空の色

Ricaの気まま日記と詩の世界

『1リットルの涙』第1話:レビュー

2005-10-20 02:07:15 | ドラマ・映画(ネタバレ有もあり)
『1リットルの涙』第1話

出演:
  • 池内 亜也:沢尻 エリカ
  • 池内 潮香:薬師丸 ひろ子
  • 池内 瑞生:陣内 孝則
  • 池内 亜湖:成海 瑠子
  • 池内 弘樹:真田 佑馬
  • 池内 理香:三好 杏依
  • 麻生 遥斗:錦戸 亮
                他…
    [あらすじ]
    池内豆腐店の長女、亜也は二人の妹、弟と父、母の6人家族。
    朝は兄弟みんなで店を手伝っていた。
    勉強が得意で運動も出来る亜也とクールでひねくれものの亜湖は
    どこかしら両親に反発しがち。

    そんな亜也は中学3年生で、受験生。
    受験日当日も店を手伝い、寝不足だった亜也はバスで居眠りし、
    進学校の明和台東高校(東高)の受験会場に遅刻してしまう。
    急いで走るが、試験には間に合いそうに無い。
    さらには雨まで降り出し、亜也は自転車置き場の前で転んでしまう。
    そこでちょうど自転車に乗ろうとしていたのは
    同じ高校の試験をサボってきた麻生遥斗。
    自転車を起こすのを手伝いながら、遥斗は亜也の受験票を目にする。
    転んで膝を怪我した亜也は自転車を起こし終え、
    傷付いた足を引きずりながら走る。
    そんな亜也を放っておけなかった遥斗は自転車に乗れという。
    そして二人は受験会場である東高の保健室で試験を受けることになった。

    見事、東高の試験に合格し、二人は同じ学校で同じクラスとなり、
    偶然にも出席番号順で亜也と遥斗はクラス委員になった。
    そして、中学からバスケをやっていた亜也は友人のまりとともに
    中学からの憧れの先輩、河本祐二の所属する、バスケ部に入る。
    こうして、亜也の高校生活は順調にスタートする。

    ある日、学校へ向かう途中で亜也は転んであごの裏を切ってしまう。
    流血した亜也をみて慌てる瑞生。
    潮香は慌てて亜也を常南大学医学部付属病院へ連れて行く。
    あごの怪我は数針だったが、傷が残るものではなかった。
    治療の終わった亜也が待合室にでると、そこには遥斗の姿が。
    亜也はどうして、遥斗が病院にいるのかと、たずねる。
    俺、病気なんだと冗談をめかす遥斗だったが、どこか影を潜めていた。
    しかし、遥斗の父は常南大学医学部付属病院の外科部長だったのだ。

    一方、時々ふら付いたり、物を落とすようになった亜也が気になる潮香は
    転んだ亜也の手のひらに全く傷が無いことを疑問に思う。
    潮香は亜也の体に何か異変が起きているのではないかと心配になり、
    あごの治療のついでと亜也に言い聞かせ、
    常南大学医学部付属病院の神経科医の水野の診断を受けることに。
    水野は亜也にMRIやレントゲンの検査を受けさせる。
    そして、何か気になることがあったら何でも書き留めて置くようにと告げる。
    亜也はそんな潮香の様子が不思議で仕方ない。
    自分は健康なのに、と…。
    それでも言われたとおり、そこから亜也の日記が始まっていく

    そんな折、亜也はクラスの合唱コンクールのとりまとめをやることになった。
    曲目を決めるのに亜也は同じクラス委員の遥斗に協力を求めるが、
    クラスメート同様、遥斗も興味は無く、亜也任せにする。
    そんな時、亜也はある自習の時間にクラスみんなに協力を求めようと、
    家族の話を話題にして話をはじめる。
    最初は詰まらなさそうにするが次第に亜也の話に耳を傾け始めるクラスメート。
    そして、少しずつ亜也の事を理解し、協力をし始めるようになっていった。
    その中で遥斗も次第にそんな亜也の熱い思いに同調していく。
    そうして、クラス全体が合唱コンクールに向けて一つになり始めていった。

    そんな中、潮香の元に、水野から電話が入る。
    検査結果が出たから、すぐに病院に来るようにと水野は伝える。
    そして、それは亜也本人ではなく、家族で来て欲しいという内容だった。
    潮香は電話ではいえないような病気なのではないかと不安になる。
    そして、水野の口から出た病名は"脊髄小脳変性症"と言うものだった。
    それは次第に歩けなくなったり、離せなくなったりして、
    最後には寝たきりになってしまう病気。
    その病気に完治した例は一度もないという…。
    呆然とする潮香。
    そして、次第に痩せていく亜也…。
    -------------------------------------------------

    [作品レビュー]
    この作品、実は、昨年上映された『1リットルの涙』の映画を観ました。
    『1リットルの涙』:レビュー(バレ無し)
    その時、この病気のことも知らずに観て、とても衝撃を受けました。
    感動と言うレベルではなく、衝撃です。
    病気の恐ろしさもともかく、亜也さんの持つ生きる力に。
    その後、すぐに原作の本も読みました。
    ※亜也さんご本人の日記と、潮香さんの執筆した本です。

    脊髄小脳変性症とはあまり聞きなれない病気です。
    その症状も特異性のあるもので、とても残酷なものです。
    運動神経を司る神経系が何らかの原因で消滅してしまう難病で、
    初期症状として機敏な運動やなめらかな動きが出来なくなってきます。
    そして、次第に物がつかめなくなっていったり、
    歩くのにふら付くようになったりし、言葉が喋れなくなる。
    そして最後は寝たきりになってしまうのです。

    本人の知能には全く問題が無いため、自分が動こうと思ってもうまく動けなかったり、
    ちゃんと話そうとしていても言葉がうまく発音できなかったり、
    そんな壊れていく自分がはっきりと認識できてしまう病気らしいんです。
    自分の意思とは反対に体は言うことを聞かなくなっていく、
    だからこそ、とても残酷だと思いました。

    そんな難しい作品を沢尻さん、薬師丸さんが
    どのように演じてくれるのかがとても楽しみです。
    当初、母、潮香さんはそのあまりの強さに、
    杉田かおるさんのような強い女性に演じてほしいと思っていましたが、
    ※『積み木崩し 真相』を観てそう思いました。
    薬師丸さんの目の力がとても真っ直ぐで母、潮香さんの強さがスゴク伝わってきました。
    今後の展開を楽しみにしたいと思います。

    エンディングには亜也さん本人の写真がや実際の日記出てきて、
    この作品で、そうやって辛いけど、懸命に短い人生を生き抜いた
    一人の女性がいたことを知って欲しいという思いを感じました。
    健康と言うのは気がつかないけれど、かけがえの無い宝物だと、
    気づかせてくれることを願っています。
    -------------------------------------------------
  • コメント    この記事についてブログを書く
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする
    « 軌跡 | トップ | 『恋は五・七・五!』:レビ... »
    最新の画像もっと見る

    コメントを投稿

    ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

    ドラマ・映画(ネタバレ有もあり)」カテゴリの最新記事