
先月のこと。3歳の孫娘(孫#5)は、父方の祖父母の片手間ランチ(牧場)でいつものように泥だらけで遊んでいた時、干し草のあたりに、小さな動物が横たわっているのを見つけた。じっとして、手のひらに乗るほどの可愛らしさ。孫娘は、ペットにしようとそれを摘み上げて、その大発見をママやママの両親に見せに行った。
ランチでの一仕事を終え、カウチに横になっていた祖父の枕元に、孫娘はその「大発見」の野ネズミをそっと置いた。
祖父:動かないし、起きないね。
孫娘:寝ているのよ。
祖母(キッチンカウンター越しに):それ、死んじゃっているわよ。
孫娘:寝ているだけよ。
祖父:ふむ、これはもう起きないよ。
孫息子(兄):それは死んじゃっているよ?
孫娘:寝ているだけだってば!
ママ:それはね、ずっとずっと後で起きる時まで、今は土の中に寝かせてあげたらいいわ。
眼科医のこの祖父の、そして私でさえ、野ネズミの亡骸は、素手で掴んだり、もて遊ぶものではない理由が、五万とあり、即時に感染症の名前がずらずらと脳裏に浮かんだ。だが、3歳児には、野ネズミの可愛らしさしか頭にないから、名前まで付けている。ゾロファーというようなファンシーな名前。結局そのすぐ後に、起きないゾロファーはしかるべき土の中で寝てもらうことにした。そして孫娘は即時お風呂へ。
もう一人の祖母(私)は、偶然ある店で野ネズミのオモチャを見つけ、早速時を経ずに孫娘のために購入した。
この大型マッチ箱をそろりと開けると、そこには就寝中の「ゾロファー」が。
あ、起こしちゃった?ごめん、ごめん。
お誕生日は過ぎちゃったし、クリスマスまではまだ何週間かあるけれど、このゾロファーは、無事孫娘の小さな両手に収まった。それを祝ってソニックで、ママにシェイクをおごってもらった孫娘。自宅でママが授乳のために退室し、しばらくしてダイニングルームに戻ってみると、どうやら誰かは一人パーティでどんちゃん騒ぎをした形跡。インスタグラムには、ママにFor Sale(売り物)サイン付きで投稿されちゃった孫娘である。この動画では、孫娘は「私は潔白よ。」と主張しているあたり、将来立派な政治家になりそうな気配さえ漂わせている。
そして将来この子が高校を卒業し、大学へと巣立つ時を心待ちにしている両親が目に浮かんでしようがない。