夜の空

夜、Dadとのみに行った。
その店は、おっちゃんが呑みに行きそ～な、ちっさ～いカウンターがある店でおばちゃんとおじちゃんと、その息子がやってる店で、魚が新鮮で料理がなかなかおいしい。ってかおいしい。
カツオ、アジ、海老、インゴ、アユ、タコ・・・瀬戸内海をお腹いっぱい食った食った。あ、アユは川か。
Dadはビールが飲めるようになった娘に関心していた。
帰省した時に１日は飲みに行くようになったのはいつからか忘れたけど、普段あってないからね、たまに間がある。
まぁ、それもいいか。
最近、Dadは手乗りインコを４羽飼いはじめたらしい。笑
飲んでる間中、そこの孫が２人わーわーしていた。
バッタをビニール袋にいれて持ち歩いていた。
梨にコインをみせて、あげようか、と言った。
ごめん、いらね～。
その孫を連れて、店のおじちゃんは、ポロシャツを裏表逆にきて帰ろうとしていた。
「裏盆だからね～」とか「裏道だしね～」とか笑いながらいって。ちょっとうけてしまった。
そんな店。結構好きだなぁ。

帰りながら、梨はしっかり将来をみて歩いてるから安心じゃわ、とDadが言った。
最近の若い人はみんな結構ちゃんとしとる、とも言っていた。
父さんの若い頃なんて、みんなこんなちゃんとしてなかったわ～。なんでもありな時代で、お金がなんでも尺度だったけど、今の若い人はみんないろんな見方ができとる、って。
ふ～ん、と言いながら車も人も全然いない道を歩いた。

Dadと別れてから、二車線ずつある国道の、中央分離帯を歩いてかえった。
夜中で車がぜんぜんいない。
高校の時も、塾から最終電車でかえってここをよく歩いた。
いなかだから、真直ぐ前をみたら夜空が見える。
ちょっと上向いたら月がみえる。
あのころと、なんもかわらんなぁ、空も。月も。

このまま歩こうかね。