２０２３年１０月８日、国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）が運営する国連学校で学ぶパレスチナの子どもたち
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ハマスによるイスラエル市民に対する無差別殺戮で、子どもたちを含む１２００人以上ものイスラエル市民が殺され、外国人も多数殺され、子どもを含む１５０人以上のイスラエル人と外国人がガザ地域に連れ去られました。
このハマスの凶行は絶対に許されない事であり、これまでのイスラエル政府と軍によるパレスチナ支配を言い訳に正当化できないものです。
しかし、イスラエル政府はガザ地域への電気や燃料ばかりか食料も水も一切途絶えさせて、ガザの一般市民をジェノサイド＝大量虐殺しようとしています。
そして、１０月１１日、国連のグテーレス事務総長は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区の空爆で、国連職員少なくとも１１人が死亡したと発表しました（その後１２人に増えたと発表）。
また、国連学校の児童や生徒も３０人が死亡したということです。
国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）によると、死亡した職員の内訳は、教員５人と婦人科医、技術者、心理カウンセラー各１人、支援スタッフ３人で、中には自宅で家族と共に死亡した職員もいるということです。
イスラエルによるガザ地域への攻撃をやむなしとする人の中には、イスラエルはハマスの拠点だけを狙って攻撃していると私に直接反論してくる人がいたのですが、それが全くの間違いであることは、このイスラエル軍による国連学校の生徒と国連職員の殺害であきらかです。
１０月１１日、パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の空爆を受け、子どもを抱えて家から逃げる女性たち。ＡＦＰ時事
ハマスがイスラエル市民９００人を殺害した上に１００人を人質に。報復としてイスラエルがガザ地域の電力、食料、燃料の全てを封鎖して猛攻撃。このままではイスラエル人の何倍ものパレスチナ人が殺される。
パレスチナ保健省は１０月１２日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃でこれまでに少なくとも１５３７人が死亡したと発表しました。
その死者の中には子ども５００人、女性２６７人が含まれ、このほか６６１２人が負傷しているということです。
国連のデュジャリック報道官によると、イスラエル軍による空爆を受けてガザでは避難者が増え続けており、現在３３万８０００人が家を追われていて、避難者の３分の２がＵＮＲＷＡが運営する学校９２校に身を寄せているとのことです。
しかし、イスラエルはその学校にも攻撃しているわけです。
イスラエル政府はハマスを一掃するとして、ガザへの地上侵攻に備えガザ周辺に戦車を集結させました。
イスラエル軍トップのハレビ参謀総長は「今は戦争の時だ」と述べ、国連に対し、ガザ地区の住民約１１０万人に対し、同地区南部に２４時間以内に避難するよう警告しました。
１１０万人に２４時間以内に避難しろだなんて無茶もいい所で、イスラエル政府はパレスチナ市民を無差別に殺す気です。
ハマスとパレスチナ市民は全く別の存在です。ハマスが蛮行・凶行を行なったからと言ってパレスチナ人を無差別に殺していいわけがありません。
ハマスが罪もない子どもを殺したことが絶対に許されないように、イスラエル軍がこれからパレスチナの子どもたちを殺すことも絶対に許されません。
そして、それは今からでも止められるんです。
世界中の市民が声を上げて、イスラエル軍がガザに地上から侵攻する前に是が非でもこれを止めるべきです。
イスラエルによる空爆で負傷したパレスチナの子ども＝１０月９日、パレスチナ自治区ガザ地区のアル・シャティ難民キャンプ
子どもを殺し外国人を殺し拉致したハマスは全世界を敵に回した。パレスチナ人とハマス、イスラエル人とイスラエル政府は全く別のものであるということをわきまえて、報復の連鎖を断ち切ろう。
ハマスによるイスラエル市民に対する無差別攻撃は絶対に許されない。しかし、イスラエルによる「報復」名目の攻撃がパレスチナ市民に対する無差別殺戮になることも絶対に許されない。
参考記事 ｋｏｊｉｔａｋｅｎの日記さんより
ぼくの村は壁で囲まれた―パレスチナに生きる子どもたち
アメリカのバイデン大統領は１０月１０日、ホワイトハウスで演説し、１４人の米国人も殺害されたハマスの攻撃を「悪の所業」と非難し、「イスラエルは反撃する権利と義務がある」と語ったそうなんですが、今からガザの市民を攻撃してももうイスラエルで失われた人命が戻ってくるわけではありません。
ハマスが連れ去った人質だってこんなやり方では戻ってくるどころか、イスラエル軍の攻撃で死んでしまいます。
また、イスラエル近海に米原子力空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群が到着というのですが、イスラエル政府にもアメリカ政府にもパレスチナ市民を攻撃する「権利」もましてや「義務」もありませんよ。
パレスチナ人を恐怖のどん底に突き落としたハマスの蛮行の罪深さは言葉にしきれませんが、とにかく今は今後のイスラエル軍やアメリカ軍による無差別攻撃や不必要な攻撃を止めないといけません。
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パレスチナの子どもたち＝８日、国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）が運営する学校/Mohamed Zaanoun/Middle East Images/AFP/Getty Images
（ＣＮＮ） 国連のグテーレス事務総長は１１日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区の空爆で、国連職員少なくとも１１人が死亡したと発表した。そうした中でも国連は、ガザ地区の人道支援活動を継続するため緊急支援を呼びかけている。
国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）によると、死亡した職員の内訳は、教員５人と婦人科医、技術者、心理カウンセラー各１人、支援スタッフ３人。中には自宅で家族と共に死亡した職員もいるという。
国連学校の児童や生徒も３０人が死亡した。
ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる奇襲を受け、イスラエルは数日間にわたりガザ地区の空爆を続けている。
イスラエルがガザ地区の「完全封鎖」を命令し、電気や食料、燃料、水の供給を途絶えさせたことで、人道懸念は一層強まった。ガザ唯一の発電所は１１日、燃料が底を突いた。
米国とイスラエルは、民間人を脱出させて人道支援物資を搬入するために人道回廊確保の可能性を模索しているが、既に時間切れだと国連は危機感を募らせる。
グテーレス事務総長は「燃料、食料、水などの人命救助物資はガザへの搬入が許されなければならない。今こそ迅速かつ妨げのない人道支援が必要だ」と訴えた。
その間にもガザの国連職員は不眠不休で対応に当たっている。国連が運営する学校には、空爆を逃れた市民のための避難所が開設され、ＵＮＲＷＡによれば計２２万人が身を寄せている。
ＵＮＲＷＡは１１日、現在の資金では今月末までしか活動を継続できないと述べ、新たに１億４００万ドル（約１５０億円）を緊急に必要としていると訴えた。
人道回廊ができればガザ市民を脱出させるべきかという質問に対して国連報道官は、ガザ地区内の安全な避難所を優先させると返答した。
イスラエル軍の攻撃によるガザ地区での死者が少なくとも１５３７人となった/Reuters
（ＣＮＮ） パレスチナ保健省は１２日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃でこれまでに少なくとも１５３７人が死亡したと発表した。
死者には子ども５００人、女性２６７人が含まれ、このほか６６１２人が負傷しているという。
一方、国連のデュジャリック報道官は同日、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる攻撃があった７日以降、ガザで攻撃の犠牲になった国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）の職員が１２人に増えたと明らかにした。全員パレスチナ人という。
デュジャリック氏によると、イスラエル軍による空爆を受けてガザでは避難者が増え続けており、現在３３万８０００人が家を追われている。避難者の３分の２がＵＮＲＷＡが運営する学校９２校に身を寄せている。
国連人道問題調整事務所（ＯＣＨＡ）の発表によると、ガザ地区では住宅２５００戸超が破壊されたか、ひどく損壊し、居住できない状態となっている。このほか、２万３０００戸が中軽度のダメージを受けているという。
デュジャリック氏は「ＵＮＲＷＡが運営する１８校を含め、少なくとも８８の教育施設が被害を受けた。うちＵＮＲＷＡの２校とパレスチナの７０校は家を追われた人々のための緊急避難場所として使われていた。つまり６０万を超える子どもたちが６日連続で安全な場所で教育を受けられていないことになる」と指摘した。
同氏はまた「インフラの損壊に加えて、ポンプや海水淡水化設備を動かすのに必要な電力が不足し、水の供給も制限されているため、ガザ全域で水危機が迫っている」と警告した。
イスラエルによる空爆で負傷したパレスチナの子ども＝９日、パレスチナ自治区ガザ地区のアル・シャティ難民キャンプ/Ali Jadallah/Anadolu Agency/Getty Images
（ＣＮＮ） パレスチナ自治区ガザ地区の病院で負傷者の治療にあたっている医師が１２日、ＣＮＮの取材に応じ、イスラエルによる同地区への空爆での負傷者の３０〜４０％が子どもだと明らかにした。消耗品や患者の治療に必要な物資が不足している窮状も訴えた。
英国系パレスチナ人の外科医、ガッサン・アブシッタ氏によると、「負傷者の圧倒的多数は損壊した自宅から運び出されている」という。
子どもやその他の患者らは「爆風や爆弾の金属片、飛んできた建築物の石などで負傷したか、自宅が損壊してがれきの下敷きになったかだ」とアブシッタ氏は説明。「 傷口はかなり汚れており、繰り返し手術を受ける必要がある」とも語った。
子どもの負傷については「傷だらけの体が成長する時、再建のために手術に次ぐ手術を必要とする」との見方を示した。こうした事例は以前ガザで繰り広げられた戦争でも見られ、シリアやイエメンなど子どもが負傷するあらゆるところで起きると指摘した。
アブシッタ氏はイスラエルによるガザ地区への物資の供給制限や厳しい封鎖に言及し、「１５年にわたる包囲ですでに崩壊状態にあったガザの医療システムは完全に打ちのめされた」と述べた。
アブシッタ氏は８日に英国ロンドンからガザ入りした。「パレスチナ人として、私は何度もここに戻って来て、攻撃にさらされ続けている人々を助けずにはいられない」と語った。
【ニューヨーク＝金子靖志】イスラエル軍は１２日、国連に対し、ガザ地区の住民約１１０万人に対し、同地区南部に２４時間以内に避難するよう警告した。国連外交筋が明らかにした。イスラエル軍がガザ地区北部に、地上部隊を突入させる見通しだ。
【エルサレム＝笹子美奈子、ワシントン＝池田慶太】イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は１０日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスに対する「総攻撃は近い」と述べた。イスラエル南部のガザ境界近くでは１１日、地上作戦に向け、戦車や軍用車両、兵士が続々と集結した。
イスラエル軍は過去最多となる３０万人の予備役を招集し、ガザ近隣住民に退避を勧告したとの情報もある。
イスラエル軍とハマスの戦闘は１１日も続き、死者はイスラエルで１２００人、ガザで子供２６０人を含む１０５５人となり、計２２５５人に上った。
ハマスは１０日、イスラエル軍の空爆で幹部２人が死亡したと認めた。イスラエル軍は１０日夜から１１日未明にかけ、戦闘機数十機で２００か所以上を空爆した。国連によると、２６万人以上の避難民が発生している。
イスラエル軍はガザ地区を包囲し、電気や水、食料の供給を止めている。フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官は１０日、「市民の生命を危険にさらすような封鎖は、国際人道法で禁止されている」と警告した。
イスラエル軍は１１日、北部の駐屯地がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによるミサイル攻撃を受けたと発表した。シリアからもロケット弾が発射された。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸では、戦闘開始から１０日までにイスラエル治安部隊との衝突でパレスチナ人２１人が死亡した。ハマスはパレスチナの同胞らに連帯を呼びかけており、イスラエル側は、多方面で応戦を強いられている。
米国のバイデン大統領は１０日、ホワイトハウスで演説し、１４人の米国人も殺害されたハマスの攻撃を「悪の所業」と非難した。「イスラエルは反撃する権利と義務がある」と語った。バイデン氏は防空システム「アイアン・ドーム」用迎撃ミサイル供与など対イスラエル軍事支援を強化する考えを示し、米議会に追加支援予算を求めると述べた。
イスラエル近海には、米原子力空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群が到着した。ハマスを支援するイランやヒズボラが本格参戦しないようけん制する狙いとみられる。
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それがまさか、いくら怒っているとはいえ、子どもや国連職員もろともミサイルで吹き飛ばしに行くだなんて、流石の私もイスラエルのあまりの鬼畜ぶりに当初の同情心が吹っ飛んでしまいました。
でも、これが戦争の現実なのか…と思うと同時に、日に日に迫りつつある中国との衝突に胸の奥が締め付けられる思いです。
平和と言うのは所詮、戦争と戦争の「狭間」に過ぎなかったんですかね。
ハマスにとって何一つ損が無い。
イスラエルへの侵攻でユダヤ人を殺し支持を高め、今度はイスラエルの反撃で人が死ぬほどハマスへの支持が強まる。
ハマスにとっては笑いが止まらない状態。
ハマスはもはやパレスティナ人の為と言う大義を持ってない。組織の為だけに人を殺してる。
「 われわれは“人間の皮を被った獣”と戦っている。“獣どもにふさわしい”対応だ。 』なんて言って『 全く良心の呵責なく“虐殺”を正当化 』しているイスラエル軍の首脳陣のやばさは…。
一刻も早くイスラエルの虐殺を止めるのは必須だと強く感じます。
https://www.facebook.com/annokazuki/posts/pfbid08r6aYzwGMHJvY81sGcdqboFXcefN8DiQwhPQ4mbKHFKXMLSFepcxL7qDKCHeuGPhl
☆翻訳家Anno KazukiさんFacebook投稿より
パレスチナの戦い──動物のような人間？
朝日新聞は“誤訳”した。
──地元メディアによると、イスラエルのガラント国防相は9日、ガザ地区を完全封鎖するとし、「動物のような人間」との戦いだと述べた。──
イスラエル国防相、「動物のような人間」との戦い ハマスへ報復受け
イスタンブール=高野裕介2023年10月10日 20時24分
◎ほんとうは何と言ったのか。アル＝ジャジーラがガラント国防相の発言を英語に翻訳してくれた。ビデオを御覧ください。
Israeli defence minister orders ‘complete siege’ on Gaza | AJ #shorts
Al Jazeera English
まず、英文を書き起こす。
“We are imposing a complete siege on Gaza. There will be no electricity, no food, no water, no fuel. Everything will be closed. We are fighting against human animals, and we are acting accordingly.”
最後のセンテンスにある “human animal” を朝日は「動物のような人間」と誤訳している。「動物のような人間」はまだ人間です。動物のようだけど、人間は人間。
そして、朝日はもっとも重要な結句 “we are acting accordingly” を欠落させた。おそらく、誤訳も欠落も意図的なものだろう。
では、わたしが英文を丸ごと訳します。
──われわれはガザを完全に包囲し封鎖している。電気も食料も飲料水も燃料も、すべての供給は断たれるだろう。われわれは“人間の皮を被った獣”と戦っている。“獣どもにふさわしい”対応だ。──
ガザに暮らすパレスチナ人は、ハマスも民間人も区別なく、男も女も子どもも赤ん坊も老人も病人も、みんな獣だから、苦痛を与えたうえで屠殺するという意味です。
いまイスラエルが行っていることは人道に対する犯罪である。強制収容所でユダヤ人を何百万人も虐殺したナチスと何も変わらない。朝日新聞はそう書けなかった。
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