ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

母親の愛

2018-11-24 | 家族

 travel.mthai.com  




ベトナム戦争が起こった。若い夫は軍に入隊し、妻と子供を残し、彼の人生を犠牲にした。


戦後の生活は寡婦には厳しく、非常に困窮した母子は、しばしば食べ物に事欠いた。まだ若く美しい妻は再婚せず、出来る限り可能な最高教育を子供に与えるために身を粉にして働き、彼女はその一生を捧げた。


機会に恵まれ、最初に生まれた息子がアメリカに移住し、熱心に勉強したので、NASAのエンジニアとして良い人生を歩み始めた。


息子は頻繁に手紙を母親に書き送り、また金品を一緒に贈ったが、クリスマスが来ても、新年が来ても、息子は一向に母親を訪問するために母国へ帰国することはなかった。


母親が死亡した時、その息子はやっと帰国して、母親のために大きな葬儀をしたが、彼が涙を一粒もこぼさなかったのを人々は見た。


母はベッドの枕元にいつも置いていた長持ちを彼に遺した。葬儀の途中、息子はその長持ちを開け、突然泣き叫んで母親の棺を抱きしめ、ヒステリックに叫んだ。「おかあさん、おかあさん!」


誰もがお互いを見て、長持ちを見た。そこにはたくさんの100ドル紙幣と紙切れがあった。


その紙切れにはこうあった。「息子へ。私はあまりにも多くのお金を使うことはありません。あなたがいなくてとても寂しいです。私はオートバイを通り過ぎる音を聞くたびに、ドアへ駆けていったのですが、それはあなたではありませんでした。あなたが病気になった場合に備えて、私はこのお金を貯めました。」

 

ーこの話は、マイケル・ルオングによって書かれた「ヴィエトナムでの実話」である。

 


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