Everyone says I love you !

弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

ハマスがイスラエル市民900人を殺害した上に100人を人質に。報復としてイスラエルがガザ地域の電力、食料、燃料の全てを封鎖して猛攻撃。このままではイスラエル人の何倍ものパレスチナ人が殺される。

2023年10月10日 | イスラエル・パレスチナ戦争

イスラエル・テルアビブで、ガザ地区から発射されたロケット弾の着弾後、救助隊員と話す人(2023年10月7日撮影)

これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

 

 

 パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが2023年10月7日にイスラエルへの一斉攻撃を仕掛けて始まった大規模な軍事衝突。

 ハマスは5千発といわれるロケット弾をイスラエル市民が住む市街地に一斉に発射して、900人に及ぶイスラエル人を殺してしまったことも許されない蛮行ですが、イスラエル軍からの報復を予期して100人ものイスラエル民間人・兵士を誘拐してガザ地区に連れ去ったというのも、信じられないような犯罪です。

 ガザ東方約5キロにあるイスラエル南部の集落近くで開かれていた野外音楽祭の会場では、250人以上の遺体が収容されたということです。

 また、ガザ地区から約20キロのイスラエル南部キブツ・ベエリでは、100人以上の遺体が見つかったとしており、イスラエル市民の犠牲者はまだこれから多数判明するかもしれません。

 パレスチナ人にはイスラエルの軍事支配や人権蹂躙に対する抵抗権があるとしても、もちろん、こんなイスラエル市民に対する無差別攻撃や無差別殺戮が許されるわけがありません。

 これに対して、Xなどネット上に突如として反米拗らせ論者が出現し、アメリカに支援されたイスラエルのこれまでの犯罪的な行為の責任はイスラエル人にあるなどと言って、イスラエル市民に対するハマスの犯罪を免責するかのようなことを言い出していて驚きました。

 こういう人たちは人命尊重ではなく反米が考え方の軸になっていて、そもそも反米になったのはアメリカによる戦争と市民への攻撃が理由だろうに、もう頭が反米だけにとらわれて、何を大切にしてきたか自分でもわからなくなっているんだろうと思わざるを得ません。

2023年10月7日、イスラエル南部アシュケロンで、ガザ地区から発射されたロケット弾による火災の中、逃げる男性=ロイター 

ハマスによるイスラエル市民に対する無差別攻撃は絶対に許されない。しかし、イスラエルによる「報復」名目の攻撃がパレスチナ市民に対する無差別殺戮になることも絶対に許されない。

 

 

 また、残念なことに、白井邦彦先生にも異議を唱えないといけません。

 昨日の記事で私が

「ロシア・ウクライナ問題とイスラエル・パレスチナ問題をパラレルに取り上げて、ウクライナには軍事支援がされるのにパレスチナにはそれがないのは不公平だという論者がいるのですが、ハマスの今回の蛮行を見ればわかるように、ウクライナ政府は良く自制していることがわかります。」

と書いて、ハマスの蛮行に比べウクライナはロシア領土や民間人への攻撃を抑制していることを書いたら、白井先生が

『アメリカの意向次第、これがウクライナ軍事支援国がパレスチナに軍事支援を行ってこなかった理由!』

という記事を書かれて、ハマスに比べてウクライナが自制しているという論はもう当てはまらなくなっている、なぜならウクライナは国際人道法違反のクラスター弾や劣化ウラン弾を使いだしているから、とお書きになりました。

 イスラエルの市街地に攻め込んで900人も市民を殺害し100人もの人を誘拐して人質にとったハマスの行為と、ウクライナがそれらの兵器を使ったことを同列に扱うなんて、もう人命尊重が判断基準の軸から外れてしまっています。

 かつてウクライナ戦争について即時停戦を求められたときに、これ以上の人命が失われるのが耐えられないと書いてくださったあの感性はどうしてしまったのでしょう。

 おまけに白井先生は

『ウクライナへの軍事支援国がパレスチナになぜ軍事支援をしないのか、それは明らかに「アメリカの意向」からです。』

と言い出してしまったのですが、ハマスなどパレスチナ側が無辜のイスラエル市民を標的にした攻撃をするのは今回がもちろん初めてではなく、半世紀以上も続いていることです。

 そして前回も書いたように、ウクライナがハマスと同じような無差別攻撃や殺戮や誘拐をしていたら、いくらアメリカが援助したくても、アメリカも他のNATO諸国もウクライナに軍事支援なんてできませんよ。

『ロシア軍によるウクライナ侵略の翌日の2023年2月25日朝、ウクライナ北東部スームィ州アフトゥイルカのソネチコ保育・幼稚園が、近郊で展開するロシア軍によるものとみられるクラスター弾攻撃を受け、戦闘から避難していた子ども1人を含む3人が死亡し、1人が負傷したことが、アムネスティの調べでわかった。

アムネスティは、保育・幼稚園に落とされたクラスター子爆弾が220mmウラガンロケットから放出されたことを確認した。この攻撃は戦争犯罪を構成する可能性がある。

クラスター弾の使用は、多くの国で禁止されているが、ロシア軍は、これまでも人口密集地でクラスター弾を使用したことがあった。』

アムネスティウクライナ:幼稚園にクラスター弾 避難中の子どもら市民3人が死亡』より

ロシアはクラスター弾を侵略当初から多数使用しており(おそらく劣化ウラン弾も)。

ロシア軍がウクライナでクラスター弾を大量に使用し、2022年の世界のクラスター弾死傷者が前年の8倍に。しかしプーチン大統領は国定教科書を刊行して侵略戦争を正当化。ロシアはもはや戦前の大日本帝国だ。

 

そして失われた命はウクライナでもパレスチナでもイスラエルでも戻ってこない。

「ウクライナ戦争・即時停戦を-多数の死傷者が出続けることには耐えられない」白井邦彦青山学院大学経済学部教授の特別寄稿。

白井邦彦青山学院大学教授特別寄稿「ロシア・ウクライナ戦争の即時停戦・和平交渉による解決を強く訴えます。 ー奪われた領土は取り戻せても、失われた命は二度と戻らないー」

 

 

 

 さて、イスラエルが1973年以来の宣戦布告をしました。

 ハマスによる今回の攻撃から切り取ると、まるでイスラエルの自衛権の行使のように見えますが、これも前回書いたようにイスラエルによる違法占領や軍事支配という経緯があり、またこれまでイスラエルによって殺されたパレスチナ人の方が「テロ」で殺されたイスラエル人よりはるかに多いという事実を見逃してはなりません。

 イスラエルは報復攻撃を強めており、これまでで最大規模となる予備役30万人を招集しました。

 ガザ地区の保健省は10月9日夜、同地区での死者数が子ども140人を含む687人、負傷者が3726人になったと発表し、報復攻撃を強めるイスラエル軍の空爆などで建物が破壊され、多くの人ががれきの下敷きになっているということです。

 このままではこれまでの「紛争」と同様に、イスラエル側の「報復」によってパレスチナの市民がイスラエル市民の何倍も殺されてしまうのは必定です。

 イスラエル軍は、9日までにガザ地区の武器庫や軍事拠点など1200カ所以上!を標的とした空爆などを行ったと明らかにしましたが、AP通信などによると、ネタニヤフ首相は9日のテレビ演説で、攻撃は

「始まりに過ぎない」

と述べ、ハマスによる暴力を中東などで残虐行為を繰り返した過激派組織「イスラム国」(IS)になぞらえて激しく非難し、

「今、全世界が知っている。ハマスはISだ」

と訴えました。

 

 

 イスラエルのガラント国防相はもっとひどくて、

「ガザ地区の完全包囲を命じた。

 彼らは電気、食料、燃料すべてが無くなる。

 我々は獣人と戦っており、それに応じた行動をとる」

と言い出しました。

 ガザ地区ではハマスの攻撃開始以降、イスラエルがすでに電力供給を止め8割の電力が失われています。

 それでなくてもイスラエルの16年にも及ぶ封鎖で最貧困地域になっているガザにこれ以上のイスラエルの圧力が加われば、もうこれは餓死者も出かねない人道危機です。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ハマスによる攻撃の翌日である10月8日夜時点で、すでにガザ地区では約12万3千人が避難生活を強いられ、住宅159棟が全壊し、1210棟が大きな被害を受けたということです。

 10月9日に米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアの首脳は、ハマスによるイスラエルへの攻撃を非難する共同声明を発表し、イスラエルへの

「揺るぎない結束した支持」

を表明しましたが、これではイスラエルによる今後の無差別攻撃にお墨付きを与えてしまいます。

 かえすがえすもハマスがやったことの罪深さとともに、欧米諸国の偏頗な態度がパレスチナ問題を根深くしてきたのだと感じざるを得ません。

 イスラエル混迷、全土で大規模デモ 司法改革延期へ - 日本経済新聞

イスラエルでベンヤミン・ネタニヤフ首相が進める司法改革に反対した国防相が解任されたのを受け、国内各地で週末から2023年3月27日にかけて、数万人規模の大規模な抗議が相次いだ。27日には国内最大労組によるゼネストの呼びかけを受け、テルアヴィヴの空港で航空機の離陸が中止された。

ガラント国防相はネタニヤフ政権の「司法改革」に抗議して解任された人物。

ネタニヤフ政権による司法権への介入で政権への批判が燃え上がっていたのに、ハマスの攻撃でネタニヤフ政権を助ける結果になっている。

ハマスの戦闘員が容易にイスラエルに侵入できたのは、ネタニヤフ政権の陰謀ではないかというインボー論に陥りそうだ。

 

 

 ハマスは今回の越境攻撃でイスラエル兵や民間人100人以上をガザへ拉致したとみられていますが、ハマスの軍事部門の報道官は10月9日の声明で、イスラエル軍がガザの住民に対して事前警告なく空爆した場合、

「1回ごとに民間人の人質1人を処刑する」

と脅迫したそうです。

 しかし、その人質がどこに捕らえられているかわからないのに無茶苦茶にガザを攻撃しているイスラエルが、100人の人質の命を尊重して、ガザ市民への攻撃の手を緩めるわけがありません。

 イスラエル市民を1000人近くも殺しておいて、100人の人質を取ったからイスラエル軍を抑えられるとハマスが考えているとしたら、こんな浅知恵は舌打ちしたくなるくらいナンセンスです。

 ガザ地域には200万人の市民が暮らしています。

 ハマスが殺したイスラエル市民の何倍、何十倍もの人命がイスラエル軍によって奪われる危機です。

 ウクライナを侵略しているロシアにドローン兵器を供給しているイランのライシ大統領は、ハマスの後ろ盾でもあるので、10月8日にハマスの指導者ハニヤ氏と電話会談して、ハマスによるイスラエル攻撃を

「勇敢だ」

と称賛をしたそうですが、救いがたい倫理観の欠如と愚鈍ぶりです。

 これに対して、米CNNは9日にハマスに拘束されている人質について湾岸のカタールがハマスと協議を始めた、仲介を期待する米政府はカタール側と連絡を取り合っていると報じています。

 カタールはハマスと強い結びつきがあることで知られ、以前にも停戦の仲介などをしてきたそうで、CNNによると10月8日にはカタールの首相がハマスの指導者と会談したということです。

 そもそも、アメリカがイスラエルの後ろ盾になってその蛮行を許してきたのがパレスチナ問題の根本原因なのです。

 しかし、こういう和平に向けた努力が実を結ぶことを祈りたいと思います。

 

パレスチナを生きる

渡辺 丘 | 2019/11/20
 
 

ぼくの村は壁で囲まれた―パレスチナに生きる子どもたち

高橋真樹(たかはし・まさき) | 2017/4/18

 

前回の記事

『それでも「武器をもって闘う」のをよしとされますか?』

というコメントをいただいたのですが、どうして人は物事を区別して考えることができないのかなと思います。

イスラエルの軍事支配にガザで抵抗して抵抗権を行使することと、イスラエルまで乗り込んでいって市街地で人々を無差別に殺しまくるのとは、やっていることの質や法的評価が全く違います。

そして、だからイスラエルに反抗したらこのように殺し殺されるから大人しくしていた方がいいんだと大雑把なことを言い出したら、パレスチナの人はイスラエルに服従しっぱなし、ウクライナ人はロシアに蹂躙されっぱなしになります。

冒頭に述べた反米拗らせ論者で言うと、イスラエル政府や軍がひどいことをしてきたからそんな政府を選んだ市民は死んでも仕方がないと言っているのも同然ですが、政府や軍と、一般市民は分けて考えるべきなのです。

ウクライナへの軍事支援否定派でいうと、そもそもパレスチナに軍事援助しないならウクライナにもするなというのが暴論です。

また国際法人道違反の劣化ウラン弾やクラスター弾を供給するのは許されないが、他の武器を援助することは許されるという選択もありうるのに、そんな武器を供給しだしたなら全部の軍事援助に反対すべきだと議論が十把一絡げになってしまっています。

だいたい、なぜクラスター弾が国際人道法違反とされるかというと不発弾が地雷のようになってしまうからなのですが、その違法な地雷を無限に埋設して地雷原を作っているロシア軍の違法行為は全く非難しないで、クラスター弾を使っているからウクライナはハマスと同じだという論理は不公平すぎます。

世界でウクライナ戦争に続いてパレスチナ戦争が始まり、国際社会が目の前の両戦争にどう対処するかが求められる今ほど、事実を冷静にとらえて分析的に洞察する力が求められているときはありません。

これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

 

 

ハマスが娘拉致と訴え 独系イスラエル人女性の母、情報提供求める

10/9(月) 13:49配信

AFP=時事
イスラエル・テルアビブで、ガザ地区から発射されたロケット弾の着弾後、救助隊員と話す人(2023年10月7日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルで8日、ドイツ出身の女性が、娘がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に拉致されたと訴え、情報提供を呼び掛けた。ネットで拡散された動画で、ハマスの車に娘が乗せられているのを確認したという。

【写真11枚】イスラエルの報復攻撃を受けるパレスチナ自治区ガザ地区

 リカルダ・ルーク(Ricarda Louk)さんは独ニュース誌シュピーゲル(Spiegel)に、娘のシャニ(Shani Louk)さん(22)は友人らとガザに程近い場所で開かれたレイブ(野外パーティー)に参加していたが、この会場がハマスに襲撃されたと話した。イスラエルメディアは、パーティーには数百人が参加していたと伝えている。

 リカルダさん「娘について知っていることがあれば助けてほしい」と訴えるドイツ語のメッセージ動画を公開。この動画が大衆紙ビルト(Bild)など複数のドイツメディアで取り上げられた。

 シャニさんが映っているとされる動画は、ピックアップトラックの荷台に意識のない若い女性が半裸でうつぶせに横たわっているもので、ハマス襲撃直後の7日に撮影されたとみられる。

 リカルダさんは、複数のタトゥーと先が金色に染められたの長い黒髪からシャニさんだと分かったと話している。

 リカルダさんはドイツ出身。過去30年イスラエルに住んでいるが、家族はドイツ当局の支援が受けられることを望んでいると語った。

 ドイツ外務省にコメントを求めたが、これまでに回答は得られていない。

 シュピーゲルはまた、リカルダさんはシャニさんのクレジットカードがガザ地区で使われたと銀行から知らせを受けたと報じた。【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

9日、イスラエルによる空爆で煙が上がるパレスチナ自治区ガザ(EPA時事)

ハマスの攻撃で外国人犠牲 タイ、ネパール10人以上

 報道によるとイスラエル側では少なくとも900人が死亡し、約2500人が負傷。ガザでは少なくとも687人が命を落とし、負傷者は約3700人に上った。ガザ東方約5キロにあるイスラエル南部の集落近くで開かれていた野外音楽祭の会場では、250人以上の遺体が収容された。イスラエル側の被害が拡大した背景には、ハマス戦闘員がこうしたイベントや集落を襲ったことがある。
 ネタニヤフ首相は9日夜にテレビ演説し、ハマスを「女性や子供、高齢者の殺害を喜ぶ卑劣な敵」と呼んだ。その上で、ハマスは残虐性で知られる過激派組織「イスラム国」(IS)と同じだとして、「世界がISを倒したようにわれわれもハマスを打倒する」と徹底的に反撃する姿勢を改めて示した。
 イスラエルは、ガザへの電気や水道、ガスなどの供給を停止する「完全包囲」を発表。軍は9日、同日朝までにハマスに関連するガザの目標1200カ所以上を爆撃したとX(旧ツイッター)に投稿し、「きょうはその数を2倍にした」と説明した。
 空爆を巡りハマスは9日、住民待避のための事前通告なしにイスラエルが空爆した場合、人質を処刑し、その様子を公開すると発表した。ハマスは人質の安全を確保していると主張するが、「人間の盾」として扱っているようだ。

 

 


 7日、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍の戦車を破壊するイスラム組織ハマスの戦闘員ら(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのガラント国防相は9日、同国に攻撃したイスラム組織ハマスの実効支配地、パレスチナ自治区ガザの「完全包囲」を命じ「電気や食料、燃料を遮断する」と宣言した。ハマスはイスラエル軍がガザ市民を無警告で攻撃する度に、拘束しているイスラエル人ら民間人の人質を殺害すると警告した。報道によると、イスラエル側の死者が急増し、パレスチナ側を含めた犠牲者は計1400人以上となった。
 イランのライシ大統領は8日、ハマスの指導者ハニヤ氏と電話会談し、イスラエル攻撃を「勇敢だ」と称賛した。バイデン米政権は中東地域のさらなる緊張を抑止するため、東地中海への空母派遣を決めた。
 ハマスはイスラエル領内から民間人や兵士を連行した。100人超を人質として拘束していると表明し、過激派「イスラム聖戦」も30人超を拘束中と発表している。
 イスラエルメディアは9日、イスラエル側の死者が少なくとも900人と伝えた。ガザ保健当局によると、パレスチナ側の死者は560人。

 

 

米英独仏伊の首脳が共同声明、イスラエル支持で結束

 10月9日、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアの首脳は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を非難する共同声明を発表し、イスラエルへの「揺るぎない結束した支持」を表明した。写真は同日、イスラエルの対空防衛システム「アイアンドーム」が、ガザ地区から発射されたロケット弾を迎撃する様子。イスラエルのアシュケロンで撮影(2023年 ロイター/Amir Cohen)

[ワシントン 9日 ロイター] - 米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアの首脳は9日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を非難する共同声明を発表し、イスラエルへの「揺るぎない結束した支持」を表明した。

バイデン米大統領、マクロン仏大統領、ショルツ独首相、メローニ伊首相、スナク英首相は声明で「イスラエルが自国を防衛し、最終的に平和で統合された中東地域の条件を整えられるよう、われわれは同盟国として、イスラエルの共通の友人として、結束と連携を続けていく」とした。

 

 

これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

 

コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハマスによるイスラエル市民... | トップ | 【祝】子どもを家において親... »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
報復こわい (津木野宇佐儀)
2023-10-11 01:31:39
私も今回のハマースの愚行でなされるイスラエルの報復に本当に恐怖を禁じざるを得ません。

意図せざる一致?と言うかNHK BSで良質なドキュメンタリー番組が放送されました。

https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/9258Y71MQX/
NHK BS1 BS世界のドキュメンタリー「狙われる少年たち -イスラエルの「抑止的」治安対策-」

番組では歴史には触れられていませんでしたが、子どもが投石をした、というだけで射殺されたり、逮捕されたり、イスラエルのパレスチナ支配の不当な暴力性を暴く良作品だと思います。
長年「イスラエル=被害者/パレスチナ=「テロリスト」」(今回は、ハマースの蛮行で亡くなられた方や拉致され殺された方々が本当の被害者だと思います)というこれまでの米日大手メディアの呆道に異を唱えるようなこの作品を放送したNHKの制作陣にも敬意を表します。
絶対に許せない (津木野宇佐儀)
2023-10-11 03:29:28
私が会員になっているパレスチナ支援NGOからメールが届きました。

その中で
「一方で、イスラエル南部でアラブ人との共存を求めて長年活動してきたユダヤ系イスラエル人の女性は、複数の親族が誘拐されてガザに連行され安否が分からないということです。彼女は長年、南部のベドウィンの村で子どもや女性を支援する活動を続けてきていて、当会もその活動を7年以上支援してきました。」
と言う一文に特に心を痛めました。

イスラエルでも共存を望み、活動されている方も決して多い、とは言えませんが、少なからずいらっしゃいます。
それなのに…こんな蛮行、「抵抗」なんかでは決してありませんよね!
でも、ハマースのやらかしたことは、パレスチナの人々の安全・権利だけでなく、イスラエルでパレスチナ問題に関心を持ち活動する方々が希求する共存を否定し、その良心を踏みにじる最低最悪最凶の最も卑劣な暴力です!
イスラームは他者に寛容なはずですが、このハマースの凶行は速攻地獄落ちモノです!
このような犯罪行為は絶対に許してはなりません!
(ついつい熱くなってしまいました…すみません)

ちなみに「パレスチナ」はアラビア語ではフィラスティーンと発音されます(カタカナ表記なので全然正確ではありませんが)
Unknown (raymiyatake)
2023-10-11 05:08:40
ハマスがパレスチナ人のための組織でないことは明らかですね
反イスラエル組織ではあっても
Unknown (津木野宇佐儀)
2023-10-12 02:13:24
>ブログ主さん
でも一方でハマースがパレスチナで医療や教育等社会的活動を行ってきたことは否定できません。

2006年、パレスチナ立法評議会選挙で、アメリカ主導の「和平」に対して否定的であった私はハマースが多数派を占めるだろうな、と予想しましたが、その通りになったのを強く記憶しています。
(PLOは海外にいましたし、アラファトもエジプト生まれともいわれています。ですから、実際にパレスチナで長年人々への支援を行っていたハマースが選挙で勝つのは、私には火を見るより明らかでした)

IS等新参のマッチョチ〇ポおっ勃て主義者(下品ですみません)にはない、ハマースの旧来の「イスラーム復興(元京大の小杉泰氏)」による近代のイスラーム化(?変な語かもしれませんが)の、長年のパレスチナ人への最低限の「福祉」に対する地道な活動も全否定はできないんですよね…(教育の方法論には問題多々ですが)

でも、この愚行は絶対に許せません!
まさかの命名を授かったので (右翼の人)
2023-10-12 15:25:51
> イスラエル政府や軍がひどいことをしてきたからそんな政府を選んだ市民は死んでも仕方がないと言っているのも同然ですが、政府や軍と、一般市民は分けて考えるべきなのです。

もちろん、そう考える「べき」ですが、それを当の被害者に言うのは余りにも酷とでは無いですか?

彼らからすれば、主権者たるイスラエル国民が止めてくれるどころか、現政権を維持させ続けているのですから、攻撃をする事で止めて欲しがっているように思えます。

そもそも、イスラエル軍相手に自衛権の範囲内で武器を手に取った所で万が一にも勝てる訳が無いのですから、もっとより効果的な方法は無いものか?と模索する中で本当に実行に移してしまった可能性が高いです。

だからと言って、今回の蛮行が許されるとは到底思いませんが、とは言え、彼らが発するメッセージぐらいは読み取ってあげても良いかと思います。
Unknown (秋風亭遊穂)
2023-10-12 18:15:22
>反米拗らせ論者が出現し、アメリカに支援されたイスラエルのこれまでの犯罪的な行為の責任はイスラエル人にあるなどと言って、イスラエル市民に対するハマスの犯罪を免責するかのようなことを言い出していて驚きました。

 確かに、ハマスの蛮行を支持する「護憲派」の人たちもいる。(因みにロシア・ウクライナ戦争の無条件即時停戦論者です)。しかも弁護士。なぜ目先の幻想(テロ=絶望的な暴力)に溺れてしまうのか。これでは公安に目を付けられ、反政府、平和運動弾圧のきっかけになりかねない。白井先生が引きずり込まれないか、とても心配。

 戦争にもルールがある、これを理解しない平和主義者が多いのは残念(そもそも戦闘そのものを拒絶している人なら考えることもない)。だから戦争犯罪すら正当化する極論に陥ってしまう人もいるのかと思う。ウクライナの抵抗もこのルールに従っている限り支援は続けるべきだろう。ここがハマスとの違い。

リアリズムと防衛を学ぶ “人道的な戦争”とは何なのか?
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1303/11/news010.html
橋下徹が諸悪の根源 (raymiyatake)
2023-10-12 19:22:44
弁護士に対する市民からの信頼を濫用して、法律的におかしなことを言いまくる先駆け的存在が橋下徹氏ですね。

彼は宗教法人法に基づく解散命令請求を統一教会には出すことはできないと、しかも会社法という全く別の法律を根拠に言い募って紀藤正樹弁護士に木っ端みじんに論破されたのに、最近までそれを言いづづけ、しかし今日の解散命令請求決定については沈黙です。

弁護士が言うことだから法律に関しては本当のことを言っているんだろうという市民の信頼を逆手に取っているわけです。

それでいうとこの前、ムネオ事件について除名できると言い切っていたロースクール出の若造弁護士が、同じ親露派陰謀論者たちから質問されて、どこで読んできたのか維新の会には結社の自由があるからムネオを除名できるし裁判では負けないと書いていて頭が痛くなりました。
結社の自由も絶対無制約じゃないし、そもそも最高裁の袴田事件でも学説上も、結社のの自由の問題じゃなくて部分社会の法理という理論でこの種の事案は説明しています。
地方議会とか政党など特殊な法秩序を持つ部分社会においては一般社会の方原則をそのままはあてはめられず、内部の決定が優先されるという法理論です。

そして、最高裁判例でも政党内の処分には司法審査が及ばないのが原則ですが、市民社会の秩序に関係する場合は審査は及ぶとしているんです。
さらに、今では学説上は部分社会の法理を使うなら、政党という部分社会から弾き飛ばす場合には司法審査すべきだというのが通説です。
core.ac.uk/download/pdf/235123028.pdf
(うお、https://、を頭につけて飛んでください。パソコンからだとURLがあると投稿できませんね。秋風亭さんにはいつもお手数をおかけしてすみません)

維新もムネオ氏も顧問弁護士がそれくらいは調べていて、今度の裁判はどうなるかわからんから離党で双方が手を打っているわけですよ。

この陰謀論若手弁護士もロースクールで憲法のみならず行政法もがっつり習っているはずなのに、ほんまにブチャ虐殺はフェイクだと断じる事実認定力と言い、この法律解釈能力と言い、基本が全然できていなくて元ロースクール教授としては恥ずかしい限りです(笑)。

とにかく、弁護士は自らへの社会的信用を責任と感じ、橋下氏を他山の石として、基本的人権と普通の法解釈を大事にして発言してほしいものですね。
ちなみに (raymiyatake)
2023-10-12 19:30:43
秋風亭さんのご紹介されているサイトは、地雷や毒ガスは違法だが核兵器は合法なんだと書いてしまっています。
私がかかわった国際司法裁判所の勧告的意見も、核兵器禁止条約のその後の進展も踏まえていません。
ちょっと古いし、保守的なようです。
最近は野口和彦氏と言い、自らリアリズムとかリアリストという人はたいがい議論が古くて保守的なようですね(笑)。
Unknown (秋風亭遊穂)
2023-10-13 20:09:07
 「核兵器は合法」は保有国や傘の下にある国の言い分ですが、これを打ち破るにはまだまだエネルギーが必要かと思います。核廃絶に向けた世論が「遅々としてでも」進んでいるかどうか、気を引き締めていかねばならないですね。
 ロシアの核恫喝が止まりませんが、使用されたらいかに悲惨かを多くの人に学んでもらいたいと思います。

 橋下徹の話はデタラメでも(だから?)わかりやすいので、テレビは視聴率目当てに出演させるのでしょうかね。今はおかしな首長が増えてしまいましたが、橋下はその先駆けだったかと。ハマスの蛮行を戦争犯罪と見なさない法律家には衝撃を受けました(それに追随する人も少なくない)が、橋下徹より酷いかもしれません。護憲派最大の危機だと思っています。この先が非常に心配です。

 gooのシステムはよくわかりませんね。私はいつもPCから投稿しますが、URLが載るかどうかは非常に不安定です。これが大手のIT技術とは、ため息もの。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

イスラエル・パレスチナ戦争」カテゴリの最新記事