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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

郵便不正事件 「村木元局長は冤罪」 前任係長「指示」否定 

2010年02月16日 | 刑事司法のありかた

 予想とおり、完全に検察のシナリオが崩れ、無罪判決に一直線という感じですね。

 この事件の弁護人たち、もう楽しくて楽しくてしかたがないってところではないでしょうか。捜査・公判担当の各検事は泣きたいでしょうね。
 なぜにこんなにずさんな捜査で検察が頑張ったのかが不思議です。

 札幌地検は民主党のアキレス腱、日教組との癒着に踏み込んだようですが、小沢問題のせいでどうしても「政治的捜査」という色眼鏡で見てしまいます。

 村木被告人の事件もあまりの惨状ですので、なにか強引なことをせざるを得ない動機があったのではないかと感じています。



「元局長は冤罪」 前任係長「指示」否定 郵便不正公判 2月16日

 厚生労働省から、自称障害者団体を郵便割引制度の適用団体と認めた偽の証明書が発行された事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われ、無罪を主張する同省元局長村木厚子被告(54)の第6回公判が16日、大阪地裁であった。村木元局長の共犯に問われている当時の担当係長上村勉被告(40)=起訴=の前任の元係長(48)が証人に立ち、元局長から証明書発行を指示されたとする捜査段階の証言を否定し、「元局長は冤罪だと思う」と述べた。
 これまでの裁判では、当時衆院議員の石井一参院議員の紹介案件だとして、当時課長だった村木元局長に発行を指示したと検察側が指摘する厚労省の元部長(58)も、事件の構図を「虚構」などと証言。今回の元係長の証言も検察側に厳しい内容となった。
 この元係長は、検察側の質問に対し、2004年2月、自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会、東京)元会長の倉沢邦夫被告(74)=共犯で起訴・公判中=が厚労省を訪問した際、倉沢元会長から「石井一議員の事務所の者です」とのあいさつを受け、その場に担当課長だった村木元局長も居合わせたと説明。ただ、元局長が何を発言したかは「覚えていない」と答えた。
 そのうえで、元局長から「大変な案件だけど、よろしくお願いします」と発行を指示されたことを認めた捜査段階の証言について「検察官から言われ、細かい点は確認せず調書に署名した」と主張。「元局長が関与したなら、私に直接指示があったはずだがなかった」と述べた。
 一方、04年4月の異動で後任となった上村被告に発行業務を引き継ぐ際には、石井議員から紹介があった案件だと知らせる一方で、団体の活動実態が不明なので発行にあたっては「慎重に」と伝えた、と説明した。


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2 コメント

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裁判所の判断はいかに (やまけん)
2010-02-17 02:10:26
最近、検察は、虚構な構図を描くことが多い気がします。

裁判所が署名した調書の内容と証言が違うことにどのような判断を下すのか見物です。

それにしても、公務員に限った話ではないが、裁判で有罪が決定してから、公務員としての処分をすればいいのにと思います。
これで無罪ならかわいそすぎる
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でも (ray)
2010-02-17 08:00:04
小沢氏は不起訴でも政治責任を追及されてますよ。
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