歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

横手・金沢柵は日本初の・・・

2023-09-11 07:40:05 | 秋田県
秋田での歴タビ、当初からの目的は、金沢柵(かねざわのさく)だった。数年おきにマイブームの再燃する蝦夷(えみし)や「炎立つ」の世界・・・過去記事(→「炎立つ」と出羽国への旅)でも熱く語っているが、金沢柵についてまとめる前に、もう一度ざっくりと。『炎立つ』は大河ドラマ化(1993)された、高橋克彦原作の小説。全三部構成で、文庫にして全五巻ある。第1部は前九年合戦(1051-1062)を描き、 . . . 本文を読む

藤田嗣治「秋田の行事」を訪ねてⅡ~古代の風

2023-09-03 04:51:39 | 秋田県
先月の秋田への旅、秋田市内での目的は、秋田県立美術館の藤田嗣治「秋田の行事」だった。(→前記事)十余年ぶりの鑑賞、記憶以上にすばらしいと感動した。(まだ著作権があり、残念ながら、アップできないので「秋田の行事」はコチラをご覧下さい。→平野政吉美術財団「秋田の行事」)さて、今回、私が強く惹かれたのは、画中に描かれた「香爐木橋(コウロギバシ)」。(一部なので、著作権問題は、お許しい . . . 本文を読む

藤田嗣治「秋田の行事」を訪ねてⅠ

2023-09-02 06:54:19 | 秋田県
夏に出かけた、秋田の旅。藤田嗣治の壁画「秋田の行事」を10年ぶりに観たくて、新しくなった「秋田県立美術館」へ1番に駆けつけている。1937(昭和12)年の油絵、365.0×2050.0cmの大壁画、当時は世界一の大きさだったという。秋田の平野政吉のために描かれた。残念ながら、まだ著作権があり、ここにはアップできないので「秋田の行事」はコチラをご覧下さい。→平野政吉美術財団「秋 . . . 本文を読む

最後の空襲Ⅲ~秋田・土崎へ

2023-08-29 16:41:06 | 秋田県
前記事、土崎空襲展示ホールを見学したあと、展示で知った空襲の跡をさがしにいくことにした。土崎空襲とは、昭和20(1945)年8月14日夜10時半頃から約4時間にわたる空襲で、太平洋戦争最後のアメリカ軍による攻撃といわれている。土崎は、もともと北前船の寄港地として栄えていた街。福島から青森へと秋田を縦断する羽州街道も通っている。かつての羽州街道と推定される道に面した、飯島穀丁の雲祥院(冒頭画像)が目 . . . 本文を読む

最後の空襲Ⅱ~秋田・土崎へ

2023-08-27 07:37:02 | 秋田県
秋田での歴タビ日記。本日は秋田市土崎みなと歴史伝承館にある土崎空襲展示ホールの展示を紹介しながら、土崎空襲について、備忘録を兼ね、まとめておきたい。ここには、「被爆倉庫」の一部が移築、展示されている。空襲で被災した旧日石秋田製油所の建物だ。戦後も長く倉庫として使われていたが、解体されることになり、ここへ移されたのだという。ほんの一部だけなのに、焼けただれた壁や天井は見学者から言葉を奪うのに十分だっ . . . 本文を読む