加計問題について、安倍政権には違法行為はないのだから、追及はほどほどにすべきだという意見が散見されます。
しかし、安倍首相自身に大臣規範が明らかに認められ、国会答弁中の嘘も多く、安倍首相の政治責任は重大で、国会で追及するのは当然です。
さて、学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に新設を計画している獣医学部について、文部科学省の大学設置審議会は、
「課題とされていた学生の実習計画などは改善された」
などとして、2018年4月の開学を認めるとする結論をまとめ、林文部科学大臣に答申しました。
これを受けて、林文科相は2017年11月14日、閣議のあとの記者会見で
「申請された計画は、大学設置基準等の法令に適合していると判断されたものであり、審議会の答申結果を尊重して、認可することを判断した。審議会での審査とは別に、文部科学省として最終的な申請内容が、国家戦略特区のプロセスの中で認められた加計学園の構想に沿っていることも確認している」
と述べ、同日正式に認可したことを明らかにしました。
このことについて、安倍政権には何らルール違反はないなどと強弁する人がいますが、本当でしょうか。
文科省は獣医学部の新設を禁じていました。農林水産省は獣医師の需給が足りていると判断していたからです。その獣医学部新設を規制緩和するにあたり安倍内閣は2015年6月30日の閣議決定で、
「既存の獣医師養成でない構想の具体化」
など4条件をつけました。
しかし、まず、加計学園の獣医学部はこれらの4条件をクリアしていないことは明らかです。
そして、安倍首相は6月の参院決算委員会で、加計学園の獣医学部設置の意向を知ったのは、愛媛県と同県今治市が国家戦略特区に提案した2016年6月4日だと答弁していました。
安倍首相は加計孝太郎理事長から
「時代のニーズに合わせて新しい学部や学科の新設に挑戦していきたいという趣旨の話は聞いたことがある」(衆院予算委員会)
とも述べていました。
ところが2017年7月24日の衆院予算委員会で突然、加計学園の意向を知ったのは同学園が事業者に決まった同年1月20日だった、と突然答弁を変えたのです。これが大嘘であることは以下の通り明らかです。
実は、当初答弁のように、知ったのが昨年6月4日だとすると、安倍首相にとって不都合なことになるのです。この時、今治市が提案した資料には「加計学園」の文字はありません。
あくまでも提案は愛媛県と今治市で、事業者は後に公募で決まる仕組みだからです。この時点で安倍首相が「加計学園だ」と知っていたならば、安倍首相のやっていることは大臣規範に違反します。
2001年に閣議決定した大臣規範には
「関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して贈物や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為をしてはならない」
と定めています。
安倍首相は2017年7月24日に加計氏と何度もゴルフや会食をしている点を追及され、
「私のゴルフプレー代は全て私が払っている。食事代はごちそうすることもあるし、先方が持つ場合もある」
と答弁しました。
しかし、獣医学部新設を目指す加計氏は上記の大臣規範の
「関係業者」
に完全に当たります。
第2次安倍政権の発足以降、首相と加計氏は確認できる範囲でも14回プライベートを共にし、最後は2016年12月24日の東京都内での夕食をとっています。
このように、安倍首相は大臣規範に違反するとわかったから答弁を変えたわけで、安倍首相自身が大臣規範に自らが違反していることを知っているのは明らかです。
つまりこの国会答弁で嘘をついたこと、そして安倍首相が閣議決定されている大臣規範という思いルールに違反していることは明らかなのです。
さらに、安倍首相は衆院選開票翌日の記者会見(10月23日)で、
「前川(喜平・文科省)前次官も含めて、私から依頼された、また指示を受けたという方は一人もいなかった」
とも述べています。選挙中のテレビ討論でも、まったく同じ言葉を繰り返してきましたが、これも大嘘です。
なぜなら、この間明らかになった内部文書や証言は、いずれも安倍首相がからんだものとなっているからです。
―和泉洋人首相補佐官が、前川前次官に「総理は自分の口から言えないから、私が代わりに言う」と加計学園の獣医学部設置を進めるよう迫った。
―内閣府が文科省に18年4月開学は、「総理のご意向」と説明した。
―萩生田光一官房副長官(当時)が「官邸は絶対やると言っている」「総理は『平成30年(2018年)4月開学』とおしりを切っていた」と文科省側に伝えた。
などなどです。
つまり、内部文書などからはっきりしているのは、安倍首相の「ご意向」が『平成30年4月開学』ということなのです。
「総理のご意向」を証明する側は、記録も記憶もあります。かたや安倍首相の関与を否定する側は、記録も記憶もないとするばかりものばかりです。
安倍首相は“潔白”を主張するなら、加計理事長ら関係者の証人喚問に応じるなど国会で徹底審議をすべきなのです。
安倍首相に対する責任追及をしなくていいという人は、責任と言えば法的責任しか知らず、政治責任という言葉を知らない人です。
国会は法的責任を追及するのはもちろんですが、本来、政治責任を追及し、取らせる場なのです。
ロッキード事件で有名になったように、内閣総理大臣がそもそも、「職務の対価として」、安倍首相が加計理事長から供応を受けたのなら、収賄罪が成立しますからね。
安倍首相のやっていることは犯罪でないとしても寸止めです。
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毎日新聞2017年7月26日 20時36分(最終更新 7月27日 07時52分)
加計学園問題を巡る24、25日の衆参予算委員会で、安倍晋三首相は同学園の獣医学部新設計画について、愛媛県今治市の国家戦略特区の事業者に決定した1月20日に初めて知ったと説明した。首相は学園理事長の加計孝太郎氏を「腹心の友」と広言しており、これまでの国会答弁とも矛盾する。不自然な説明を突然持ち出したのはなぜなのか。【福永方人、佐藤丈一】
「大臣規範に抵触しかねないとの判断があったのではないか」。こう分析するのは、上脇博之神戸学院大教授(政治倫理)だ。
2001年に閣議決定した大臣規範は「関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して贈物や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為をしてはならない」と定めている。
首相は24日、加計氏と何度もゴルフや会食をしている点を追及され、「私のゴルフプレー代は全て私が払っている。食事代はごちそうすることもあるし、先方が持つ場合もある」と答弁した。
獣医学部新設を目指す加計氏は大臣規範の「関係業者」に当たる可能性がある。第2次政権の発足以降、首相と加計氏は確認できる範囲で14回プライベートを共にし、最後は昨年12月24日の東京都内での夕食だ。上脇教授は「『関係業者と会ったのではない』と逃げを打つため、1月20日が予防線になったのではないか」と語った。
「自ら後押し」否定?
一方、元検事で企業のコンプライアンスに詳しい郷原信郎弁護士は、昨年9月9日の国家戦略特区諮問会議との関係に注目する。
議事要旨によると、会議では「残された岩盤規制改革」の筆頭に獣医学部の新設が例示され、首相は「実現に向けた検討をこれまで以上に加速的・集中的にお願いしたい」と指示。同16日の特区ワーキンググループから検討が本格化した。
首相が獣医学部新設を明確に促したのは、学園が事業者に決定した1月20日の諮問会議の前は昨年9月の指示までさかのぼる。その間、内閣府は「2018年4月開学」など新たな条件を加え、1月に応募したのは加計学園のみだった。
郷原氏は1月20日に知ったとする首相の説明について「計画をそれ以前に知っていたことになると、昨年9月以降の動きを後押ししたと批判されかねない」と指摘。「支持率低下の焦りからか、何も知らなかったことにしたのではないか」と推測する。
3月13日の参院予算委。首相は加計学園の計画に関して「15年間、特区申請され続けてきた。それが加計学園だった」と明言。6月5日の参院決算委でも「国家戦略特区に申請を出した段階で承知した」と語った。25日には整合性を突かれ、過去の答弁の訂正に追い込まれた。
予算委は首相にとって弁明の機会だった。それでも疑惑が膨らんだ結果に、政治アナリストの伊藤惇夫さんは「『安倍1強』状態から意識が完全に抜け出していない。『これで押し切れる』という認識だったのではないか」と語った。
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日馬富士の問題でマスコミどもが騒いでいますが、これはこのブログの記事にある獣医学部の認可を世間の目をそらすために、14日に合わせて発覚ということにしたのでしょう。(もちろん推測ではありますが・・・)
ところで…
一体我々は何のために税金を払ってるんだろう?
こんな連中を生活させてやるために慈善活動〈納税)をしているようなもんだね。
おめでたくてばかばかしい!!!(少し発狂気味です)
皆さん、知恵絞ってあきらめずにがんばりましょう!
最近一つや二つの問題に対して納税のばかばかしさを説く人増えましたよね。
この日本において納税しているからこそ享受できている恩恵の為なのではないのですか?
無駄な経費や使途不明金、横領や着服の類は襟を正すべきでありますが、本来の日本の最大の問題点(債務超過状態)のせいで感覚が麻痺してませんか?
見るべき点や話し合うべき点はこんな事ではないと思うのですが.......
もっと働いて納税して頂きたいものです。今後は定年なんて制度が無くなり日本国民には死ぬまで働いて頂かないと。
よく分かるブログの紹介を2つ挙げます。2個目はもろに重税を分かり易く解説しています。
http://sekaitabi.com/japan10.html
http://sekaitabi.com/heavytax.html
選挙の度に溜息出ます。何故今自公が衆参で3分の2以上なの? 過去に無い支持率可笑しくないですか?アメリカの介入だ
> 「加計新学部教員に就任予定 帯畜大教授、辞退の意向」
11/15 09:30
加計問題
学校法人「加計(かけ)学園」が獣医学部新設に当たり、文部科学省の大学設置・学校法人審議会に提出した申請書の中で教員として就任予定とされた帯広畜産大の教授が14日、北海道新聞の取材に就任を断る意向を示した。設置審は審査過程で教員不足などを指摘し、学園側は最終的に75人の専任教員を配置する計画を示していた。獣医学部新設は認可されたが、教員の就任辞退が広がれば、教育課程の履行に疑問符が付くことになる。(後略)
教員の人数と年齢が高齢な点を指摘されている加計学園。この教授は
「年齢的にきついし、断ろうとかんがえていた。先方から最終的な意向は確認されていない」
だって。
アイヤー ww
玉突き的に辞退が続いたら、どないすんねん?
もっと働いて納税して頂きたいものです。今後は定年なんて制度が無くなり日本国民には死ぬまで働いて頂かないと。
という部分はこの民族の望む形なのでしょう。
本当に救いようのないマゾ民族ですよ。
ジョージオーウェルの有名な作品の中にあった無知は力なりの言葉がこの国民ほどしっくりくるとは…
国としてはあとは霊感商法のように人の不安をあおってツボを買わせる方法で増税すればよろしいでしょう。
傾く泥舟をさらに傾かせる無能船長首相さん。
沈没まで気づかないのか無能船員民族さん。
無理に傾いた船を何とかするよりも沈没する前に生き残ることを考えたほうが現実的かもしれません。
それから、かかしさん。これ以上ない不可思議さですね!
でもこの民族って昔から自分たちで何かを勝ち取った経験のないところを見ると何となくこの国の歴史が教えてくれているのかもしれないですよ。この不可思議さを・・・