(来年にはこの5倍になる東京湾のセシウム)
京都大学防災研究所のグループは、2012年5月、福島第一原発の事故で関東に降った放射性物質などの調査データを使い、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムを、事故の10年後まで予測するシミュレーションを公表しました。
その結果、東京湾の放射性セシウムの濃度は2014年の3月に最も高くなり、荒川の河口付近では、局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレル!に達すると推定されるということです。これは、2012年1月に福島第一原発から南に16キロの海底で検出された値とほぼ同じです。
比較的濃度が高くなるとみられる東京湾の北部では、平均すると海底の泥1キログラム当たり300ベクレルから500ベクレル程度と計算されたということです。
つまり、今も東京湾には関東平野から、そして、福島原発から黒潮とは逆方向の海岸流でセシウムが流れ込み続けており、その結果、原発事故直後の去年、今年ではなく、2014年3月に東京湾のセシウムが局所的には1キロ4000ベクレルにもなる最大の放射能汚染状態になるということです。これは福島原発事故後の下水汚泥に匹敵します。
東京湾が放射能汚染され続け2年後には1キロ4000ベクレルになる!まるで収束していない福島原発事故
そんなシミュレーションを裏付ける事態が発生しました。東京都は2013年6月7日、千葉県が同県市川市の江戸川下流域で採取したウナギの放射性物質を検査したところ、食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える140ベクレルの放射性セシウムが検出されたことから、関係する2つの漁業協同組合に出荷自粛を要請したと発表しました。
都がそれまでに行った検査では、30ベクレル以下で、基準値を超える放射性セシウムは検出されていませんでした。
しかし、水産庁は5月17日、東京都と千葉県の境を流れる江戸川の中流で捕られたウナギ4匹から国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムを検出したと発表しました。検出値は最大で158・9ベクレルだったというのです。
しかも、水産庁や東京都、千葉県は3月に把握していたのに、公表していなかったのだそうです。
この問題のウナギが捕られたのは、江戸川に架かる北総鉄道の高架下と下流500メートルの地点で、近畿大学の研究者が調べたところ基準値を超えたため水産庁に通報し、水産庁は東京都と千葉県に連絡したのですが
「ウナギ漁は夏からなので、漁期の前までは調査しない」
などとして調査も公表もしなかったのだそうです。このため水産庁が保存されていた検体をあらためて調べ、今回初めて結果を公表したということです。東京都も知っていたのに自分がとらえたウナギでないと公表しないというのは異常で、完全に放射能汚染隠しが行われているというべきでしょう。
大飯で原発事故があれば、琵琶湖では福島原発事故後の東京湾河口と同じく、セシウム汚染が10年以上続く
東京都によると、江戸川や荒川など周辺の計5河川では年間約11トンの水揚げがあるということです。
冒頭のシミュレーションを行った山敷庸亮准教授は「雨の量などによっては放射性物質が東京湾に流れ込む速度が早まる可能性がある。海底への蓄積量を継続的に調べるとともに、魚介類に影響が出ないか監視すべきだ」と話しています。
しかし、魚介類に影響が出ていたら、江戸前寿司のネタの宝庫、東京湾のお魚を食べられなくなるのです。
しかも、2年後に最も濃度が高くなるといいますが、それはシミュレーションですから前後に時期がずれることもあるでしょうし、濃度が最も高い時期だけ放射能被害が出るわけでもありません。
東京湾とそれに注ぎ込む河川について、直ちに汚染状況を調べに出動し、事態によっては出荷自粛要請ではなく強制力がある出荷制限にすべきです。 私なら、本物の江戸前寿司にはもう手を出さないレベルなのですから。
今も、いろいろな意味で福島原発事故は続いているのです。
生物濃縮も恐ろしい問題です。
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東京都、基準値超セシウム検出で江戸川のウナギ出荷自粛要請
東京都は7日、千葉県が同県市川市の江戸川下流域で採取したウナギの放射性物質を検査したところ、食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える140ベクレルの放射性セシウムが検出されたことから、関係する2つの漁業協同組合に出荷自粛を要請したと発表した。釣り客らにも注意を促す。
都がこれまでに行った検査では、30ベクレル以下で、基準値を超える放射性セシウムは検出されていなかった。
都によると、江戸川や荒川など周辺の計5河川では年間約11トンの水揚げがあるという。
江戸川のウナギが基準値超 4匹から放射性セシウム
水産庁は17日、東京都と千葉県の境を流れる江戸川の中流で捕られたウナギ4匹から国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムを検出したと発表した。検出値は最大で158・9ベクレルだった。水産庁や東京都、千葉県は3月に把握していたが公表していなかった。
問題のウナギが捕られたのは、江戸川に架かる北総鉄道の高架下と下流500メートルの地点。近畿大学の研究者が調べたところ基準値を超えたため水産庁に通報した。
水産庁は東京都と千葉県に連絡したが「ウナギ漁は夏からで、漁期の前までは調査しない」などとして調査も公表もしなかった。このため水産庁が保存されていた検体をあらためて調べ、今回初めて結果を公表した。
[ 2013年5月17日 23:51 ]
2012年05月26日 (土)
東京湾 再来年4000ベクレルに
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムの濃度は再来年の3月に最も高くなり、局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレルに達するとするシミュレーション結果を京都大学の研究グループがまとめました。
京都大学防災研究所のグループは、福島第一原発の事故で関東に降った放射性物質などの調査データを使い、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムを、事故の10年後まで予測するシミュレーションを行いました。
その結果、放射性セシウムの濃度は再来年の3月に最も高くなり、荒川の河口付近では、局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレルに達すると推定されるということです。これは、ことし1月に福島第一原発から南に16キロの海底で検出された値とほぼ同じです。
比較的濃度が高くなるとみられる東京湾の北部では、平均すると海底の泥1キログラム当たり300ベクレルから500ベクレル程度と計算されたということです。
再来年の4月以降は、周囲の河川から流れ込む放射性物質が減る一方で、拡散が進むため、濃度は徐々に下がるとしています。
シミュレーションを行った山敷庸亮准教授は「雨の量などによっては放射性物質が東京湾に流れ込む速度が早まる可能性がある。海底への蓄積量を継続的に調べるとともに、魚介類に影響が出ないか監視すべきだ」と話しています。
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原発輸出とは別の次元で語ろうや、安倍さんよ。
5,000ベクレル/Kgと書かれれば、数値が大きいので、不安感が出ますが、これはあくまでも、放射線を出す能力を表す数値であり、人体に与える影響に換算すると、セシウムだった場合、0.1マイクロシーベルトとなり、全く問題にならない数値となります。
なぜ、シーベルトの単位を用いないのか疑問です。
人体が5000ベクレル/kg摂取したらとんでもない健康被害が出ますよ
心筋に溜まれば心筋梗塞で死んでしまいます
そもそもセシウムは強烈な毒物で1~10ベクレルであっても
取り続けることで人体蓄積して1年しないうちに心臓に異常をきたすことがデータでも分かっています
1や10などの数字に騙されがちですが
放射能は小さい数字にみえても極悪なんです
数字のトリックですね
原発村が放射能を小さく弱く少なく見せるためのトリックです
ですから実際は、政府の決めた基準値100ベクレルなどとんでもない論外で
本当は1ベクレル未満でないとダメ、などの更にもっと厳しい基準が必要なんです
ネットで放射能を安全だと言い張る人間を信用しないで下さい
彼らはそれでメシを食ってるいわば原発村の人間なのですから