仮想短絡素子「Isht」を用いた回路計算の例である。H21年理論問題
・オペアンプの回路計算は「Isht」の使用方法に慣れると、便利である。
仮想短絡素子「Isht」を用いた回路計算の例である。H21年理論問題
・オペアンプの回路計算は「Isht」の使用方法に慣れると、便利である。
下図は、積分回路の基本形である。微分の逆動作である積分演算もオペアンプで行なうことができる。
・積分回路は応用として2重積分回路が計測器に幅広く用いられている。
オペアンプは、演算増幅器であり、微分・積分・対数演算などが行える。その内の微分演算を行うのが微分回路である。オペアンプの特徴は、IC内部の構造とは無関係に外付けの素子で回路の働きが決まる。
・ここでも仮想素子「Isht」を用いることで回路動作の確認ができる。
☟仮想素子「Isht」を用いることで放電経路の理解ができる。
オペアンプを無帰還で使用すると優れたコンパレータ回路となる。
☟コンパレータにはオペアンプを2個使用し基準の与え方でウインドコンパレータにもなる便利な回路であり、自動扉の床下埋蔵型の信号検出など身近な処で多用されている。
2020年の三種理論にボルテージホロワの問題が出題されていた。
オペアンプは、アナログ演算素子であり、基本的には帰還を掛けて使用するが、特殊な例として帰還を掛けないで高利得(利得∞)で使用すると、優れたコンパレータ回路になり、逆に100%負帰還を掛けた状態、即ち出力端と入力の⊖端子を短絡して使用すると、ボルテージホロワ回路に変身する。
☝ボルテージホロワは、正相増幅器の電圧増幅器であるが増幅度が1であり、増幅を目的とせずに回路間の緩衝を目的として使用される。
・入力の⊕入力端子電圧は「Isht」を介して⊖端子⇒出力端子へとつながるので入力と出力は同位相であり、大きさも等しいことが確認できる。