ベル麻痺-愚痴なしブログ 

ベル麻痺の後遺症の軽減および目を守る方法を主に、併せて他の事も載せています。

ビゼーを聴く

2022年08月25日 | CD

交響曲のレコードで最初に購入したのがビゼーでした。

溌溂とした第一楽章を朝一で聴くと、元気が出てきます。

ビゼーが17歳時の作曲でしたが、生きている間に一度も演奏されることが無かったというエピソードがあります。(若くしてお亡くなりになった)

天才に共通する特徴は、きれいな旋律が多いことと、感じています。

現在、手元に残っていますのはフランス国立管弦楽団を小澤征爾が指揮したCDですが、マリナーの指揮するビゼーを購入しました。

 

☟マリナー/ビゼー:交響曲、『アルルの女』第1組曲、第2組曲

1924年生まれ、来年(2016年)92歳を迎えるマリナーが、1959年創設以来深い絆をもつアカデミー室内管弦楽団を率いて2016年4月に来日公演を予定。

来日に焦点を合わせ、実績のある録音が再登場。(WARNER MUSIC)

【収録情報】
ビゼー:
● 交響曲ハ長調
● 『アルルの女』第1組曲
● 『アルルの女』第2組曲

アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)

録音時期:1992年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【アーティストプロフィール】
1924年、イングランドのリンカーン生まれ。ロンドン王立音楽大学とパリ音楽院でヴァイオリンを学ぶ。

その後、マーティン弦楽四重奏団の第2ヴァイオリン奏者を務め、音楽学者サーストン・ダートと共にジャコビアン・アンサンブルを創設。当初、イートン校でヴァイオリンを教えていたが、そのかたわらでピエール・モントゥーに指揮の指導を受ける。


1952年フィルハーモニア管弦楽団に入団し、その後、1956~68年にはロンドン交響楽団の第2ヴァイオリン首席奏者を務める。この間、トスカニーニ、フルトヴェングラー、カラヤン、モントゥーなどの名指揮者のもとで経験を積む。


1958年、アカデミー室内管弦楽団を創設。コンサート・マスター兼指揮者として活動をはじめたが、その後、指揮に専念する。当初、アカデミー室内管弦楽団は弦楽器だけのアンサンブルで、バロック音楽や古典派・ロマン派の弦楽作品をレパートリーの基本としていたが、次第に管楽器も加えて古典派の交響曲の演奏を行うようになる。

その後、通常のオーケストラの編成まで規模を拡大し、シューベルト、メンデルスゾーン、ブラームスの交響曲全集録音などにも取り組む。
1969年からロサンジェルス室内管弦楽団の音楽監督を務め、客演も含めた指揮活動が本格化。1971~73年ノーザン・シンフォニアの準指揮者を兼務し、1979年~86年ミネソタ管弦楽団の音楽監督、1983年~89年シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を歴任。1985年に「ナイト」の称号を受ける。


ウィーン、ベルリン、パリ、ミラノ、アテネ、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、東京の各地でオーケストラを指揮し、日本では、NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、兵庫芸術文化センター管弦楽団を指揮。映画「アマデウス」のサウンド・トラックでは指揮及び音楽監督を務め、3部門のグラミー賞を獲得した。

現在はアカデミー室内管弦楽団の「ライフ・プレジデント」の肩書きを持ち、2014年4月には、90歳の誕生日を記念してロイヤル・フェスティバル・ホールで開催されたバースデー・コンサートで指揮し、大喝采を浴びた。
2014年、長年にわたって数多くの録音を残してきた功績を讃え、ロンドンのグラモフォンから特別賞を授与された。(WARNER MUSIC)

マリナーが68歳の時の録音。室内オケらしい軽やかな躍動感とシルキーなフレージングをベースにして、上品な雰囲気をナチュラルに醸し出している。各声部の動きが手に取るようにわかり、指揮者の知的な創意が明瞭に聴こえてくるのも面白い。誠実で丁寧な仕事ぶりが光る極上の演奏だ。(直)(CDジャーナル データベースより)

 

※星5コメント

四半世紀以上前の演奏録音だが その魅力と価値が減じることはない そのソノリティは懐かしいのに新しい ”アルルの女”冒頭の弦のユニゾンから聴き惚れてしまう 

燻し銀の音色が醸す柔和で凛とした佇まいに魅入られてしまう 興奮したり熱狂したりしないが 常に決然と前進する音楽は潔いほど簡潔でスピード感を失わない それでは素っ気なかろうと言う向きもあろう だがつれないものが必ずしも無情なのではない 

先ず音色の美しさに傾注することから始めよう 聴き進む中に或いは聴き了えた後にそこはかとなく誘引する情趣が感じられるではないか 何か己の音楽が志向する世界観をまざまざと見せつけられているようだ

”交響曲”も溌剌とした音楽の本質を描き出して満たされるが ”アルルの女”には心捉われてしまう ”ファランドール”にタンブーランを使っていない憾みはあるが それだけに民族性を越えた普遍の美を体現していると感じる あなたも如何

 

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魔笛のCD&DVD

2022年08月07日 | CD

日経新聞に取り上げられていたモーツアルトの魔笛のDVDを入手しました。

好みの問題ですが、DVDは耳と目を楽しませてくれますが、繰り返し鑑賞するにはCDの方がすきです。

クラシックDVD名盤セレクション2021(初回生産限定)
グルベローヴァ、サヴァリッシュ/モーツァルト:歌劇『魔笛』

『魔笛』は、オペラの最高傑作として最も親しまれ世界中で頻繁に演奏されていますが、ユニテル原盤によるこの『魔笛』は、1971年以来バイエルン国立歌劇場の音楽監督をつとめていたサヴァリッシュの指揮、エファーディングの演出、ローゼの装置で1979年に始まったプロダクションです。グルベローヴァ、ポップ、モル、アライサをはじめ、最高の歌手陣、メルヒェン風の幻想とフリーメーソン的な思想性を融合したエファーディングの演出、そしてローゼの夢あふれる美しい装置が一体となって、磨きあげられた見事な舞台を作り上げています。(メーカー資料より)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『魔笛』全曲

 ザラストロ…クルト・モル(バス)
 タミーノ…フランシスコ・アライサ(テノール)
 夜の女王…エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)
 パミーナ…ルチア・ポップ(ソプラノ)
 パパゲーノ…ヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)
 パパゲーナ…グドルン・ジーベル(ソプラノ)、他
 バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)

 演出:アウグスト・エファーディング
 装置、衣装:ユルゲン・ローゼ
 制作:1983年、ミュンヘン(ライヴ)
 映像監督:ペーター・ヴィントガッセン

 収録時間:159分
 片面2層/COLOR/4:3/NTSC
 音声:1. リニアPCMステレオ、2. DTS 5.1chサラウンド
 字幕:1. 日本語、2. ドイツ語

 

※星5のコメント-1

映像が古くなったとはいえ、魔笛の良い映像の一つには確実に数えられるこのDVDが、字幕付きで廉価で購入できるのは有難い。

指揮も配役も良いが、特に夜の女王役のグルベローヴァは最高で、彼女の歌唱を味わうだけでも見る価値がある。演出もポネルに迫るなかなかのもの。衣装も含めて違和感はない。

※星4のコメント

魔笛は、ザルツブルクで数回、シュットゥットガルトの来日公演などライブで一番見ているオペラですが、最近のドイツ系の斬新すぎる演出を見る前にやはりオーソドックスなものを見ておくほうが良いと思います。その意味では、この盤はなにかが抜群によいとまではいいきれませんが、非常にバランスよくまとまっているのでお勧めです。

※星5のコメント-2

皆さんのレヴューを拝見していると、評価はともかく、どれも的を得ているので感心しました。私は、魔笛はMozartの最高芸術の一つだと思っているのですが、その理由は、①後宮、フィガロ、コジ、ドン・ジョヴァンニは人間の煩悩がテーマになってましたが、本作はメルヘンの題材にし人間愛を歌っておりMozartの到達した精神性を表していること。

②ストーリー展開はやや困難な部分があるものの、音楽には冗長さがなく、まるでクリスタルのような純粋なMozartのエッセンスが凝集されていること。そこにはMozart特有のアイロニーもちりばめられていること。

③当時の貴族社会でフィガロのような反骨的な部分から、恐らくMozartが目指した一般大衆への彼のメッセージが台本も含めて込められていること。例えは適切ではないかもしれませんが、Beethovenの第9のような位置づけの作品だと思います。

そのために、色々な解釈が可能であり、また歌手、オケ、演出に、他の作品よりも一段と高いレベルが要求されるのだと思いますし、どの演奏でも評価が分かれる所以だと思います。 さて、LD時代から愛聴するこの演奏は私はこの演奏は大好きで、聞いた中では最高の評価です。もちろん、アライサよりシュライヤーやヴンダーリッヒのほうが良いという人はいるでしょう。グルベローバは当代最高の夜の女王だと思いまし、ポップのパミーナも非常に可愛らしい。モルのザラストロもすばらしいです。

パパゲーノ、パパゲーナも演出にぴったりです。本作のように、脇役も非常に重要な役割をもつ場合のオペラは、特に実演では全てにベストを揃えるのは現実には困難と思います(聞き手の好みもありますし)。

マエストロ・サヴァリッシュの演奏も非常に手堅く決して煽るような演奏ではなく(聞き手によっては逆に退屈かも)、本作品の本質を捕らえて、演出歌手の特性を上手く引き出した演奏だと思います。 私の好みでは、この演奏を超える演奏は未だに経験していません。

 

☟こちらはCD版です。指揮者、キャストは異なります(夜の女王はルチア・ポップ)

クレンペラーと超豪華キャストによる名盤『魔笛』が、お買い得価格になって再発売

『魔笛』という作品の奥深さ・可能性をいろいろと体感させてくれる演奏。舞台の無いレコードでは必要無いと、台詞を全部カットした結果、モーツァルトの音楽が連続することとなり、それぞれの曲が切れ目なしに続々登場するのは、雰囲気の持続という意味合いでもやはり効果的。


さらにそこで示されるクレンペラーの解釈もユニークで、通常コミカルな“フムフム...”といった曲でさえ、実に美しい響きと複合的な構造を持つことを如実に知らしめてくれるあたり、まさに比類がありません。


歌手陣も粒揃いで、共にデビュー間もなかったルチア・ポップの可憐な夜の女王に、ヤノヴィッツのどこまでも透明なパミーナ、こわいほどの迫力を備えたフリックのザラストロに、ゲッダによる端正なタミーノ、ベリーの愉快なパパゲーノ等々。侍女にまでシュワルツコップ、ルートヴィヒ、ヘフゲンというのような豪華なキャスティングはまさに超ド級。

余談ながら、このようなキャスティングとヘヴィーな演奏により、近年の演出でときおりみられる“夜の女王側=善”、“ザラストロ側=悪”という雰囲気が濃厚に感じられるのもこの録音の大きな特徴といえ、多層的な意味合いを持つとされる『魔笛』の様々な面が示された演奏としても、その価値には大きなものがあると思います。(HMV)

オリジナル・マスターテープより、2016年アビー・ロード・スタジオ24bit/96kHzリマスター音源使用。
歌詞対訳は付いておりません。(輸入元情報)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『魔笛』 K.620 全曲

ニコライ・ゲッダ(タミーノ)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(パミーナ)
ヴァルター・ベリー(パパゲーノ)
ルチア・ポップ(夜の女王)1993年54歳(闘病後没)
ゴットロープ・フリック(ザラストロ)
フランツ・クラス(弁者)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(第1の侍女)
クリスタ・ルートヴィヒ(第2の侍女)
マルガ・ヘフゲン(第3の侍女)
ルート=マルグレット・ピュッツ(パパゲーナ)
ゲルハルト・ウンガー(モノスタトス)
カール・リープル(第1の武者)
フランツ・クラス(第2の武者)
ゲルハルト・ウンガー(第1の僧侶)
フランツ・クラス(第2の僧侶)
アグネス・ギーベル(第1の少年)
アンナ・レイノルズ(第2の少年)
ジョゼフィン・ヴィージー(第3の少年)
フィルハーモニア合唱団(コーラス・マスター:ヴィルヘルム・ピッツ)
フィルハーモニア管弦楽団
オットー・クレンペラー(指揮)

録音時期:1964年3月、4月
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
音源:オリジナル・マスターテープより、2016年アビー・ロード・スタジオにて24bit/96kHzリマスター

※星4のコメント

クレンペラーが指揮した永遠の名盤がシングルレイヤーSACD化された(ハイブリッド盤ではない)。この録音では全ての台詞がカットされているので異を唱える人もいるし、確かにその気持ちもよく分かる。しかし、ここで聴かれる演奏が魅力的であることについて、否定する気はさらさら起きない。2016年リマスターの通常CDでも充分に素晴らしいと感じたが、SACD化によって更に一段と豊かな音響に恵まれたと言って良いと思う。ただし、広く奨めるには価格が高いこと、その割には通常のプラケース収納であり高級感がないこと、解説書にも大したことは書いていないこと等を考慮し、星4つとした。

※星5のコメント-1

クレンペラーのモーツァルト・オペラの中では、一番抵抗のない名演。やはりイタリア・ブッファよりドイツ・ジングシュピールの方が体質にあっているのだろう。魔笛は有名な割には十全な全曲盤が少なく、私は魔笛を聞きたくなると、クレンペラー盤かショルティ盤を聞いてきた。台詞が省略されているのも不満と言えば不満だが、カラヤン、ベームの旧盤もそうであったことを思えば1960年代にはまだ、こうした音楽以外のものは、レコードには不要と思われていたのだろう。ただ一流の歌手たちは、台詞を語っても一流ということが、他のレコードや実演などからわかっているので、省略されているのはやはり残念というしかない。

コロラトゥーラから始めたポップの夜の女王はすばらしく、後宮のブロントヒェンとならぶこの分野の貴重な記録といえよう。この後、よりリリックなパミーナやスザンナ、さらには伯爵夫人やアラベラなどよりドラマチックな世界にひろがっていったのだ。他の歌手も綺羅星のごときすばらしさで、歌手のバランスのよさに関しては他のどんな全曲盤より優れているといえよう。録音後50年あまり過ぎても、少しもその生命と魅力を失わない貴重な録音と言える。

 

※星5のコメント-2(辛口コメント?)

LPもCDも持っているが、シングルレイヤーを買って良かった。音が柔らかいし、一つ一つの楽器がよく聴こえる。逆説的だが、数多くのスキャンダルにまみれたクレンペラーだから、無垢な音楽になるのだろうか。クレンペラーが指揮するマーラーの交響曲やスコットランド、ローエングリンに通じるものがある。確か、クレンペラーの80歳を記念して、当時のEMIが総力を結集して録音したものと思われる。そして、レッグが関わる最後となるもので、録音が始まるとレッグは一切口出しをさせてもらえず、締め出されたらしい。

真のオペラファンはセリフなしを好まないのだろうが、真のクラシック音楽好きはセリフを好まない、と言えば反感を買うだろうか。歌詞はメロディのしもべであるならば、音楽のないセリフは要らない。

解説の堀内氏は一流のオペラ評論家らしいが、本演奏のLP発売時、同じ曲のベーム盤の方を買って良かった、と自慢げに書いている。この人は一流のオペラ好きで、一流のクラシック音楽評論家ではない、と言いたい。堀内氏は当時の主流はカラヤンで、対抗がベームと書いている。笑止千万。

 

※現役のオペラ歌手ではアンナ・ネトレプコが好きですが、「夜の女王」役は無いようです。

今は亡きルチア・ポップ&エディタ・グルベローヴァの歌声は魅力的に思います。

因みに、ルチア・ポップのデビューは、魔笛の夜の女王役で1963年クレンペラーの指揮とあります。

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ファンタストロン回路に魅せられて

2022年08月06日 | 自己啓発

資料作成のかたわらで古い資料の整理も進めています。

その中で真空管の「ファンタストロン回路」を見つけました。

ファンタストロンは、1本の真空管(5極管)で測定器用の「のこぎり波」発生する回路です。

 

☟トリガーパルスに同期する直線性の良い「のこぎり波」発生することができるのです。

この回路の動作説明の講義を受けた時に稲妻に撃たれたような衝撃を覚えました。

それからは寝ても覚めても電子回路三昧の日々が続き、本屋さんを巡り様々な電子回路を学びました。

貧乏で本を購入できませんので立ち読みで回路図を憶えては道端や喫茶店でノートに書き写し、間違いがないかをまた、立ち読みで確認します。

この行動を繰り返す内に回路図をおぼえることと、脳内スクリーンに電子回路が構成され自由に動作を確認できるようになりました。

立ち読みをさせて頂いた本屋さんに感謝です。

収入が増えてからは年間20万円から30万円ほどの専門書籍を購入する生活が何十年か続いていましたが、昨年は10万程に激減しています。

離島生活の悩みは専門書を扱う書店が無いことです。

専門書の物色を目的に東京に出向き書店巡りをいましたが、那覇市にジュンク堂ができてからは移動費用&宿泊費用が安くなり助っています。

年に何回かは那覇に行きますが、ジュンク堂以外はほとんど用事がないので感染リスクを下げることができます。

※経済的に豊かであることは良いことですが、貧しいが故に身に付く能力もあるように思います。

  • 熱意を持つこと
  • 諦めないこと
  • 自分を信じること 

※絶えず準備をし、チャンスを待てば道は開けます。

 

 

 

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