3月11日、東日本大震災から14年・・・全国的には話題になっているかどうかわからないが、関東圏では、10日が東京大空襲の日としてニュースや特集が組まれている。3月は鎮魂の日が続く。(表紙には、戦後まもなく、父が名古屋で撮影したダーチャの写真が使われている)今、イタリアのダーチャ・マライーニ『わたしの人生』(新潮クレスト・ブックス)を読んでいる。昭和の初め、ダーチャは文化人類学者の父と来日、家族とと . . . 本文を読む
年末カウントダウンの昨日、地方に住む友人からレターパックが届いた。彼女の今年の研究成果がぎっしり!「今年は、いっぱい書いたよ。亡き師匠も褒めてくれるかな」(褒めてくれるに決まっているよ~)彼女は私より年上なので、仕事を続けていくのは難しい立場、それでも仕事を続け、さらには発表の場も作っている!たおやかな見かけとは裏腹に、たくましい!励まされるわぁ~~今年感動した本も挙げてくれた。その1冊がハン・ガ . . . 本文を読む
石ノ森章太郎の未完に終わったシリーズ「サイボーグ009」。悪魔の組織によって、サイボーグに改造された9人。009島村ジョーはじめ、国籍も年齢も違う彼らは、哀しみを背負いながら、戦い続ける・・・今から半世紀以上もまえの1968年、(↓)テレビアニメ化され夢中になって観ていた。(画像はアマゾンからおかりしました)その中でも忘れられないのが第16回放送「太平洋の亡霊」だ。まずは、ざっくりと、あ . . . 本文を読む
新型コロナウィルス、第11波の流行にのってしまった。去年の1月は、夫が罹患しても、やりすごせたのに・・・既に夏バテ気味で体力が落ちていたから、今回は、ひとたまりもなかったのだろう・・・療養中、熱が下がるのを待ちかねて、本を読む。昨秋、インフルエンザにかかったとき、半藤末利子『硝子戸のうちそと』(講談社)を読んで大泣き、「病人なんだから、もっと明るい本を読みなよ」と夫に呆れられたのに・・・重い・・・ . . . 本文を読む
最近、朝ドラ「虎に翼」の影響か戦後すぐの混乱期にも惹かれるようになった。(吉田裕先生の御講演の影響も大きい)以下も、その一環。浜田哲二 浜田律子『ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡―』(新潮社)。タイトルの「指揮官」とは、伊東孝一・元大尉。アジア太平洋戦争の沖縄戦で、米軍を苦しめることのできた、日本軍の数少ない指揮官である。大尉は、24歳の若さで、第24師団歩兵第 . . . 本文を読む