ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

真の慈悲

2019-10-05 | 人間性

 Worn out shoes/pinterest

 

 

 

 

 

ある大学生の若者は、その学生たちに対する親切さから俗に学生の友人と呼ばれていた教授と一緒に散歩をした。彼らが歩いていくうちに、道に横たえてある一足の古い靴を見た。靴は近くの畑での一日の仕事をほぼ終える農夫の物と見えた。


学生は教授に向かって、言った、「あの男にちょっと悪戯してみましょうよ。彼の靴を茂みの後ろに隠し、彼が靴を見つけられずに困惑するのを見るために!」


「いいえ」と教授は言った。「貧しい人々を犠牲にして決して楽しもうとしてはいけません。しかし、あなたは裕福であり、この貧しい農夫をダシにする娯楽よりももっと大きな喜びをあなた自身に与えることができますよ。それぞれの靴に1ドルずつを入れて、私たちは隠れるのです。」 学生はそうしてから、容易にその男がのぞめる近くの茂みに教授と二人で隠れた。


農夫はすぐに仕事を終え、うわっぱりと靴を置いていた小道に向かって畑を横切った。うわっぱりを着ている間、彼は片足を靴の中に滑り込ませたが、そこに何かがあるのを感じ、身をかがめると、そこに一ドル硬貨を見つけた。


感嘆と驚異が彼の顔に広がった。彼はその一ドル硬貨を見つめ、それを裏返し、何度も見た。彼は周りを見回したが、誰も見えなかった。とうとう、彼はそのお金をポケットに入れて、他の靴を履こうとした。


そのもう一つの靴の中に、他の一ドル硬貨を見つけたときの彼の驚きは大きかった。押し寄せる感情のあまり、彼はひざまずき、熱烈な感謝の気持ちを声に出して言った。妻が病でどうすることもなく、パンを与えられず、ひもじい子供たちについて語り、目に見えない力によって困窮している今、このような恵みがあることを感謝した。


若い学生はそこに立ち、深く影響を受け、涙が彼の目を満たしていた。「今、あなたは意図した悪戯をした場合よりも、はるかに大きな満足を得たことでしょう。」と教授は言った。


「教授は私に決して忘れ得ないレッスンを教えてくださいました」と若者は答え、続けた、「もらうよりも自分が与える方がどれだけ大きな祝福を得るかという真実を感じましたから。」







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 目標 | トップ | 成功の黄金律 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

人間性」カテゴリの最新記事