歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

一〇〇年前と、これからと

2024-04-03 09:44:02 | 歴史 本と映画
今週、NHK朝ドラ「虎に翼」が始まった。
オープニングを見た瞬間、号泣。
ツボにはまって、オイオイ泣きながら観た。

米津玄師「さよーならまたいつか」

「さよなら100年先でまた会いましょう」・・・
歌に合わせ、100年分の女性が、それぞれの服装で
主演の伊藤沙莉 さんを中心にダンス・・・

ああ、100年女性が受け継がれている・・・
そう思ったら、泣けて泣けて仕方なかった。


<NHKのHPよりお借りしました>


もう何十年も前ながら、
近代・女子教育をテーマに、あれこれ調べ、勉強したことがある。
あわせて、黎明期の雑誌、児童雑誌や少女雑誌も読みまくった。

もちろん、当時は雑誌を読めるなんて、恵まれた家庭の子ども、
ごくごく一部だけ。
それでも、時代の空気を感じることはできたと思う。


日本のすごいところは、
初等教育への就学率が貧しくとも、高いこと。
(今、記憶で言っているので、数字を出せないが)

中高等教育になると進学が難しいのは、やむをえまい。

勉強したくても、思うに任せない子どもが大勢いたのだ。
家庭の事情で進学できないが学びたいと
海軍兵学校など軍関係の学校へ進学したという話も、よく聞く。


みんな勉強したかったのだよ・・・
・・・だから、勉強しようよ・・・
・・・それが、若き日の想い。


時は流れ、今、かつての一斉授業から
教室の学びも変わり、さまざまな学びが現われ、
選ぶことも可能になった。

一斉授業では難しかった子ども達への配慮も
されるようになっている。
(先は長いが)

「学ぶ」ことは、かつてよりも身近になった気がする。



でもね・・・

選挙は?

それこそ、参政権を得るために、先人は、どれだけの苦労を重ねたか・・・
たくさんの血も流れた。


「ウーマンリブ」「フェミニズム」「ジェンダー」を
語るのは苦手ながら、十代の頃から女性史や評伝も好きで、
あれこれ読んでいる。

男性が優遇された近代という時代に、
その男性だって難しい権利を得るために、
どれだけ多くの女性が戦ってきたか・・・

それを思うから、わたしは1度も選挙を棄権したことがない。
(1度だけ大病の治療中で行けなかったことがあるが・・・)

「あの1票を返して~~」と、後悔したことだって
かなりあるけれど・・・
それでも、そのときどきに、真剣に考え、投票してきたつもり。


先人は、この投票すらできなくて、
どんなに悔しい思いをしてきたか・・・
あだやおろそかにはすまい。


教科書で、参政権を得るための歴史は学んでいるはずだけれど
ピンとこないんだよね、みんな。

けれども、歴史は未来を作るために、大事なのだ。
もちろん、政治について考えることも大事。

わたしの言葉では軽いので、
ここで岩井ご兄弟に登場願う。

岩井忠正・忠熊兄弟は
学徒出陣した特攻隊員ながら奇跡的に生還し、戦後を生き抜き、
昨年、一昨年と相次いで100歳を越える人生を全うなさった

お二人は、戦争と平和について、最晩年まで活動されていた。

まずは、歴史についての弟・忠熊氏の言葉から。
忠熊氏は、戦後、復学し、歴史学を修め、立命館大学名誉教授である。

「若い人たちこそ歴史に学んで、
新しい未来をつくっていかねばならないのです。
 皆さん、歴史から未来への行動を学びとってください」と。

(広岩近広 岩井忠正・忠熊『特攻と日本軍兵士』毎日新聞出版 228頁)


続いて、兄・忠正氏。
氏は、商社員として活躍後、翻訳業に転じている。

「私たち1人ひとりが政治に厳しい目を持ち続けなければならない。
権力者が国家を私物化することは絶対に許してはならない」
(岩井忠正 岩井忠熊 『特攻 最後の証言』 河出書房新社 165頁)

本編を読んでいただけば、
歴史と政治が、未来を作ることに感銘を受け、励まされるのだけれど、
ほんの一部だけを引用。


あ~、話が広がってしまった。

とにかく「虎に翼」。

ドラマで歴史を知ることができるのは、
とっても幸せな機会ってことで!
ワクワクしながら、ドラマを観ている。


はて?

女性が主役と言えば、今年の大河も、で、
とっても期待していたはずなのだけれど・・・

最近の研究成果を生かした、新しいキャラクター像によるドラマなのは
よくわかる。
でも、あまりにも・・・・・・

・・・あ、これを言っちゃダメね。


去年、大河ドラマ批判に
「『史実を基にしたファンタジー 』と割り切って楽しもう」と
拙ブログで言い切った気が・・・w

ここは沈黙を貫くべしww
己の言葉がブーメランのごとくもどってくる!

****************
おつきあいいただき、どうもありがとうございます。

勝手なことを思いつくまま、書き連ねました。
お気に障りましたら、素人のことと、どうぞお許し下さいませ。
コメント欄は閉じました。
この記事についてブログを書く
« 鹿児島、旅の目的は・・・ | トップ | 進まず »
最新の画像もっと見る

歴史 本と映画」カテゴリの最新記事