稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

「水田漁業の竹製漁具とどじょうつかみ体験」を実施いたしました!

2024年09月05日 | 日記
「水田漁業の竹製漁具とどじょうつかみ体験」を実施いたしました!

令和6年7月20日(土)、この日は猛暑日となり後半には雷が遠くでゴロゴロと鳴り響いていましたが、午後2時からと、午後3時からの2回に分けて「どじょうつかみ体験」を夏の体験教室として、小学生以下の子どもを対象に実施いたしました!



どじょうつかみ体験の特設会場は、資料館の玄関前の芝生の広場に、前日から職員がビニールシートと竹を組み合わせて、手作りによる特設プールを設置いたしました。

夏の強い日差しの中、資料館の周りの田園からの心地よい風が味方してくれる特設プールの中で元気に泳ぐどじょうを目の当たりにして、元気な子どもたちは、初めてのどじょうに戸惑う子や元気に、たくましく、どじょうを追いかける子たちなどが歓声を上げながら楽しんでくれていました。







稲敷地域は、水田農業の盛んな地域であり、水田を利用した漁業も盛んにおこなわれていました。
特にどじょうは、ドジョウズなどの簡単な仕掛けでたくさん捕まえることが出来る上、栄養が豊富で、夏バテ防止の滋養強壮に良いとされていたようです。

今回の参加したお子さんに「捕まえたどじょうはどのようにするの?」と質問をしたところ、「水槽に入れて飼います」、「観察したい」や「食べます」といった声が聞かれました。
地元の伝統的な食文化では、今回のどじょうの他にも、コイやフナ、ワカサギ、ウナギなど、稲敷地域には豊かな川魚食の文化がありました。
現在は大分違ってきているとはいえ、今回の楽しい体験を通して、子どもたちにふるさとの豊かな動植物の生態系や、それらと共生して来た先人たちの文化に思いを巡らし、家族みんなでワイワイと語り合って頂けましたら幸いです。





稲敷市立歴史民俗資料館
 住所:稲敷市八千石18-1
 電話:0299-79-3211

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