歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

『ずっと、ずっと帰りを待っていました』

2024-07-24 16:54:56 | 歴史 本と映画
最近、朝ドラ「虎に翼」の影響か戦後すぐの混乱期にも惹かれるようになった。(吉田裕先生の御講演の影響も大きい)以下も、その一環。浜田哲二 浜田律子『ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡―』(新潮社)。タイトルの「指揮官」とは、伊東孝一・元大尉。アジア太平洋戦争の沖縄戦で、米軍を苦しめることのできた、日本軍の数少ない指揮官である。大尉は、24歳の若さで、第24師団歩兵第 . . . 本文を読む

こっそり・・・

2024-06-17 07:40:45 | 歴史 本と映画
お好きな方もいらっしゃるので、こっそりと言う・・・今年の大河ドラマ「光る君へ」。言いたいことは、いろいろあるものの、ガマンしてきた。しかし・・・・昨日放送の第24回「忘れえぬ人」は、何なんだ!?(以下、ご覧になっていない方はおわかりにくいかも、しばしお許しを)まひろにとって、道長がそうであるように、一条天皇と中宮定子が「忘れえぬ人」であることはわかる。だからといって、一条天皇と中宮定子をあんな風に . . . 本文を読む

わたしはわたしのために

2024-06-16 08:03:01 | 歴史 本と映画
高度成長期に生まれ、バブルに浮かれた世代なので、子どもの頃は、駅前でうずくまる傷痍軍人を、よく見かけたものだ。.もっとも、街育ちで口の悪い祖母は「あれは、<おもらいさん>をして稼いで、御殿に住んでいるニセ者よ」と、必ず吐き捨てたけれど。(根拠は不明w)真偽はどうあれ、いずれにせよ、子どもの私には不気味で直視できない存在だった。父方の大叔父が戦場に行ったという話も聞いている。(今思えば、言語道断な話 . . . 本文を読む

「女の子たち」は続く

2024-06-01 07:59:42 | 歴史 本と映画
先週末の「オンライン対談イベント」(→過去記事)から『女の子たち風船爆弾をつくる ーThe Paper Balloon Bomb Follies』(文藝春秋)』を読み始め、先日、読了。目の負担を考え、一気読みしたい気持ちを抑え、1日一章・・・大事に大事に読もうと決めた。とりわけ第三章(昭和20年 1945年)からエピローグにかけては、涙、涙、涙だった。かつて、日比谷の東京宝塚劇場で風船爆 . . . 本文を読む

進まず

2024-05-01 08:37:06 | 歴史 本と映画
誤解を恐れずに言えば、対二次世界大戦かにおけるユダヤ人迫害問題(ホロコースト)を扱ったものは、映像、フィクション・ノンフィクション、ジャンルを問わず、大好きだ。ポーランド旅行では、ショパン様を追うだけでなくw「オシフェンチウム」こと「アウシュビッツ」へも出かけている。クロエ・コルマン『姉妹のように』早川書房。フランスの小説家、クロエ・コルマンの4作目という、この小説もお気に入りの一冊になるはずだっ . . . 本文を読む