今、大阪市のトップの行動が波紋を呼んでいます。

【記者リポート】
「松井代表はこちらの店で30人程度で会食をしていたということです。店頭にゴールドステッカーが掲示され、外から見る限りアクリル板などの感染対策は行われているように見えます」

12月、衆議院議員選挙の大阪14区の反省会として宴会が開かれ、日本維新の会の代表でもある松井市長のほか、国会議員らおよそ30人が参加しました。会場となった店の店長は、「感染対策の上で営業している。維新のグループからは大きな声や浮かれた様子もなかった」と話しています。

大阪府では、「府民に飲食は2時間程度以内」を要請していますが、松井市長らの宴会は午後6時半ごろから、およそ3時間にわたり開かれたということです。

【参加した日本新の会・青柳仁士衆議院議員】
「当初イメージは、会議室とかそういうところでやるのかなと思っていましたので、セッティングがご飯を一緒に食べながら4人で、と徹底していたとしても、そういった場でやるということは、事前にきちんと確認しておくべきだったかもしれないですね」

9日の定例会見で、松井市長は…

【大阪市・松井一郎市長】
「挨拶30分ぐらいみんなかかるんでね食事出してもらって、デザートまで2時間半ぐらいかかったかな。2時間超えたことはまあね、でもルールを破ったとまでは思っていません。2時間を超えたことは、市民の皆さんからみて、やっぱりちょっと違うじゃないかとお叱りあるかもしれないなと思います。そこはちょっとあれかな、反省すべきとこかなぁと思ってますけどね」

大阪府内での会食でのルールをめぐっては、ことし3月から4月、午後9時までの時短営業と4人以下の会食などを要請していた中、大阪府と大阪市のあわせて2249人の職員がルールに反する会食をしていたとして懲戒などの処分を受けています。松井市長も、「市民の皆さんの信頼を裏切る行為で大変申し訳なく思う。二度と裏切るような行為のないように襟を正して働いてもらいたい」と述べていました。

今回の松井市長の行動について大阪府の幹部は、「私たちも凄く気を付けている。市民に呼び掛けているトップなので、厳密に守ってほしかった」と話しています。

街では、さまざまな声が聞かれました。

【60代】
「リーダーシップって自分を律さなあかんの違うかなって、人がどんなに言ったとしても、ちょっとその話聞いて残念やなぁと思う」

【30代】
「飲み会する以上、なかなかルール守りながらって難しいと思うので、ある程度は仕方ないのかな。でも、説得力はなくなるんやろなとは思います、発言に」

【60代】
「松井市長ようやってはるんで、一応、建前が反省会やったんで、ちょっとぐらいは大目に見ていいんじゃないですか」