人生の中で感銘を受け、日々の生活で実践を試みる言葉と、ビジネス界で生き抜く知恵を与えてくれる言葉があります。
20代前半は、荒 正人著「思想の流れ」の中で紹介された偉人等の言葉が大半でした。
20代後半に新聞広告で「あなたの給料は あなたが決める」のキャッチコピーにつられて交通費なし、固定給ゼロの世界に飛び込みました。
大手企業での安定な生活から何ら保障の無い世界へ挑戦でしたが、過酷な世界であることを知らされます。
まず、ドアーノックで10軒も断られると、歩く気力もなくなり公園のベンチに座り込みます。
リーダーのペップトークで再びドアーノックに向かう日々が続き、待望のアイスブレークができました。
その後は順調に推移し、2か月ほどでキャプテンになり5人の部下が与えられましたが、技術屋で部下を持った経験の無い者には超のつく難題でした。
リーダーの責任は、部下に仕事を教え励ましながら「アイスブレーク」させることだけです。
このセールスでの「アイスブレーク」は砕氷船が氷を割って進むように最初の契約を取ることを意味していました。
「アイスブレーク」はリーダーの責任、その後は各自の責任なのです。
パーソナルオーダーで優秀な成績であってもキャプテンに昇格すると潰れるケースが多々ありました。
その原因は部下からのネガティブ攻撃により潰れるのです。
単独行動の時は、自分をポジティブに保てればよいのですが、部下は好き勝手にネガティブトークを浴びせてきます。
これに耐えられなければ潰れるのです。
大卒で営業経験10年のベテランが、2か月足らずで潰れる姿を数多く見ると、人間の弱さを知ることができます。
そんな中で、この難題を解くカギを与えてくれたのが、デール・カーネギ著の「人を動かす」でした。
デールカーネギの教えを素直に吸収し、ペップトークに応用し、全員をアイスブレークさせキャプテンの責務を果たすことができました。
この小さな事柄の成功が、私にとっては大きな自信になったと思っています。
顧みますと20代後半から40代は、デール・カーネギの教えに支えられたビジネス人生であったと思われます。
45歳で最後の転職を行い50代に入り自分の「商売哲学」を持ちたいとの思いが少し湧いてきて模索をはじめていました。
デール・カーネギやナポレオン・ヒルは実践派ではなく、成功者の取材から成功の源となる言葉を選りすぐり、編集していると思われます。
一方、オグ・マンディーノやポール・J・マイヤーは自らの体験を基に導き出した教えを述べています。
特に、ポール・J・マイヤーはセールスの神と称されて知らない者はもぐりとまで言われほどの方です。(PJM→SMIプログラムは有名です)
☟このイラストが欲しくて¥28万円を支払いました。
職場に訪れたセールスの方にこの「イラスト」を売ってくださいと交渉しましたが「売れません」との答えでした。
ただし、PJMプログラムを購入して頂ければ、無償で差し上げます。
と、言われたのです。しかし、セルマン時代に実践してきたので必要ないし、躊躇しましたが、28万円を出費することになりました。
書類があるので開封しましたが、一度も使用せずに終わりました。
結果的に1枚の紙切れに28万円を投じたことになったのです。
このイラストのコピーを机と自室の壁に貼って実践しました。
紙切れ一枚に28万円の価値が有るのかと、友人は言いましたが、私にとってはその何十倍も収穫があったのです。
ダイナミックパースンズ東京の主催する「田中真澄先生」の公演に参加し、商売に関する多くのことを学べたこともその一つです。
<田中真澄先生が教えてくれた商売の秘訣の一つです>
人間の性(さが)は、楽して儲かる方法は無いかと考えたくなり、ややもすると楽する方向を選択します。
それを戒めてくれたのが「七楽の教え」でした。
「楽すれば 楽がじゃまして 楽ならず
楽せぬ楽が はるか楽々」
☟その後なぜ、楽する方向を選択するのかを、脳科学から知ることができました。
脳は本質的に「怠け者」だそうです。その理由は身体の中で最もエネルギー消費が多く、全体の20%ものエネルギーを消費するので出来るだけ省エネで処理したいとブレーキを掛けるようです。
冗談ですが、ダイエットには運動と、脳みそが汗をかくくらい考えて脳を酷使すれば効果が有るように思われます。
田中真澄先生の講演からヒントを得て「サービス」とは何かのフレーズを完成できたことが、大きな収穫です。
研修会等の講話でサービスのお話をしました。
田中真澄先生を知る人は少ない様ですが、ギネスに載った公演回数で世界一の記録を持つ著名な講演者なのです。(商売に関する著書も多くあります)
「人生は今日が始まり 昨日まではリハーサル」
このフレーズも講演会で得たものです。
昨日の失敗にくよくよせずに、今日から始まるのが人生です。