『[リミット]』
2010年 スペイン 主演:ライアン・レイノルズ
目が覚めると、そこは箱の中だった・・・暗闇の中、どうにかライターを探りよせ火を点けると、ポール・コンロイは自身の置かれた状況に凍りつく。手を縛られ、棺桶を思わせる箱に入れられ、地中に埋まっている・・・イラクで民間の配送会社のドライバーをしていたポールは、どうやら仕事中に拉致され、このような状況に置かれたらしい。今ある持ち物だけでどうにかこの状況から抜けようとするも、ライターとペンくらいしかポケットには無い・・・そんな時、突然箱の中で携帯電話が鳴り出した!命綱の携帯電話を手繰り寄せ、ポールはどうにかこの状況から逃れる方法を模索するが・・・
この映画、発想は凄く独特で、個性的で、興味深い。ハリウッドのアメリカ人俳優を起用(そしてほぼ彼のみの出演)しているが、製作はスペインの会社と監督。彼等は、なかなか興味深い映画を世に送り出したことになる。
この映画は、パニックとミステリーのコンビネーション的な作品だと思うが、一番の主題は暗闇及び閉塞感への恐怖の訴えかけだろう。地中に一人閉じ込められ、時間も限られた中、何が出来るか・・・希望はあるのか・・・自分の身に置き換えてみると、非常に怖い。そんなテーマを、そんな主人公だけにスポットを当てて、展開される。他の人も出てくると言えば出てくるのだが、全て主人公の携帯電話越しの声か、ビデオ。そんな演出の仕方からも、視聴者を感情移入させて恐怖感を植えつけようと言う狙いが見えてくる。
確かに、考えてみれば怖い。たまらないだろう。ただ・・・じゃあその恐怖感にハラハラドキドキと言った感情の動きが伴うかと言ったら、それは無い。なんせ舞台は箱の中と非常に限られている、起きる出来事と言えば、電話での会話ぐらいしかない。迫り来る危機感とか、絶望感が上手く伝わってきたとは思えない。
そして何より、エンターテイメント性を考えると微妙と言う他無い。何せアクションは望むべくも無く、常におっさんが狭い箱の中で右往左往しているのを観ているだけ。更に、誰がやったとかどう助かるのかと言うミステリー的要素に期待しようと思ったが、期待した最後の大どんでん返しも存在しない・・・まぁあるって言えばあるのかもしれないが、例えば電話の向こうの相手は思っていた人物ではなく実は・・・そして箱に入れられたのはただの拉致じゃなくてこんな理由が・・・的な驚きの真実もなかった。正直、終わり方には拍子抜けした。
とは言え、今まで観たことの無いような独特な世界観の映画なのは事実。ここまで大量に映画が作られている中、その個性は評価高いのではないか。観る価値は、あると思う・・・が、特別オススメはしない。
[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆
英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆
トイレの必要なくて良かったな!度:
★★★★★★★★★★
おっさん一人電話と一緒に箱に詰めて、後はおっさん恐喝なんて・・・無理ありすぎだな!度:
★★★★★★★★★★★★
Reo.
2010年 スペイン 主演:ライアン・レイノルズ
目が覚めると、そこは箱の中だった・・・暗闇の中、どうにかライターを探りよせ火を点けると、ポール・コンロイは自身の置かれた状況に凍りつく。手を縛られ、棺桶を思わせる箱に入れられ、地中に埋まっている・・・イラクで民間の配送会社のドライバーをしていたポールは、どうやら仕事中に拉致され、このような状況に置かれたらしい。今ある持ち物だけでどうにかこの状況から抜けようとするも、ライターとペンくらいしかポケットには無い・・・そんな時、突然箱の中で携帯電話が鳴り出した!命綱の携帯電話を手繰り寄せ、ポールはどうにかこの状況から逃れる方法を模索するが・・・
この映画、発想は凄く独特で、個性的で、興味深い。ハリウッドのアメリカ人俳優を起用(そしてほぼ彼のみの出演)しているが、製作はスペインの会社と監督。彼等は、なかなか興味深い映画を世に送り出したことになる。
この映画は、パニックとミステリーのコンビネーション的な作品だと思うが、一番の主題は暗闇及び閉塞感への恐怖の訴えかけだろう。地中に一人閉じ込められ、時間も限られた中、何が出来るか・・・希望はあるのか・・・自分の身に置き換えてみると、非常に怖い。そんなテーマを、そんな主人公だけにスポットを当てて、展開される。他の人も出てくると言えば出てくるのだが、全て主人公の携帯電話越しの声か、ビデオ。そんな演出の仕方からも、視聴者を感情移入させて恐怖感を植えつけようと言う狙いが見えてくる。
確かに、考えてみれば怖い。たまらないだろう。ただ・・・じゃあその恐怖感にハラハラドキドキと言った感情の動きが伴うかと言ったら、それは無い。なんせ舞台は箱の中と非常に限られている、起きる出来事と言えば、電話での会話ぐらいしかない。迫り来る危機感とか、絶望感が上手く伝わってきたとは思えない。
そして何より、エンターテイメント性を考えると微妙と言う他無い。何せアクションは望むべくも無く、常におっさんが狭い箱の中で右往左往しているのを観ているだけ。更に、誰がやったとかどう助かるのかと言うミステリー的要素に期待しようと思ったが、期待した最後の大どんでん返しも存在しない・・・まぁあるって言えばあるのかもしれないが、例えば電話の向こうの相手は思っていた人物ではなく実は・・・そして箱に入れられたのはただの拉致じゃなくてこんな理由が・・・的な驚きの真実もなかった。正直、終わり方には拍子抜けした。
とは言え、今まで観たことの無いような独特な世界観の映画なのは事実。ここまで大量に映画が作られている中、その個性は評価高いのではないか。観る価値は、あると思う・・・が、特別オススメはしない。
[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆
英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆
トイレの必要なくて良かったな!度:
★★★★★★★★★★
おっさん一人電話と一緒に箱に詰めて、後はおっさん恐喝なんて・・・無理ありすぎだな!度:
★★★★★★★★★★★★
Reo.