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2回目と3回目は年男を松明に乗せてまわります。
大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
滞ってばかりのブログですが、ちょっとずつ更新続けていきますので、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
年末年始は、2週間かけて和歌山と静岡に行っていました。というのも、両家とも歳とった爺々が一人暮らしで、特に80代後半になるうちの父の方がだんだん調子が悪いというので、では少し長めに行って外に連れ出したりご飯作ったりしようかと。……のですが、行ってみたら非常に元気で、単にものぐさで何もしないだけだった……………(おとうさんよ)
熊野でよくお世話になっている山仕事のスーパーおじいさん(旧熊野川町畝畑の栗須さん)が、うちの父と生年月日がまったく一緒で、「医者には肺気腫と言われておる」とかいいながらタバコすぱすぱしながら、まるで獣のように山の急斜面(それも道のない崖のようなところ)をガンガン登りまくり(肺気腫って、階段登るのも大変なんでは………(×o×))、息子さんも私らも誰もついていけない超人ぶりを発揮しているのを、ひしひしと思い出すわけです。
それはともかく、大晦日は和歌山県かつらぎ町花園村梁瀬(やなせ)の下花園神社の「松明押し」を見学してきました。
これは本来、梁瀬で行われている花園の御田舞の先払いとして場を清める松明行事なのですが(例えば、有名な「那智の火祭り」も、本来は扇神輿の御滝への里帰りが行事のメインで、松明はその先払いであるのと一緒で)、本来お正月に神社で行われていた御田舞が旧暦の1月8日前後(2015年は2月22日(日))に対岸の遍照寺で行われるようになり、それぞれの行事が切り離されてしまいました。(昔は神仏習合だったのが明治になって分けられたり、お堂が水害で流されたりなどしたため)
地元の方に聞くと、昔は松明押しが終わるとちょうど新年0時で、この松明押し行事が梁瀬の方々にとっての初詣で、前年のお札などのお焚き上げ行事を含めていたようです。(翌朝改めて初詣に来たりしないし、どんど焼きのような行事も特にないとのこと)
地元の皆さんは、大松明からとった火を小松明に移して、それを手に手に各自の家に持ち帰ります。
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松明押しが終わって、下花園神社の前に立てられた大松明
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大松明から小松明に移した火を皆さんが手に手に持って、
右に左に振りながら行進します
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梁瀬の集落の中を行進していく小松明の行列。
神社の宮田があった場所まで行進し、そこで解散となります。
行事自体はとてもアットホームな感じで、カメラマンも含めて来た人全員が福引き券をもらい、私は6等ラーメンセットをいただいてしまいました。梁瀬の皆さんありがとうございます。
「花園の御田舞」は現在1年おきにしかなく、今年2月22日(日)に催行されるそうなので、可能ならぜひ行きたいと思います。
(行きました!→花園の御田舞 鬼走り)