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巡る巡る

2010-02-28 | Weblog
チリで起きた地震の影響で津波がおこって、船とまるかもということで、直島に一泊の予定が二泊することに。
高松のホテルをキャンセルし、いま直島にいます。


おかげで家プロジェクトをゆっくりみてまわれた。
一昨年の誕生日に一人でみてまわったときよりも、新鮮味がないかわりに、じっくり味わうことができたような。

中でもジェームスタレルの南寺、一昨年は暗闇に戸惑いつつの体験だったけど、今回は暗闇に浸ることができた。私がみてることなんて、ほんの一部で、みえてない世界のほうが大きいような気がしてしまう。目を凝らしたらみえるものは広がる、自分の知らない可能性を信じたいと思う。

こんなにオリンピックみてたっけ

2010-02-26 | Weblog
1日中雨が降っている。

掃除も洗濯も、昨日しといたから、今日はやることない。カレー食べにいきたいなぁと思うも、外はやはり雨。止みそうにない。久しぶりに家でだらだらすることとする。

バンクーバーの女子フィギュアをみる。

キムヨナの滑りに惚れ惚れしてしまう。あの迷いのなさはなんなんだ。優雅なのに時にみせる、クイクイって感じの彼女独特のかわいい仕草はなんなんだ。19歳かぁ~…信じがたい、と思う。

次の浅田真央の演技中の気迫がすごい。そこの裏にある4年間を私はこの五輪中に仕入れたちょっとした知識でしか知らないのに、あの真剣さにやられて、祈るような気持ちでみた。すごい、すごい、このオリンピックが、あの2人のかっこいい闘いみたいだ。

滑走直後の浅田真央のインタビュー、混乱してたのか、インタビュアーの質問に全然答えれてない。見てて、色んな気持ちが沸き上がってくるあの表情に、感動した。銀メダルってすごいのに、全く喜んでない彼女の可能性ってすごい。

あぁ、いいもんみたなぁ。今日が雨でよかった。

よろこんでくれたかもしれない

2010-02-25 | Weblog
久しぶりに、この仕事いいな、と思えたから忘れないように書いておこう。


4日前の、日勤、17時。
もうすぐ勤務交代なので、最後に自分の受け持った部屋をばーっと見て回っていた。さっあとは記録だ、はよ帰るぞ私は、みたいな気持ちで。

そしたらある患者さんと目があって、はやく帰りたいはずなのに、何故だか「散歩でも行きますか~」と言った私。

肝臓癌末期な彼は、浮腫んで自力でベッドから離れられなくなっていた。
「連れてってくれんのかぁ」と、彼は言った。
車椅子で1階まで行った。

エレベーターの中で、「行こか、言われなどこへも行かれへんなんて、なっさけないなぁ~」と呟き、「誰にも言うなよ~」て煙草を隠し持ってきた彼は、青空の下で久しぶりの煙草を吸う。

ほんとにおいしそうに吸うから、1人のほうがいいかなぁ、でもこの人の状態悪いしなぁ、なんかあった時になぁ…ともやもや考えた末、5分後にくると言ってその場を離れた。

5分後迎えに行くと、私をみて意を決したような顔をして頷いた。
そして、吸っていた煙草を錆びた赤い缶に、捨てた。

「生き返ったな~…」


2日後の昨日、夕方仕事に行ったら彼のレベルは落ちていて、モニターみたら脈は40前後。その30分くらい後、申送りが終わってすぐ、フラットになった。私がばたばたしているうちに、白い布にくるまれた彼は静かに帰っていった。


あの煙草、最後の煙草になったんだ。
思いかえすと頷いたときのあの表情、彼はそのことがもう、あの時わかってたのかもしれないな。と思った夜勤明けの帰り道。

あの時よりも晴れてる空に、白い煙みたいな雲。

美しいものをよくみる近頃

2010-02-21 | Weblog
同期というか、もはや違う道歩いてる子もいるから友達というか、とりあえず社会人1年目に知り合えた6人が久しぶりに集え、フレンチ食べにいってきた。数時間前。

おいしかったなぁ…。
ああいうフルコースに、毎月つれてってくれる人がほしい。お金余って仕方ないぜ、みたいな人いないのか、私のまわり。

メインに蝦夷鹿のグリル的なものを食べた。蝦夷鹿…。どこにいるの。北海道?やはり、狩るのですか。それとも、育てるのですか。血になった、て感じがした。言わんかったけど。

ごちそうさま自分。そしてシェフ。そして、野菜や動物を育てた人。と、人や地球にも感謝したくなる料理たちでした。





ところでバンクーバーオリンピックがおもろい。午前中からliveでやってるてのも爽やかでスポーツって感じでいいね。

これまであまり興味なかったフィギュア、ショートもフリーもたまたまみた。フリーの昨日なんて夜勤前にテレビつけたらやってて4時間くらい釘付けになってしまった。

私は、フィギュアのジョニー・ウィアーという王子をそれまで知らなかった自分を反省したいと思っている。
あんなに薔薇の冠が似合って、ふ~っと吹く投げキスがテレビを越えてこちらに届く人みたことない。美しい。フレンチと同じくらいあのキス食べたい。ごめんおばさんになりそうだ。

すごいもんをみた

2010-02-13 | Weblog
家に帰ってテレビをつけたら、ZARDだった?負けないで!もー少し!最後まで、走り抜けて!って大人数で歌ってるCMやってて、何故かぼろりっと泣いた私はどうかしたんだろか。
びっくりしたな。


それからバンクーバー五輪の開会式みてまたびっくり。

人間て、偉大だな、と。
どうなってんのあれ。イリュージョンだ。
すばらしい。是非とも生で見たかった。

開会式みていると、あんなパフォーマンスを考えて、すごい舞台つくって、練習もきっとすごいして、あんなにはつらつとみんなで動きまくって、きっとすごいパワーが集まって作り上げたんだと思うと、感動してしまうね。

そんなものすごいものをみながら、4月からの私の無計画人生を思うと、ちょっと不安にもなったりするのだけど。


最近、病棟が平穏。そして2月はあと10日働けば過ぎ去る。そして3月を乗り越えたら、無期限休みがくる。ということで、気分がよい。

なんか違うと感じながらの毎日から、どうにか離れようとしている。

また働きたくなるまでか、なんかしたくなるまで、先のことを決めないでおこうということだけを決めた。

確かに今より、ずっとずっと楽であろう道を選択したし、たった3年で何がわかったんだって思われたり、もったいないって言われたり。

私はでも、たった3年でも、100のうち1もわかってなかったとしても、何段もある階段のまだのぼりはじめにいたとしても、いいんだ。

こんな、今の私みたいな、日々が過ぎ去るのを待つような毎日にさよならしたい。

人の一生には死っていう限りがあって、人生は自分が思うより短いかもしれないこと、健康がどれほど尊いものかということはたった3年でも、もう涙もでないくらいあたりまえのように、私の体の中に海みたいに大地みたいにちゃんと定着した。

だからもう、やめよう。
この日記を、数ヵ月後か数年後に読んで、甘かったなーと笑えていれば、それもそれでいい。

言い訳に、聞こえなかったらいいな。

ハイボールで洗え

2010-02-03 | Weblog
この仕事で嫌なことなんてたくさんありすぎて、もはやいろんな事に慣れてしまった。

けども、やはり理不尽なことがあると、たとえそれが患者からであって、割りきっているつもりでもだいぶダメージ。

その出来事にというよりも、いつもみんなが隠している人間の本質を、ばーんと投げつけられたような気分で、何かを目撃してしまったような気がして悲しいし疲れる。
そんなもの、私には受け止められやしないよ悪いけど。

いつだって、きれいなものばかり見えたらいいのにな。

すっきりしたくて大先輩の同期とごはんにいく。

ハイボールは、きれいな色をしている。

疾走したい

2010-02-01 | Weblog
ゴールデンスランバーを観に行った。映画の日っていいね、いつもの半額じゃん。

私は、主人公目線になりすぎて、心拍ずっとあがってました。は~おもろかった。

やはり堺雅人がすごい。ヘルシア緑茶の人もすごい。

帰り、パッタイをたべながら、自分が何をいちばんしたいのか喋る。
答えが、わからぬ。