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Reoっちの駄文(ふつーの日常をハードボイルドに)

金融、サッカー、ボクシング、映画・・・そしてその他でふつーの日常を、楽しく読めるようにハードボイルドな読み物風に。

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

2013-01-29 14:19:21 | 映画(ふつう。)
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(Life of Pi)
2013年 アメリカ 主演:スラージ・シャルマ


カナダに住むパイの元に、一人の小説家が訪ねて来た。彼は友人からの紹介で、神の存在を信じてしまうような経験をしたパイの話を是非聞きたいという。快く受け入れたパイは、自身の幼少時代から語り始めた…インドの動物園で生まれたパイは、色々な宗教に両親と兄と共に楽しい日々を送っていた。しかし父親の意向でカナダに移住する事を決めると、パイと家族は所有権を持つ動物達と共に、貨物船での長旅に出た。しかし、途中で船は嵐に会い転覆。パイは一人、ライフボートに取り残されてしまう…シマウマとハイエナとオランウータン、そしてトラと一緒に…


映像はほぼCGだと聞いてから観たこの映画、映像美には本当に驚かされた。当然主人公の少年は実写と言うか実物なのだが、そんな少年と一緒に収まってるのに、全く違和感が無い。何が本物で何がCGかさっぱり分からない…そんな映像が堪能できる映画だ。最近のCG技術は、本当に凄いな。


それでいて3D…名作『アバター』も映像は凄かったが、更に現実に近い映像で3Dを楽しめる。どこかの宣伝で『アバターを超えた』とか言われていたが、その文句を納得するほどの映像を見せてくれた。


ただ残念なのは、ストーリーに特別魅力的な箇所が無かったこと。映像の完成度に、ストーリーが追いついていない印象が残ってしまった。『アバター』は映像も凄いが、アクションも迫力あり、ストーリーも壮大だった。しかしこの映画は、基本トラと少年が海に漂っているという凄い限られた狭い世界の中での話で、それでいて深く胸に刺さるような展開も無ければ、涙を誘うようなクライマックスもなかった。まぁなぜかおっさんになったパイは自身の話をして涙していたが…


正直、パイの漂流前のインドでの話も、凄く薄く感じた。名前の由来の話は、まぁ重要性は感じなかったが良いだろう。幼少の頃のトラとの絡みも、まぁ必要だろう。しかし初恋の話なんて漂流中も後も全く関係なかったし、全体的に漂流前のストーリーが無駄に長く感じた。大して重要性を感じないのに。


全体的な印象としては、ストーリーはありきたりなフィクション冒険小説かな。どちらかと言えば子供向けの。そんなストーリーに、凄い映像美が付いてくるみないな…子供向けの映画なのかな…


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

ライフボートの動物の死骸はどこ行ったんだ?度:
★★★★★★★★☆☆

久々に3Dの良さを感じる度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.

『悪人』

2013-01-08 15:49:29 | 映画(ふつう。)
『悪人』
2010年 日本 主演:妻夫木聡、深津絵里


長崎で肉体労働に就いている祐一は、自慢の車で福岡まで通い出会い系サイトで知り合った佳乃の会おうとするが、別の裕福な大学生の圭吾に惹かれている佳乃は祐一との約束をないがしろにして圭吾の車で去ってしまう。その姿を見た祐一は怒りに駆られ、二人の車を追うが…数日後、佳乃の遺体が山奥で発見される。当初は最後に一緒にいた圭吾ほkに捜査の目が向けられるが、そのニュースを知った祐一は動揺してしまう。そんな中、祐一は以前に出会い系サイトでやりとりした光代からメールを受ける。光代との出会いによって、祐一の心は大きく揺れるが…佳乃殺害の真実とは?そして、祐一と光代に待ち受ける未来とは…


この原作を読んでいないおれは最初、この映画はとんだ悪党が、幸せを求める幸薄い女性を垂らし込んで逃避行する…というストーリーだと思っていた。どんな『悪人』とその手口が見れるのか!?と。しかし、実はストーリーはそんな話ではなくて、何でもない青年が、どうやって『悪人』というレッテルを貼られる事になったのか…という、より深いというか、社会的というか、考えさせられるストーリーだった。


なので、妻夫木が金髪のガテン系でイカツい男を演じると思ったらそうではなく、よりイメージしやすい普通のおとなしい青年を演じている。そして深津さんが幸薄そうな地味な女性…これも想像しやすい、ある意味鉄板と言える配役。まぁ驚きは無い。しかし…樹木希林の演技はさすが。すばらしい。他の人の演技が特別素晴らしいと思わなかったが、まぁおばあちゃんの引き締まった演技でより祐一の人間性を理解させてくれた。


そんな風に、主人公の祐一の人間性、事件の真相、そして報道や事件の受け止め方を考えるのが、この映画の観かたなのだろう。そして確かに、報道を目の当たりにして良いのか、普通の理解の仕方で正しいのか、色々と考えさせてくれる。そういう意味では、観る価値はあった。


ただ…事件に特別驚きは無かったし、途中から予想出来るような結末だし、心に大きく残るような映画ではなかったのも事実…もしかしたら、時間の縛りの無い小説だったら、もっと深いストーリーが楽しめるのかもしれないが…


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

妻夫木の見た目と内面のギャップの大きさ:
★★★★★★★☆☆☆

映画に悪徳商法の下りをぶち込んだ意味の??度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.

『バイオハザードV リトリビューション』

2012-10-08 20:56:07 | 映画(ふつう。)
『バイオハザードV リトリビューション』(Resident Evil: Retribution)
2012年 アメリカ 主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ


アンブレラ社の船アルカディアから被実験者として捕らえられていた人々を救出したアリスは、アルカディアを急襲してきたアンブレラ社の戦闘員との激しい戦いの末、海に落ちてしまう。独房で目覚めたアリスは厳しい尋問に苦しむが、ある日独房のセキュリティが突然解除され、アリスは脱出を試みる。そこで出会ったエイダ・ウォンとの会話により、アリスはアンブレラ社の幹部であり宿敵であるウェスカーに必要とされ、その為にこのアンブレラ社のバイオハザード実験施設から脱出する為のチームが送り込まれている事を知る。果たしてアリスは、無事にこの実験施設から脱出することが出来るのか?そして、ウェスカーがアリスを必要とする理由とは…?


ゲームとしてのバイオハザードは一回もプレーしたことないのだが、ミラ・ジョヴォヴィッチの魅力に惹かれてここまでの映画全四作全て観てしまった…そして、今回もまた劇場で観てしまった。そんな中で感じたのは、徐々にゲームに近づいてきたなぁ…って事。まぁゲームは知らないのだが、今回のストーリーは本当にゲーム的というか、むしろストーリーは在って無いようなもの。そして登場人物が全員ゲームからの面々となれば…ゲームファンにターゲットを合わせた印象を受けてしまう。


さらに、元はゾンビ映画だったのに、最近ではゾンビの恐怖など無く、ゲームの中ボス的な怪物との戦い…今回で言えば、対人間戦が一番の見所となると…どうなのかな。まぁ、おれみたいな『ゾンビ』を求めてこの映画を観てる人がどれくらいいるのか知らないけど。


とはいえ、じゃあつまらなかったかと言えばそういうわけでもなく、アリス含めキャラクターの魅力は良く出てたし、1時間40分があっという間に感じるほど映画に入っていけた。ゲームファンは、より楽しめたんじゃないかな…もしかすると逆にゲームとのギャップがあって気に食わないとかあるのかもしれないけど。


ストーリー的には前四作の続きなので、基本これまで観てきた人向けの映画だが、一応最初にこれまでのおさらいがあるので、初めて見る人もそこそこ楽しめるかもしれない。まぁどうせストーリーは重要じゃないし…


ちなみに、間違いなくこの映画は続編があるだろう。それもおれは、きっと観に行くんだろうな。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

ウォンちゃん、動きにくそうな服装の意味が分からないが、可愛いなぁ度:
★★★★★★★★☆☆

前後Tの囚人服、エロいな…度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『センチュリオン』

2012-10-02 22:18:01 | 映画(ふつう。)
『センチュリオン』(Centurion)
2010年 イギリス 主演:マイケル・ファスベンダー


ブリテン島への侵攻を進めるローマ軍は、現地ピクト民族のゲリラ戦略と、凍えるような寒さに思うような戦果を収める事が出来ないでいた。そんな中、ピクトの族長に捕らえられていながらも一人逃げ出し、ローマ第九軍団の将軍ウィリルスと合流した百人隊隊長(センチュリオン)のクイントゥスは、ピクト族掃討の為にガイドのエティンを加え再び戦場へと向かう。果たしてクイントゥスは、ウィリルス将軍と共にピクト族を掃討出来るのか?


この映画、実は日本では劇場公開されなかったらしい。しかしおれは、中世物が好きだと言う事で結構期待して観た…結論から言うと、なかなか面白かった。いや、これより酷い映画はいくらでも今まで劇場公開されてたぞ、という感じ。


で、じゃあこの映画は何に一番の重点を置いているかと言うと、それは多分アクションなのだろう。しかしそのアクション、別に凄いとか迫力があるとかは特別思わない。更に後付けでCGで血を入れているのか、流血はかなり不自然。でもかなりエグい描写が多いので、人を選んでしまう部分がある。


で、じゃあありきたりのアクション映画の如くストーリーは平凡なのかと言うとそうでもなく、なかなか見応えはある。7人で追手から逃げると言う、『七人の侍』と『明日に向かって撃て』という名作のパクリ的と言えばそうなのだが、7人それぞれにそこそこキャラクターが立っていて、追手にも魅力があり、観ていて飽きなかった。


ヨーロッパ中世物が好きな人であれば、全然いける映画だと思う。まぁ特別面白いというわけではないが、普通に楽しめた映画だ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★☆☆☆☆☆

オオカミより早いなんて凄いな、おい度:
★★★★★★★★☆☆

最初から戦ってれば人数結構イーブンだったのでは…?度:
★★★★★★★★★★


Reo.

『プロメテウス』

2012-09-13 20:40:59 | 映画(ふつう。)
『プロメテウス』(Prometheus)
2012年 アメリカ 主演:ノオミ・ラパス


世界各地の遺跡で、大きな共通点を持って発見される壁画。全く異なる、繋がりの全く無かった文明から見つかった壁画と言う事で、人類の起源と言える存在から一つの目的地を指し示していると考えた考古学者のエリザベスとチャーリーは、宇宙船に乗り壁画が指し示す星へと旅立つ。約二年の時間をウェイランド・コーポレーションという企業の宇宙船で過ごした面々は、無事に目的地の星に辿り着くが、そこにチャーリーが期待していた“人類を作った存在”を目にする事は出来ず…遭遇したのは、人類と同じ形をした生物の死骸と、墓場と見られる場所。調査を進めるエリザベス達、彼等がその星で知る人類の真実とは…?


この映画、テレビCMや映画館の予告で言っているのは、『人類の起源』に迫る…と!宇宙を舞台にしてるし、SF大好きなおれには、到底見逃せない映画だった…しかし、この映画実は『人類の起源』に迫ると言うより、『エイリアンの起源』に迫る感じの映画。と言うわけで、エイリアン好きで『vsプレデター』含め全て観ているおれはともかく、この映画がエイリアンの前日譚だと知らない人は要注意。


で、肝心のストーリーだが、エイリアン物とは言えアクションではなくストーリーに重点を置いている感じで、なかなか良い。恐さやアクション性は薄いが、逆に哲学的なテーマに迫る的な展開は、これはこれで良い。ただ、そんなフィクション溢れるストーリーを重視したからか、どんなに一生懸命観ても解明されない謎が多いのは、ちょっと観終わった後もスッキリしなくて残念かな。そもそも、終わり方的に全然スッキリしないし…続編があるのかな。


映画冒頭の、超イカツイおっさんが何をやっていたのか…いや、後で知った話では、どうやら彼は自身のDNAをその星に残していたらしいのだが、何でそうしたのか不明のままで…一応エイリアンの起源は分かったが、どうやって出来たのかは不明だし…なぜ人間を攻撃するのか…まぁ最後まで謎の多い映画だ。そこは自身の想像で補完するべきなのか、続編があるのか…


そんなスッキリしない感でもSF好きなら、そこそこオススメ。実際、個人的には結構楽しめた。ただ、エイリアンシリーズだけにそこそこホラーなのは注意点。人類の起源もほぼノー関係なのも、注意点。


あ、あと、3Dでの鑑賞はオススメ。どうもSFは3Dと相性が良いみたいだ。


[10段階評価]
お薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

英語の勉強にお薦め度:
★★★★★★☆☆☆☆

シャーリーズ・セロン、綺麗過ぎ!!度:
★★★★★★★★★★

イカツイおっさん達にも女性と言う性別はあるのかな?度:
★★★★★★★★☆☆


Reo.