歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

我が身を・・・

2024-08-06 09:21:01 | 広島県
本日、8月6日、
広島原爆忌・平和記念日、79周年を迎えた。
心からご冥福をお祈りする。


NHKの中継では、合間に、
さまざまな立場から原爆に向き合う人々が取り上げられる。

昨年の春、広島を旅したときも、
語り部・ガイドと呼ばれる人たちをたくさんお見かけした。
もしかしたら、今日、紹介された方々とも、
すれ違っていたのかもしれない。




この日に先立ち、
ニュースで観た。

原爆の被害を受けながら、今も現役で走り続けているという
被爆電車。
(↑画像の車両ではありません、念のため)

広島市民の悲喜こもごもを79年見つめてきたのだと思うと
切なくて、でも励まされるようで、胸がいっぱいになった。
子ども達の眼差しがまた・・・


一緒に観ていた夫も、つぶやいた。
広島に行っておいて良かったね。なんとなくわかる。」と。

わたしもそう思う。

とりわけ、今、平和式典の行われている中島の
かつての姿を知り、実際に歩いて、想いを馳せることで
以前より、はるかに身近に感じられた気がする。



さて、今年の平和式典。

松井一実・広島市長は「平和宣言」で以下のように語った。
(「朝日新聞デジタル」より)

混迷を極めている世界情勢をただ悲観するのではなく、
...希望を胸に心を一つにして行動を起こしましょう。
そうすれば、核抑止力に依存する為政者に
政策転換を促すことができるはずです」と述べ、

そのために「争いを生み出す疑心暗鬼を消し去るために、
今こそ市民社会が起こすべき行動は、
他者を思いやる気持ちを持って交流し対話すること」の大切さを説いた。

おっしゃる通りだ。


けれど・・・

他者を思いやる気持ち
・・・・・・ああ。

平和を語ることよりも、実践することがいかに難しいか。
我が身を振り返れば、明らか。


以下、私事ながら・・・

実は、先週末からたびたび、夫と険悪な雰囲気になっている。

原因は、義父母。ともに96歳。

十数年前、転勤族の夫に転居転勤の不安がなくなった。
それならばと、夫はひとりっ子なので、
我が家は、義両親と敷地内別居を始める。

今でこそ、義母は要介護2だが、
当時は、義父母二人そろって「自立」で、
認知症の兆しはかけらもなく、頭脳明晰。


時は流れ・・・

変わらず義父母は元気なままなのに、
わたしは、敷地内別居のストレスから、
精神的に追い詰められ、体調を崩してしまう。
ちょうどコロナ禍と重なったことも大きかったかもしれない。

この事態に、夫も見かねて、
私の知らない間に、近くの「サ高住(サービス付高齢者住宅)」へ
移るよう、義両親を説得してくれた。

 想い出すと苦しいので、今も、あの頃のことは語れない。

だが、ひとりっ子で親思いの夫がくだした苦渋の決断は、
当時の状況を、語らずとも、お察しいただけるのではないか、と思う。

幸い、義両親と離れられたことで、
わたしも次第に落ち着き、ここ数年間は穏やかに過ごしてきた。

しかし・・・今、再び揺れている。

なんせ二人とも、96歳、いろいろ出てきて当然。



他者を思いやる気持ち」・・・?
わかっちゃいるけれど・・・

言うは易しだ。
現実は、まだ、苦しくてならない。


ここを乗り越えられないわたしが、
平和を語れようか・・・

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おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
もろもろの不備は、個人の日記と言うことでお許しを。

📷 広島の画像は2023年3月の旅で撮影しました。

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