『戦後日本史の記憶と記録』⑲「昭和南海大地震」
●昭和21年(1946)12月12日午前4時19分過ぎ、和歌山県は潮岬南方沖78キロ、深さ24キロで震度8,4の地震が起き大被害が出た。南海地震と言えば、このことを刺すことが多く南西日本一帯に地震動による津波が発生し甚大な被害をもたらした。前回の安政南海地震より92年ぶりの発生となった。太平洋戦争前後の地震として1944年昭和東南海地震・1943年の鳥取地震・1945年の三河地震・1946年の昭和南海地震で「4大地震」と言われている。振動時間は約9分間、震度は5、範囲は四国から紀伊半島・東海道・北陸から九州の大分まで広範囲で及んだ。高知市では地盤沈下による浸水が起こり、桂浜で3メートル、高知市内では市内の浸水は収まらず年明けまで水が引かなかった。被害は高知県・徳島県・和歌山県に渡り、死者行方不明者1330人を出した。死者高知県679人・和歌山県269人・徳島県211人をだした。行方不明者は113人に達した。家屋全壊11591戸,半壊23487戸・流失1451戸・焼失2598戸。高知市は第二次世界大戦で被害を受けたばかり、追い打ちを掛ける様な災害であった。
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