ベル麻痺-愚痴なしブログ 

ベル麻痺の後遺症の軽減および目を守る方法を主に、併せて他の事も載せています。

天才ヴァイオリニスト

2023年06月30日 | CD

生誕100年、没70年記念
2019年最新リマスターによる唯一の正規盤!

ジネット・ヌヴー[1919-1949]は、15歳の時にヴィエニャフスキ国際コンクールで、ダヴィッド・オイストラフをおさえて優勝し大きな注目を集めました。

優勝後は、世界的な活躍をすることとなり、各地で絶賛をもって迎えられますが、そうした忙しいツアー生活のさなか、アメリカに向かうために飛行機に乗り込んだヌヴーは、ポルトガルで乗客乗員全員死亡という凄惨な事故にあい、30歳の若さでなくなってしまいました。


2019年の生誕100年、没70年を記念して、ワーナー(旧EMI)・アーカイブに残されている最も状態の良い貴重なマスターより、パリ、Art&Son Studio Annecyにてリマスターをおこない、最善の状態で再発売いたします。

天才だけが成し得る技だけでなく、ここに示された作品にのめり込むような濃密な情念はヌヴー若き日ならではの、微塵も感じさせない力強さに溢れたものです。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
● シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47

ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団
ワルター・ジュスキント(指揮)

録音:1945年11月21日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc2
● ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
● ショーソン:詩曲 Op.25

ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団
イサイ・ドブロウェン(指揮)

録音:1946年8月16-18日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc3
1. ラヴェル:ツィガーヌ
2. ラヴェル:ハバネラ形式の小品
3. スカルラテスク:バガテル
4. ファリャ/クライスラー編:歌劇『はかなき人生』~スペイン舞曲
5. ショパン/ロディオノフ編:夜想曲 第20番嬰ハ短調
6. ディニーク/ハイフェッツ編:ホラ・スタッカート
7. スーク:4つの小品 Op.17
8. ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調

ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ジャン・ヌヴー(ピアノ)

録音:
1946年3月26日&8月13日(1)、1946年3月12日(2,3,4)
1946年8月13日(5,6)、1946年8月14日(7)、1948年3月18日(8)
ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc4
1. クライスラー:W.F.バッハの様式によるグラーヴェ ハ短調
2. スーク:4つの小品 Op.17~第3曲「ウン・ポコ・トリステ」
3. スーク:4つの小品 Op.17~第2曲「アパッショナータ」
4. ショパン/ロディオノフ編:夜想曲 第20番嬰ハ短調
5. グルック/クライスラー編:『オルフェオとエウリディーチェ』~メロディー
6. パラディス/ドゥシキン編:シチリア舞曲
7. タルティーニ/クライスラー編:コレッリの主題による変奏曲
8. R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 Op.18

ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ:1-6)
グスタフ・ベック(ピアノ:7,8)

録音:1938年4月13日(1-6)、1939年(7,8)、ベルリン

モノラル/セッション録音

※何枚かのジネット・ヌヴーの所有品とダブりますが、今回のセットは、従来の1枚分で入手できます。コスパがよく、音も良くなっています。

 

 

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スポットネットワーク管理その1

2023年06月27日 | メンテナンス技術

<22KVスポットネットワーク特高受電の定期点検>

年次定期点検が無事完了するかトラブルを伴うかは段取りで決まります。

  1. 停電計画と同時に水関係の自動バルブのマップを作成し、当日の担当者を決め手動バルブを閉とします。
  2. 給水系の自動バルブはボールバルブが多く使用されています。
  3. 全開または半開状態で停電になると、給水が継続され水損事故に発展します。
  4. DHC関係の空気式自動バルブの電源喪失時の特性を日頃から理解しておくことが重要であり、停電作業では空気源装置(コンプレッサー)が停止するので、DHCと事前打ち合わせを行うことが大切です。
  5. その他電源喪失時に想定される現象を入念に検討する。セキュリティは電源断で閉鎖方向に働きますが、通用口の電気錠は開放状態になります。
  6. 停電作業で使用する工具等を決め、それ以外の私的な工具の持ち出しを禁止する。検電器の所持状況と併せ全員をチェックします。

☟空気源ヘッダーは停電前に元バルブを閉とします。

☟DHC受け入れ設備の空気制御バルブです。

 

☟ 物理的に閉鎖状況をつくる防護ネットや付属メンテナンス器具を準備する。

 

☟停電作業で使用する工具等をシート上に並べる。図と合わせることが重要です。

 

☟停電作業を生業とするプロの工具管理は参考になります。

☝停電作業は、電源遮断時よりも復電時に大きな事故が発生します。

過去に死者を出し、ニュースになった電気事故は「工具の置忘れ」でした。

 

☟逆電力遮断の作動を確認後、電力会社と連絡を取り、LDS(断路器)を遮断し、各線毎に放電→検電を行い接地作業に移ります。

☟接地線を取り付けた状態です。

 

☟乾式変圧器

☟CVCF装置の点検中です。

☟遮断器の分解点検中です。現物の内部を見れるのはこの時だけです。

☟遮断器の受け側の部分です。

 

☟ネッワークリレーの調整には、3相電源が必要なので、停電作業の前日に行います。(電力会社への連絡が必要です)

このネットワークリレーがSNW受電を支えています。

  1. 無電圧投入
  2. 逆電力遮断
  3. 差電圧投入

1.の無電圧投入は、定期点検時以外は確認できない動作です。

2.の逆電力遮断特性が最も重要な特性となります。回生電力を発生するエレベータ負荷には反応しないようにセットされています。

3.差電圧投入は、負荷の進相電流が大きいと働かないことがあるので、駐車場排気ファンなどの負荷を与えて作動させます。

※差電圧投入が確立すまではその場を離れないことが大切です。この差電圧投入にはポンピング動作現象が隠されています。

※最近は測定器と調整技術の進歩でポンピングは発生しないようです。30年以上SNWの管理に携わってきましたが、ポンピングの経験は1回だけです。

30年以上も無事故でこれたのは運に恵まれたと思っています。

技術力だけでは事故との遭遇を避けられない例を見てきました。

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蒸気配管の手入れ

2023年06月24日 | メンテナンス技術

暖房期が済んだら行うメンテナンスには、圧力容器以外に蒸気配管があります。

圧力容器のように法的検査は無いので、自分たちで修理できるように訓練をします。

技術屋の成長は小さな成功体験を積み重ねることが大切で、この積み重ねが自信となり、潜在能力に呼びかけ大きな成長へつながります。小さな失敗を恐れずに挑戦することが大切な心構えです。

DHC(地域冷暖房)から蒸気を受ける場合は、清缶剤に含まれるアンモニア成分によって銅合金部品の腐食進行が早いことを考慮し、基本的にはダクタイル部品を推奨するのですが、現場では銅合金部品に遭遇します。

☟Yストレーナを分解した状態(銅合金製です)。

 

☟ストレーナをワイヤブラシで手入れ中です。

 

☟ストレーナはステンレスですのでワイヤブラシだけで生き返ります。

 

☟配管ネジ部の腐食は、ニップル交換を行います。

黄色味をおびた部分は、マホウタイで応急処置をした部分です。

蒸気配管の管理では必需品です。下が参考のURLです。

 mahotai-catalog-2018-06.pdf (orihara.co.jp)

 

☟腐食部分の拡大図です。

☟エルボで発見された腐食穴、マホウタイでも対応可能と判断。

 

☟ゴミ噛みで蒸気漏れがあった蒸気ソレノイドバルブ(2方弁)の分解

  • 加湿用2方弁のゴミカミは加熱用と異なり、大事故に発展しますので空調機停止後30分以内に発見できるように、システムを工夫します。
  • 最重要な部署の場合は、特別にセンサーを設置します。
  • 一般系統は空調機の給気出口温度を既存のBAセンサーで検出します。温度上限の検出設定は経験則で決めます。
  • 蒸気加湿は、最も優れた加湿装置ですが、2方弁のトラブルで事故に発展することを肝に命じておく必要があります。(対策を忘れない事です)

☟手入れご組み立てた蒸気2方弁

TVerで観た2014年の「ドクターX」のラストオペの中で大門外科医が成長する過程の説明があります(背景画は戦地での野戦医療現場)。

「外科医の手術力は最初のトレーニングで決まる。どれほどの熱意を持って手術を学ぶか、どれほど上手な外科医の手術を見るか」

「川の水が流れるように基本手技を繰り返し、繰り返し、美しい術野をつくることが理想である。最も大切なことはどんなに厳しいオペでも決して患者を見捨てないこと」と大門の師匠である神原晶が述べています。

 

設備管理技術者は設備の手術を行う「外科医」のように思える事が有ります。

 

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冷房期に行うメンテナンス

2023年06月24日 | メンテナンス技術

暖房が終わると温熱源周りの定期メンテナンスがあります。

特に法的な義務のある「圧力容器」関係のメンテナンスを行い、検査を受けなければなりません。このメンテナンスはメンテナンス自体に資格が必要なので専門業者に依頼します。

 

☟検査対象の代表格が熱交換器です。検査前に清掃を行う義務があります。

☟分解清掃済の熱交換器の蒸気ヒーター関係

 

 

☟検査官による検査中です。

☟手入れした逃し弁類です。

☟逃し弁のテストを行う装置です。昔の井戸ポンプと同じです。

 

☟圧力試験を行う本体の取り付け状態です。

☟検査後に防錆ペイントの塗布を指導受けますので亜鉛塗料を塗布。

熱交換器はDHC(地域冷暖房)から蒸気の供給を受けて温水をつくる暖房の重要な設備になります。

また、熱交換器と同時に給湯用タンクも検査を受けます。

給湯タンクの場合は、設定温度を低くすると、レジオネラ属菌の繁殖が問題になります。高く設定すつと火傷と腐食の問題が発生しますので60℃以下にしますが、電気防食で腐食対策を行います。

 

☟給湯タンク内に張り巡らされた電気防食の線です。

なお、給湯配管には銅管を使用するので、水質検査に注意を払います。

水質検査では、鉛と亜鉛も注意します。亜鉛と鉛は10:1の自然法則があり、亜鉛の値に注目して比較します。

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配管のエアー抜き

2023年06月23日 | メンテナンス技術

空調の冷温水にエアー(空気)が混入すると、冷暖房が効かなくなります。初心者の頃この現象がよく理解できませんでした。

冷暖房の試運転では必ず各配管のエアー抜きを丹念に行います。

☟エアー抜きを行うヘッダーです。

初期に丹念なエアー抜きをを行っても運転中に冷温水中に溶け込んだ空気がたまります。

このわずかに生じる空気を自動的に抜いてくれる装置が「自動エアー抜き」です。

配管の最上部に取り付けられていますが、時間経過で正常に作動しない現象が生じます。

その場合は、分解掃除を行って正常に動作するようにします。

 

☟自動エアー抜きを弁を分解した写真です。

☟清掃を行いオーリング等を交換して組み立てます。

何でも業者まかせな管理屋さんもいますが、この程度は自分で出来つようにトレーニングしないと、技術力は日々、低下します。

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