歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

奈良・法華寺~光明皇后と女性の活躍

2023-01-11 07:32:42 | 奈良県
奈良の旅は、聖武天皇の后、光明皇后(光明子)の面影を追うことが、実はテーマ♪となれば、光明子が安宿媛(アスカベヒメ)と呼ばれていた、幼い日を過ごした屋敷は外せません。それが、奈良・佐保の法華寺。大和三門跡の1つとして知られる尼寺です。もともとは、光明子の父、藤原不比等の屋敷でした。千人の垢を洗ったという、光明子の有名な浴室(↓)に心惹かれ・・・何より、光明子を模したという、十一面観音立 . . . 本文を読む

平城宮跡さんぽ~長屋王のこと

2022-12-31 06:59:00 | 奈良県
12月に奈良を旅したおり、ちょこっとだけ平城宮跡を歩きました。その「歴タビ」記事の前に、まずは、ちょこっと長屋王について備忘録を兼ね、まとめておきたいと思います。【長屋王事件】奈良・平城京で起こった長屋王事件。長屋王(ナガヤオウ)が、聖武天皇の皇太子・基皇子(モトイノミコ)を呪詛し、死に至らしめたと嫌疑をかけられ・・・結果、神亀6(729)年2月12日、聖武天皇から死を命じられ、自死した事件です . . . 本文を読む

藤原京は優美に~古代の都へ

2022-12-27 08:58:28 | 奈良県
感動、感動!なんなの、ここは!?広大な敷地は、まっ平ら。それを見守るかのように、低いお山が、穏やかに取り囲んでいます。・・・入り口に立った、その瞬間、涙が出てきてしまいました。ここは「藤原宮跡(フジワラキュウセキ)」。現在の奈良県橿原市と明日香村に広がっていた、「藤原京」の中心部です。「藤原京」は、持統天皇の時代、694年(元号が途絶えていた)飛鳥浄御原宮(アスカキヨミガハラノミヤ)から遷都さ . . . 本文を読む

皇女は斎宮、悲劇の皇后へ

2022-12-24 07:05:09 | 奈良県
春に、母と奈良を旅したときのこと。歩き疲れた母には宿で休んでもらい、ひとりで元興寺を参拝し、「ならまち」を散歩しました。そのとき、偶然にも、井上皇后を祀った、井上神社が目に入り・・・10代の頃の記憶が突然蘇ったのです。むかしむかし・・・高校生の時に読んだ、杉本苑子「藤原薬子」。薬子に、桓武天皇が倫理上の叱責をすると(薬子も、すごい女性だからねぇ)逆に、薬子は天皇の古傷をえぐり、冷笑します。桓武天皇 . . . 本文を読む