石ノ森章太郎の未完に終わったシリーズ「サイボーグ009」。悪魔の組織によって、サイボーグに改造された9人。009島村ジョーはじめ、国籍も年齢も違う彼らは、哀しみを背負いながら、戦い続ける・・・今から半世紀以上もまえの1968年、(↓)テレビアニメ化され夢中になって観ていた。(画像はアマゾンからおかりしました)その中でも忘れられないのが第16回放送「太平洋の亡霊」だ。まずは、ざっくりと、あ . . . 本文を読む
新型コロナウィルス、第11波の流行にのってしまった。去年の1月は、夫が罹患しても、やりすごせたのに・・・既に夏バテ気味で体力が落ちていたから、今回は、ひとたまりもなかったのだろう・・・療養中、熱が下がるのを待ちかねて、本を読む。昨秋、インフルエンザにかかったとき、半藤末利子『硝子戸のうちそと』(講談社)を読んで大泣き、「病人なんだから、もっと明るい本を読みなよ」と夫に呆れられたのに・・・重い・・・ . . . 本文を読む
最近、朝ドラ「虎に翼」の影響か戦後すぐの混乱期にも惹かれるようになった。(吉田裕先生の御講演の影響も大きい)以下も、その一環。浜田哲二 浜田律子『ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡―』(新潮社)。タイトルの「指揮官」とは、伊東孝一・元大尉。アジア太平洋戦争の沖縄戦で、米軍を苦しめることのできた、日本軍の数少ない指揮官である。大尉は、24歳の若さで、第24師団歩兵第 . . . 本文を読む
お好きな方もいらっしゃるので、こっそりと言う・・・今年の大河ドラマ「光る君へ」。言いたいことは、いろいろあるものの、ガマンしてきた。しかし・・・・昨日放送の第24回「忘れえぬ人」は、何なんだ!?(以下、ご覧になっていない方はおわかりにくいかも、しばしお許しを)まひろにとって、道長がそうであるように、一条天皇と中宮定子が「忘れえぬ人」であることはわかる。だからといって、一条天皇と中宮定子をあんな風に . . . 本文を読む
高度成長期に生まれ、バブルに浮かれた世代なので、子どもの頃は、駅前でうずくまる傷痍軍人を、よく見かけたものだ。.もっとも、街育ちで口の悪い祖母は「あれは、<おもらいさん>をして稼いで、御殿に住んでいるニセ者よ」と、必ず吐き捨てたけれど。(根拠は不明w)真偽はどうあれ、いずれにせよ、子どもの私には不気味で直視できない存在だった。父方の大叔父が戦場に行ったという話も聞いている。(今思えば、言語道断な話 . . . 本文を読む