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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

アベノミクスは史上最低の作戦。1人当たりのGDPが民主党政権時代より2割以上減、統計史上最下位に!

2015年12月27日 | #安倍晋三が諸悪の根源

日本経済新聞 日本の1人当たりGDP、香港・イスラエルに抜かれる 14年 過去最低の20位 より

 

 国や地域の生産性の高さの目安となる「1人当たり名目国内総生産(GDP)」で、2014年に日本は先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の34カ国中20位だったことが分かりました。

 日本はイスラエルに初めて抜かれて前年の19位から順位を1つ下げ、統計上遡れる45年前の1970年以来、最低に転落しました(茫然)。

 これは、OECDに入っていない香港より労働生産性が下、ってことです。

 なぜこんなことになったかというと、各国・地域のGDPをドルに換算して比べるため、円安・ドル高も響いているということですが、要はアベノミクスで日本全体の実質GDPが増えない一方で、円安誘導で、日本の資産価値が下がったということです。

これは、日本国全体の実質GDP。

アベノミクスが失敗し、日本は景気後退局面=実質GDP2期連続マイナス。消費税増税は自殺行為。

 

 

 踏んだり蹴ったりじゃん!

 

これは一人あたりの名目GDP。物価込みの実質だとさらに下がってます。どんだけ急角度に下がっとんねん。

世界経済のネタ帳さんより


 

 うちからもリンクさせていただいているeditorさんによると

「民主党政権下の2012年と、安倍政権下の2014年の数字を比較すると、アベノミクスによって、GDPは2割以上も落ち込んでいるのです。そして、日本の1人当たりGDPが過去最低の20位となり、アベノミクスは史上最低の経済政策であることが客観的な数字で確定したのです。」

民主党政権下
2010年 GDP5,514.1(8.4%) 1人当たり43,064(14位)
2011年 GDP5,916.7(8.1%) 一人当たり46,285(14位)
2012年 GDP5,955.4(8.0%) 一人当たり46,690(13位)

安倍政権下
2013年 GDP4,910.0(6.5%) 一人当たり38,560(19位)
2014年 GDP4,605.5(5.8%) 一人当たり36,230(20位)
[※単位:GDPは10億ドル、一人当たりはドル]

アベノミクス史上最低の経済政策確定=日本の1人当たりGDPが過去最低のOECD20位、民主党政権時から2割以上落ち込む(2014年)

 

 これはOECD加盟国の中での、一人当たりの名目GDPの順位の推移です。景気後退場面に入った日本は2015年、さらに下がるでしょう!

 

 

 

アベノミクスの終焉、ピケティの反乱、マルクスの逆襲 (さよなら安倍政権)
友寄英隆 著
かもがわ出版

最新刊。

ピケティ・ブームは、格差を拡大したアベノミクスを国民が突き放しつつあることを示している。安倍政権の経済政策を軍事力強化路線を含めて全体的にとらえ直し、マルクス『資本論』の視点もふまえ、経済政策をめぐる対決点を再定義した。


国民なき経済成長 脱・アホノミクスのすすめ (角川新書)
浜 矩子 (著)
KADOKAWA / 角川書店

株価は上昇しているのに、多くの国民の生活は良くならない―。人間の姿が見えない「アベノミクス」は、何の「ミクス」でもないと著者は言う。「アホノミクス」の提唱者が語る、日本経済の現状とあるべき未来像。


アベノミクスの終焉 (岩波新書)
服部茂幸 著
岩波書店

政府と日銀が紡ぐ「アベノミクスによって日本経済は回復しつつある」という「物語」。しかし、それは真実なのか。異次元緩和の始まりから一年がたった今、いくつもの「つまずき」を抱えたアベノミクスの実態が明らかになっている。政治のレトリックに惑わされることなく、客観的なデータにもとづき、警鐘を鳴らす。


アベノミクス批判――四本の矢を折る
伊東光晴 著
岩波書店

アベノミクスと称される一連の経済政策は果たして有効か。近時の株価上昇、円安はアベノミクスの恩恵か。第一、第二、第三の矢を順次検討し、いずれも長期不況からの脱却にはつながらないことを明らかにする。さらに第四の矢ともいうべき、安倍政権の真の狙いである憲法改正など「戦後政治改変」の動きもあわせて批判する。


 

安倍首相って、こんな実態が分かっているのに、余裕しゃくしゃくで笑って、経済成長収穫あった、桃栗三年柿八年って言ってんですよ。

無茶苦茶ですよ、ほんま。

それに突っ込まないマスコミも。

よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!

 
安倍壊憲クーデターとメディア支配―アベ政治を許さない
丸山重威 (著)
あけび書房

戦争法案廃案、安倍政権退陣の闘い、そしてその後の闘い、真に平和で民主的な日本のためを願っての渾身の書。 

 

検証 安倍イズム――胎動する新国家主義 (岩波新書)
柿崎 明二  (著)
岩波書店

「美しく誇りある」父のような国家が国民一人ひとりを子のように指導し、守っていくーー。異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育、憲法改正、安保法制まで、安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である。その思考と意志を、国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る。


安倍政権の裏の顔 「攻防 集団的自衛権」ドキュメント
朝日新聞政治部取材班 (著)
講談社

「暴挙の安保法制」はなぜ、いかにして、実現してしまったのか?「言論弾圧」「なし崩し」で国民からもついに総スカンを食らった「安保法制ゴリ押し」の基幹―「集団的自衛権行使容認」の形成過程が目に見えて分かる「永田町・霞が関」水面下の記録!


安倍政権と日本政治の新段階 新自由主義・軍事大国化・改憲にどう対抗するか
渡辺 治 (著)
旬報社

「強い日本の復活」「アベノミクス」を掲げて支持率を伸ばす安倍政権。原発維持、TPP交渉参加、さらに憲法改正にまで精力的に言及するにいたった。私たちの暮らし、平和はどうなるのか。安倍政権が追求する新自由主義・構造改革と、軍事大国化・改憲を阻むための運動の課題を示す。

 

日本の1人当たりGDP、香港・イスラエルに抜かれる 14年 
過去最低の20位

2015/12/25 20:23 日本経済新聞

 国や地域の生産性の高さの目安となる「1人当たり名目国内総生産(GDP)」で、2014年に日本は先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の34カ国中20位だったことが分かった。イスラエルに初めて抜かれて前年の19位から順位を1つ下げ、遡れる1970年以来の最低に転落した。各国・地域のGDPをドルに換算して比べるため、円安・ドル高も響いている。

 

画像の拡大

 

 内閣府が25日発表した14年の国民経済計算確報で判明した。日本の1人当たり名目GDPは3万6230ドルとなり、前年から6.0%減った。前年を下回るのは2年連続。円建てのGDPは増えたものの、円の対ドル相場が7.8%下落したため「ドルで付加価値を生む力」が目減りした。

 日本は1996年に3位だったが、21世紀に入って下がり続けている。14年は主要7カ国(G7)でみてもイタリアをわずかに上回る6位だ。

 為替レートが異なるので厳密な比較はできないものの、世界銀行などの統計によると、香港にも抜かれ、かつてアジア新興工業経済群(NIES)と呼ばれた同地域やシンガポールより下に位置する。後ろからはBRICs諸国が迫る。中国は8千ドルだが、成長が鈍るなかで8.6%伸びた。

 日本の1人当たりGDPを円建てで見ると14年度は385万3千円と、前年度より1.7%増えた。人口が0.2%減る一方で、総額が1.5%増えたため、3年続けてのプラスとなった。額は金融危機前の2007年度(400万8千円)以来の水準に高まった。

 所得のうちどれだけ貯蓄に回したかを示す家計貯蓄率は14年度にプラス0.1%と5年ぶりに前年を上回った。女性や高齢者など働く人が増えて国民全体の所得が膨らんだ。消費増税前の駆け込みの反動で消費は前年度より大きく減り、貯蓄に回せるお金が増えた。

 13年度はマイナス1.3%と、比べられる95年度以来初のマイナス圏に低下した。14年度はわずかなプラスに戻ったが、高齢化が進むと貯蓄を崩して消費に回すため「大きな流れとしては低下傾向にある」(内閣府)。

 

 

日経の報道です。

日本の1人当たりGDP、香港・イスラエルに抜かれる 14年 過去最低の20位
日本経済新聞 2015年12月25日 20:23

国や地域の生産性の高さの目安となる「1人当たり名目国内総生産(GDP)」で、2014年に日本は先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の34カ国中20位だったことが分かった。イスラエルに初めて抜かれて前年の19位から順位を1つ下げ、遡れる1970年以来の最低に転落した。(中略)

内閣府が25日発表した14年の国民経済計算確報で判明した。日本の1人当たり名目GDPは3万6230ドルとなり、前年から6.0%減った。前年を下回るのは2年連続。(中略)

日本は1996年に3位だったが、21世紀に入って下がり続けている。14年は主要7カ国(G7)でみてもイタリアをわずかに上回る6位だ。

 

この日経の報道の元データは以下です。

上のデータで、民主党政権下の2009年9月から2012年12月までと、安倍政権下の2013年と2014年をよく比較してみてください。

民主党政権下
2010年 GDP5,514.1(8.4%) 1人当たり43,064(14位)
2011年 GDP5,916.7(8.1%) 一人当たり46,285(14位)
2012年 GDP5,955.4(8.0%) 一人当たり46,690(13位)

安倍政権下
2013年 GDP4,910.0(6.5%) 一人当たり38,560(19位)
2014年 GDP4,605.5(5.8%) 一人当たり36,230(20位)
[※単位:GDPは10億ドル、一人当たりはドル]

民主党政権下の2012年と、安倍政権下の2014年の数字を比較すると、アベノミクスによって、GDPは2割以上も落ち込んでいるのです。そして、日本の1人当たりGDPが過去最低の20位となり、アベノミクスは史上最低の経済政策であることが客観的な数字で確定したのです。

 


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12 コメント

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あははっは (三流)
2015-12-27 15:08:00
うわあ~、ごみ教員だ~
返信する
同じ人来た! (raymiyatake)
2015-12-27 15:28:38
浜岡原発のコメントの方と同じ方ですねえ。
安倍批判記事だからいらしたことが分かりました。

仏でないので二度までです。次は削除。


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とはいえ、堅苦しいことは言いませんので、どんどんコメントをお願いいたします!
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管理人様 (バードストライク)
2015-12-27 15:49:28
まあ、そう怒らんでも(笑)。
ご自身で、「 三流 」と、名乗っておられるのですから。
返信する
Unknown ()
2015-12-27 16:23:38
民主党政権と比べて、どっちがマシですか
返信する
一般国民の事などどうでも良い現政権 (一国民)
2015-12-27 17:26:08
現政権のイカサマぶりがこの投稿記事でよく分かる。
一般国民の経済状況を改善させる、という「触れ込み」で、あるいはそうのような錯覚を与え、実行したのがいわゆるアベノミクス。でも、結局は富裕層をより豊かにしただけ。格差拡大をさせただけ。
平均値を持ち出して「豊かになって来ています」とか、株価が上がっているから景気は改善しているとか合弁するが、誰がどう考えても一般国民の経済状況は民主党政権時よりも悪化している。
現政権にとって、経済政策など成功しようと失敗しようとどうでもよいのだ。つまり、選挙の時に自分と自分の党へ投票してくれれば、後はどうでもいいということ。選挙の時だけ騙すことができればいいだけ。
返信する
日本経済より安倍擁護の方が大切なのか? (洲蛇亜林)
2015-12-27 18:45:31
安倍政権への批判はとにかく許せないという一部の安倍支持者のメンタリティが表れていますねぇ。
その政権批判のどこがおかしいと思うのかアベノミクスをどう評価するのか具体的な言及がないということは、安倍政権のやっていることの中身を一応に自分なりに理解した上で支持しているわけではなくて盲目的に安倍政権を信奉しているに過ぎないというだと思います。
だから自らの信奉する安倍政権への批判の中身を検討することなく頭から反発してしまうのでしょう。

安倍政権の進めるアベノミクスという名前の経済政策の是非は日本にとって日本国民にとって大問題なことがらですが、その大問題に向き合おうとせずに、ただ安倍政権のやっていることは正しいからそれへの批判はケシカランとするようなメンタリティには日本の国を良くしていこうというものは感じられませんね。
返信する
Unknown (とら猫イーチ)
2015-12-27 19:39:31
 理屈は、散々、今までコメントしましたので、今回は、巷の事情でもコメントしましょうか。。。

 先々週の週末に、或るバーの昔から常連であった人たちと、久々に忘年会をやりました。 当時のマスターを囲んで。。。

 忘年会は楽しかったものの、会場周辺のお店の寂れようが気になりました。 商店街の寂れようも。 

 会場へ行くまでの電車の中も、年末と云うのに、話声もせず、疲れ切ったかのように眠る乗客が眼につきました。 

 会がお開きになり、終電近くの電車に乗ると、お通夜のように静かで、酔客も居ずに、これでは、忘年会と云う慣例が無くなるのかも、と思ったものでした。

 思えば、阪神タイガースが、甲子園のバックスクリーン三連発を土産に優勝した85年を頂点に、夜の盛り場も衰退する一方でした。 

 当時は、何かと云えば、友人と盛り場へくり出して、騒ぐか、それとも、一人、馴染みのバーのカウンターで、マスターとジャズ談義をしながら飲むか、でしたが、街中は、賑やかで、景気の良い話で、盛り上がっている人々で一杯でした。

 今は、安かろう、悪かろう、のチェーン店ばかりが出来て、料理人の腕で売る店は影が薄くなる一方ですし、兎に角、商店街にシャッターが目立ちます。 

 スーパーの惣菜の方が美味い、と思われる程の安物を出すチェーン店で忘年会をするなら自宅でパーティーをする方がマシなので、皆さんがそうされているのかも知れませんが、そうでないのなら、矢張り、景気は悪いのでしょうね。 当り前ですが。 

 街中を観るだけで、この国は、衰退して行きつつある、と確信を持って言えます。 
返信する
Unknown (KY)
2015-12-27 21:19:30
僕のボーナスは上がったので恩恵はあります
返信する
Unknown ()
2015-12-28 00:27:01
円ベースではGDPは減っていないので,アベノミクスのせいで下がったという主張は要するに,円安になったのがよくないということですよね。
私はかつての円高水準よりは,今の為替レートのほうがいいと思いますよ。幸い原油も安くなりましたし。残念ながらグローバル競争の中で日本人の創意性というか,一人一人のする仕事が生み出す価値が少なくなってしまったのでしょう。その中で円高を維持したら,生み出す価値に比べて過大な賃金を要求することになり,仕事がなくなって失業率が上がってしまいますから。
円安で失業率を抑えつつ,一人一人がスキルを磨いて仕事から生み出す価値を増やしていくしかないのではないでしょうか。そうすれば円高にしても仕事がもらえます。
返信する
私が鈍いのかしら (リベラ・メ)
2015-12-28 08:34:25
ごくたまに、このブログにお出でになる安倍首相と大多数の議員達を支持する方には申し訳ないけど、あほ…じゃなかった安倍のミクスの効果を実感したことは“一度も”ありません。私が鈍いのかしら(笑)?
返信する

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