そろそろ、東日本大震災5年目が近づいてきて、
新聞やテレビで、少しずつ特集が増えてきている。
思えば、たぶん私の一生でも一番異常な悲惨な大震災だったのだと思うのだけど、
(あれ以上のものが、この先あるとしたら、もうあかん。。(-_-;)
私自身は、もちろん自分と家族のことで頭一杯で、
それも停電と、食糧調達と、断水のことで。。
全てのもっと悲惨な情報はおぼろげに聞くだけで、
その後最低でも一年間は
文字通り、全く身体も心も受け止めることを拒否していた気がする。
ちょうど、息子の大学受験の年に重なり、
その後、息子が大学に入学してから4年。
息子の大学生活と、自分の旅生活に気持ちを
あえて真っ直ぐに向けて、
震災の情報は、冷静にまっすぐには受けとめられなかった。
心がね。。。。
原発事故の後の地元の消防士の方達の特集を先日テレビで見た。
前なら、チャンネルを回して見なかった。
大震災の直後の原発事故のニュースで日本中が
そちらに一斉に気を取られたあの時、
「もう、こんな時にいい加減にして!!」と思ったことを思い出す。
全く想定されていなかった、原発事故。
史上最大の危機に立ち向かう気持ちを
特攻のような気持ちとおっしゃってたのが心に響く。
無数の悲しみ。。無数の尽力。。
あまりのことだったよね。
あの大震災と、原発事故の恐怖。
あれは、一種の戦中、戦後のようなものだったとつくづく思う。
どれだけの数の悲惨な話、胸打つ話があったことか。。
五年目を迎えようとする今。。。
やっと、その時のみんなの証言に
私は耳を傾ける気持ちになったのかもしれない。。。
一人一人、心は違う。
みんな自分の立場で、自分のペースで受け止めていくものだと思うし、
本当の検証は、まだ始まったばかり、
いや、その暇もなく、次の災害、危機を迎える運命に日本はあるのかもしれないな。