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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

維新の足立康史議員 残業代未払いだけでなくパワハラでも訴えられる

2015年05月23日 | 橋下維新の会とハシズム

 

 足立康史(やすし)議員は2012年12月の衆院選で大阪9区から維新公認で初当選し、2014年12月の衆院選では選挙区では敗れたが、比例で復活するという、今話題の上西小百合さんとそっくりの経歴を持っています。

 そして双方ともその選挙で運動員が逮捕されています。しかも、足立議員の場合は同時に3人逮捕されました。

上西だけじゃない橋下維新のトンデモ議員 ひき逃げ、LINEでの中学生恫喝、婚約者へのDV、体罰・セクハラ

前科前歴者がずらっと当選し、総選挙後1週間足らずで4陣営6人が毎日逮捕される日本維新の会

 

 

 この足立康史衆院議員が2015年3月25日の衆議院厚生労働委員会で、元私設秘書から残業代の支払いを求められ「ふざけるな」と発言したことが話題になり、ブラック企業ならぬブラック議員と呼ばれるようになりました。

 足立氏は、安倍政権が2015年通常国会で労働基準法を改正して導入をめざす、残業代ゼロ法案に賛成の立場から、塩崎恭久・厚生労働相に質問する中で、以下のように述べたのです。

『自分のことを申し上げると、私の事務所は私設秘書を抱えてます。

残業代払ってません。あ、まずいですかね。払ってません。

先日、辞めたかつての秘書から、辞任通知兼請求書が来ました。

残業代払えと。

 最高裁まで争うつもりでありますが。

 何が言いたいかと言いますと、多分みなさんわかるでしょう。私たちの政治家の事務所、

残業代をきっちりと、労働基準法に沿って払えるような態勢か

ということを今日、問題提起したいと思っていてね。

 この通知書にはこう書いてあります。読んでいいのかなあ。まあ、いいですよね。「メールやFacebookを用いた連絡文などの客観的資料に基づき当方で計算したところ、時間外勤務は4500時間を優に超え、700万円のお支払い」と。

ふざけるな!

『正直、24時間365日仕事してます。夜中でも起きます。朝でも起きます。そういう中で、

秘書だけが労働基準法に沿って残業代を支払うということは私はできません。だからこそ、

労働基準法を直していただくために国会議員になりました。おかしい?

橋下維新の足立やすし衆議院議員 「残業代を支払え?ふざけるな!」 最高裁まで闘うとのこと(笑)。

 


 労基法を守る気が全くないこの人の方がふざけるな!で、ほんとにおかしいわけで、とうとうこの元私設秘書の方が2300万円の支払いを求めて足立議員を訴えました。

 訴状によると、足立議員と元秘書の間には、残業代につき割増賃金を支払うという労働契約書が交わされているというのです。これは証拠として当然提出されるでしょうから、信ぴょう性の高い話です。

 さらに原告は、足立議員から

椅子を蹴られたり、

ペットボトルを投げつけられたり、

「あほ、殺すぞ」などの暴言を浴びせられたり

「小選挙区で落ちたのはお前のせいだ」と難癖をつけられたり、

といったパワハラも受けたと主張しているそうです。

 
 
 

 この足立議員もBLOGOSブロガーでして、大阪「都」構想については

藤井氏は安全地帯から石投げるだけの臆病者 - 教授の「都構想」批判は学問装う中立偽装 -

など猛烈に支持する記事を再三投稿していました。

 それはさておき、人を雇うのにそもそも最初から労働基準法を守る気がないような遵法精神に著しく欠ける足立議員ですから、さもありなんといいますか、私はパワハラの方にもかなり予断を持っているのですが、まあ、あの維新の党の新しい門出を飾るにはふさわしいエピソードではあると思います。

 足立議員は「訴状を見て真摯に対応する」とのコメントを出したそうですが、本当にそうしたほうがいいと思います。

 そういえば、パワハラと言えばこんな人もいましたね。政界を引退するというあの人は大丈夫?

カジノしかない大阪「都」構想 橋下市長のご学友のパワハラ教育長中原徹氏がパチスロのセガサミーに就職 


 

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毎日新聞 2015年05月22日 21時49分

 ◇未払い残業代含め2300万円支払い求めて大阪地裁に

 維新の党の足立康史衆院議員(49)=比例近畿ブロック=の事務所スタッフだった40代女性が22日、足立議員に対し、未払いの残業代とパワハラへの慰謝料として計約2300万円を支払うよう求め、大阪地裁に提訴した。

 訴えによると、女性は2013年1月〜昨年12月、大阪府茨木市の事務所で常駐スタッフとして勤務。電話応対や会合への代理出席などの業務にあたっていた。2年間の残業が深夜や休日の勤務などで計約3700時間に達したが、残業代は一切支払われなかったと主張。割増賃金を払うとした足立議員との労働契約書に基づき、支払いを求めた。

 また女性は、足立議員から椅子を蹴られたり、「殺すぞ」などの暴言を浴びせられたりといったパワハラも受けたと主張している。

 足立議員は12年12月の衆院選で初当選。今年3月の衆院厚生労働委員会では、女性から残業代を請求されたことを明かし、「政治家の事務所が残業代を労働基準法に沿って払える態勢か」などと述べた。提訴を受け、足立議員は「訴状を見て真摯(しんし)に対応する」とのコメントを出した。【堀江拓哉】



2015.5.22 19:30 産経新聞

残業代未払い、パワハラ… 維新・足立議員を元事務員が提訴 2300万円支払い請求 

 維新の党の足立康史衆院議員(49)=比例近畿=の地元事務所の事務員だった大阪府内の40代の女性が22日、足立議員に未払いの残業代やパワハラへの慰謝料など計約2300万円の支払いを求める訴訟を大阪地裁に起こした。

 訴えによると、女性は平成25年1月~26年12月、大阪府茨木市の足立議員の事務所に勤務。記録が残るだけで約3700時間の残業をこなしたが、残業代は一切支払われず、約960万円の残業代が未払いになっているとしている。

 女性はさらに、足立議員からペットボトルの水をかけられたり、「小選挙区で落ちたのはお前のせいだ」「あほ、殺すぞ」といった暴言を吐かれたりするパワハラを受けたとし、慰謝料の支払いも求めている。

 足立議員は3月の国会質問で、女性を「元秘書」とした上で残業代を求められたことを明かし、「私は24時間、365日仕事をしている。秘書だけに残業代を払うことはできない」などと発言。その後、秘書は残業代支払い義務の対象外とされる「機密の事務を取り扱う者」と主張したが、女性側は「契約上は秘書ではない」と反論している。

 足立議員は「提訴にいたったことは遺憾。訴状を拝見し、真摯(しんし)に対応する」とのコメントを出した。





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2 コメント

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遵法精神、規範意識ゼロの維新議員 (座頭市)
2015-05-23 08:06:21
この人って何いってんのかわかんないですよね。裁判所で何を主張するかといえば、事実関係争うというよりも明らかに労基法の不当性を争いたいみたいですけど、どうやって争うんですかね(割増賃金の適用除外にあたるなんてことを後からいってた記憶もありますが、どうみてもこの発言を上塗りする意図が丸見えで。ってか、これで割増賃金ナシとかあり得んだろう)。まさか労基法が憲法違反とか?なら何条違反なんですかね。よくわかりませんが。裁判も和解すすめられて速攻で終わりそうな気がします。惨めな判決食らってでも自分の信条を貫くより、早く騒動を終結させる方を選ぶと思いますね。維新議員だけあって、世間の空気を読む能力だけは長けてますから。
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足立議員、言ってることがオカシイです (洲蛇亜林)
2015-05-23 21:08:18
足立議員が労働基準法を変えるために活動するのは自由ですが、国会議員という公僕ならばそのような活動はやりつつも今ある法律を遵守しなければならないことは当たり前です。
残業代を払わなくてもよいなどという法律の改悪がなされるまでは、残業代払わなければ法律破りをしていることになります。
自らが法律変えたいと思っていることが法律を守らないことを正当化するはずもありません。

また、国会議員として人を使う方の立場と使われる方の立場を同一視しているところがオカシイ。
国会議員の立場なら24時間365日働いたとしても代わりに自分の裁量で自由にできる時間はいくらでもある。
それを、使われる立場の人に強制するのは間違いでしょう。
というか、割増賃金を払うとした労働契約書がある以上「いまさら何言ってんの?契約違反でしょ」で終わりの話だと思います。
>そういう中で秘書だけが
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