ちぎれ雲

熊野取材中民俗写真家/田舎医者 栂嶺レイのフォトエッセイや医療への思いなど

2015年元旦 藤白神社の獅子舞

2015-01-19 | 民俗・信仰
天狗面の猿田彦命と、春の獅子


 大晦日に同時に2カ所の行事を見るのは無理だろうなあと諦めていたのですが、かつらぎ町花園村(和歌山県)の下花園神社の松明押しが終わっても、まだ23時。

 昔は0時の新年明けまでやっていたそうですが、どうして最近は早く終わるようになったのかきいてみると、
「早く帰ってゆっくりしたい!」と、明解な答えが(笑)
 大晦日の古くからの集落行事もちゃんと催行した上で、紅白歌合戦も、ゆく年くる年も見て、家族や仲間と年越しそばを食べたりお酒を飲んだりしてまったり過ごせるという、なんとも合理的な現代なのでした。

 ……と、まだ23時ってことは、急いで海南市(和歌山県)へ向かえば、元旦0時に舞われるという藤白の獅子舞に間に合うんじゃ……!?
 と、かつて花園村を経由して高野山へ向かっていた街道を逆方向へガンガン下って、紀州街道(熊野古道)の五体王子の一つ、藤白神社へ急ぎます。

 0時は過ぎてしまいましたが、獅子舞にはばっちりのタイミングで間に合って、2015年もさい先良いスタートです。
(何でしょうね、取材に関してだけは、注意力が冴えているのか、アンテナがちゃんと立っているのか、「神様がついてる!」と思えることが多いです。しまった……ということがない)

 獅子舞は1曲のみ、あっと言う間でしたが……。




 境内には楠の巨木群があり、新年のライトアップもあり圧倒されます。
 南方熊楠の名前の「楠」の文字は、ここ藤白神社の楠信仰(境内の楠の木をご神体とした楠神社)により与えられたとのことです。



南方家も信仰した楠神社

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