ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

蜘蛛の糸を切らないで その2

2017-11-05 | 系図のこと

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http://www.ldschurchnewsarchive.com/media/photos/2001/3911.jpg

あのFrederick Douglas フレデリック・ダグラスは銀行の倒産年にトップに選ばれ、経営困難な銀行を助けるために私財を投じたが。。。


蜘蛛の糸をきらないで から続く

 

センターが開所したすぐ後に、エクストラクション(抽出)・プロジェクトを手助けできるかどうか尋ねられた。それは系図調査をする人々がもっと容易に調査できるように、マイクロフィルムにある情報を読み取り、索引化するプロジェクトである。我々はただちにできると答えた。

1990年代、我々は数多くのプロジェクトを手掛けたが、最も意義深かったのは、Freedman's Bank(解放黒人銀行)である。それは決して小さな仕事ではなかった。11年、600人の服役者、そして70万ヴォランテイア時間後、48万のFreedman's Bank記録は抽出され、索引化されたのだった。どんな記録がこれらにあるのか?ここに一つの例を挙げる。


記録:ペリー・ジェフリ 

月日:1875年7月31日

出生地:ジョージア州ウォーレン郡

住所:サヴァンナ街キャムベル通り

年齢:24

職業:マットレス製作と調理

父:ペリーは、クー・クラックス・クラン(KKK)によって殺害された。

兄弟・姉妹:ヘンリー、ウィリアム、トイダ、オースティン。この四人は、全員、五年近く前にジョージア州コロンビア郡トムソン近くのダーセンにて、クー・クラックス・クラン によって殺害された。


(このプロジェクトを)我々が始める前、この作業が自分や他の服役者達にどれだけの影響を与えるか、想像だにしなかった。しかし、このような記録の抽出・索引作業をして同情を感じ得ない人などいるだろうか。いかに酷くこの人々が扱われ、どんな悲惨な事態に陥っていたのかを、目にした時、非常にタフで知られる服役者達でさえ、涙したのだ。再三再四、我々はこんなコメントを見つけたのだった。

 

「私の父は売られました。」

「兄弟は射殺されました。」

「姉妹が一人いましたが、焼き殺されました。」

「父は私が幼かった頃に荷馬車に轢き殺されました。」

 

私の内に一生とどまるだろうある記録には、「私は自分の娘の名前が何というのか知りません。娘は生まれてすぐ取り去られ、農工具と引き換えになったのです。」とある。自分にとって、人生で一番重要な日の一つは、生まれたばかりの自分の最初の子供、娘をこの腕に抱いた時である。とても幸せだった。そんな娘を農工具の一つや二つと交換するのを見るなど、自分には、想像もできないことだ。

これらの記録は私に、哀れみ、苦しむ人々への思いやり、悲しみを理解する心、情を教えてくれた。夜、監房に戻り、消灯時間を待って一人になると、今まで自分がひどい扱いをしてきた人々を思い、私は涙にくれた。

そして私一人だけが影響を受けたのではなかった。                                ある日曜日、記録の抽出・索引化作業をしていると、すぐ隣に座っていた服役者が、泣いているのを見た。大丈夫かと尋ねると、彼は洟をすすりながら、「どれほどの扱いをこの(奴隷の)人々が受けてきたのか信じられない。」と言った。慰めようと彼の肩に手を伸ばした私は、彼の首にKKKと刺青があるのに気がついた。

神は今の今まで、この記録が再発見され、作業されるのをお待ちになられたと、私は信じている。           何故ならば、作業者の我々に大きな影響が及ぶのをご存じでいらしたからだ。奴隷達の置かれていた境遇が、我々のとは比較にならない一方、刑務所に服役していることが我々を奴隷の境遇に近づけたのだ。この作業を刑務所外でしていたら、決してそうはならなかったと思う。まるで声なき声に、二度目のチャンスが与えられるために、我々が小さなお手伝いをして、そのお返しに我々にも二度目のチャンスが与えられたと感じている。

http://www.ldschurchnewsarchive.com/media/photos/2001/3911.jpg

ユタ州立刑務所内で大勢の服役者が抽出・索引化した記録は、誰もが容易に検索できる記録になった


こうして「蜘蛛の糸」が、この服役者達に、垂らされたのだ。二度目のチャンス。どうか彼らが、カンダタ(犍陀多)のように、このチャンスを逃さないように、糸が切れないように、と心から願う。


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初めまして (馬とモンゴル)
2017-11-08 05:19:11
ままちゃんさん

こんにちは!

初めまして馬とモンゴルです

時々、遊びに来ていただき感謝しています

私も米国が好きで東海岸州(NY・NJ)によく行きました

縁がなかったのか現在は予想だにもしないモンゴル国でノンビリと生活しています(之も縁でしょう)

日本の歴史教科書では知ることの出来ない貴重な事実を勉強させていただいています(今でも米国が好きなんです)

私が米国を旅して一番好きな場所はダウンタウンにあるモールの銃販売店でした

観光旅行するより一日中、陳列ケースの中や上に無造作に置かれている銃を好きなだけ弄り回せることでした

店員さんからパスポート見せろと言われ見せるとOK購入できるよ好きなものを購入しろとよく言われました

値段は$10から高いので$100前後でしたか、欲しくて欲しくて堪りませんでした

もっと高価なものや機関銃なども陳列されていました

でも日本は銃持ち込みが法律で禁止されていますし持ち込めないので見て触って楽しむだけで十分でした

今多くの州で銃による無差別事件が起きているのもうなずけます

反異人種間混交法が2000年まで存在していたなんて初めて知りました

白人と黒人問題は根深い問題なんですね、それにインデアン・スパニッシュ・イエロー問題もあり複雑に絡み合って米国はこれから先何処へ向かうんですかね

ママちゃんさんの記事で勉強させていただきます

これからも宜しくお願いします
返信する
Unknown (ままちゃん)
2017-11-09 03:32:29
人種問題は本当に根が深く、簡単に解決しません。どちらのサイドも、相手に対する尊敬を持つことが一番なのですが、人間つまらないプライドを持ってしまいがちです。相手を見下さない、そんな簡単なことなのですが。幼稚園児のほうが、これは理解していると思います。
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