売り手の都合を優先させて顧客に便宜をはからず、「上から目線」で顧客に対応する商売形式を大名商売というようである。もちろんそのようなつもりは店側になくとも顧客がそう感じたなら結果的には「大名商売」と言われることになる。これは売り手が特に努力をしなくても一定以上の売り上げを得ているような場合にありうるものである。例えば先代の努力で繁盛した店の2代目であったり、繁盛有名老舗店であったりするのかもしれない。現在、「過去の栄光」だけでその繁栄が維持できるようなご時勢ではないのであるが、それでもやっていけている店ではあまり顧客のニーズに無頓着なのかもしれない。回りくどい前振りになったが、私は下町某有名老舗団子店のファンである。ここの焼団子と餡団子は美味い! しかも餡は肌理細やかで滑らかでまるで「羽二重」のようである。昔から文士や小説家も足しげく通ったらしい。 ところが・・・。