月)。東京地裁で行なわれた10月8日の初公判で飯塚幸三被告(89)は「車になんらかの異常が生じたために、車が暴走してしまった」と無罪を主張。旧通産省工業技術院の元院長の肩書きから“上級国民”との批判が再燃している。
 その2日前、隣の東京高裁では、同じ高齢ドライバーによる死亡事故で驚きの主張がなされた。
 2018年1月、群馬県前橋市で運転中に意識障害に陥り、通学中の女子高校生2人をはねて死傷させた川端清勝被告(88)は、一審で無罪になったにもかかわらず、この日の控訴審で代理人弁護士を通じて、「私を有罪にしてください」と陳述したのだ。
 今年3月の一審では、被告が服用していた薬の副作用が事故の直接的原因と認められたものの、弁護側の「事故の予見は難しかった」という主張が認められ、無罪判決が下った。

オンライン診療「恒久化」 初診の電話診療終了へ その3

2020年11月12日 05時53分13秒 | 日記
 もともと診療とは患者と対面し綿密なる診察を必要とする。これでも診断できないことはいくらでもある。ところがオンライン診療、つまりパソコンで相手の顔が見えれば、それで電話よりは正確になるだろうという発想なのである。
 これはありえない。いくら顔が見えても身体所見がとれなければ、電話での会話だけの対応となんらかわることはない。そこでオンライン診療一本化にされたら、その設備をそろえるための設備投資をしなければならない。診療の質は向上しないばかりか設備投資にお金をとられるだけである。
 別に電話等初診を廃止にする必要はなく同時並行でもいいはずである。どっちも医療の質の観点からは「意味がない」のだから。
 まったく意味がないばかりでなく、また金銭的余裕のない開業医いじめが始まった。