パリの美術館から子供のための はじめての美術館1回1作品 2023

パリ、オルセー、ルーブル美術館から1回1作品、小さいお子様とご一緒にシニアの皆様も。やさしい教養。

カリブ海と悲しいイワシの目の話 注:以下情報は2015年当時のブログです。

2015-05-10 23:28:01 | 2015年ブログ
注:以下情報は2015年当時のブログです。



今日はメキシコの海の世界を。

メキシコ、バハやカリブ海で撮影された魚の群れと

ぽっと光の当たったアザラシの顔

可愛いね


Jorge Cervera Hauser 

 

これを見ていたら思い出したこの絵は

日本画家の中島潔(なかしまきよし)の作品

「大漁(たいりょう)」

パリ三越エトワール美術館での展覧会(2001年)でも、フランス人に大人気でした。

捕らえられていくイワシの悲しい目、目。この詩に合わせて描かれました


朝焼け小焼けだ 大漁(たいりょう)だ

大羽イワシの 大漁だ。 

浜は祭りのようだけど 海の中では 何万の

イワシのとむらい するだろう

(金子みすず) 

とむらいは、お葬式(そうしき)ですね。
とらえられていくイワシの悲しみを、作品に描きました。

清水寺の襖絵(ふすまえ)になったイワシには、悲しみだけでなく

命の力強さとすさまじさを、新たに描いたそうです。

描かれた先頭のイワシの目には、月の光がうつっているそう

最後に、人と遊ぶ魚たちの群れをどうぞ~

 

 

本日の出演

金子みすず  詩人 

大正末期から昭和初期の間、

26歳の若さで亡くなるまでに500余編の詩を作りました。