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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

バーニー・サンダース上院議員断言。「トランプ大統領たちはエスタブリッシュ(支配層)側の人間だ」。

2017年01月24日 | 米史上最低の大統領 ドナルド・トランプ

 

 ヒラリー・クリントン候補と大統領選を争ったということで、トランプ大統領をいまだに反エスタブリッシュメント(支配層)と考えて応援している人が根強くいるので嫌になっちゃうのですが。

 彼が一緒にホワイトハウス入りした人々は、ビリオネア(10億ドル=1兆2000億円長者)を多数含む富裕層、巨大証券会社ゴールドマンサックス出身者、そして将軍たちであり、まさにゴリゴリのエスタブリッシュ=体制派で構成されています。

 我らが民主社会主義者バーニー・サンダース上院議員はフェイスブックでトランプ氏批判を盛んに繰り広げていますが、トランプ氏の大統領就任式を見て、次のようにコメントしています。

 トランプが反エスタブリッシュメントだなんておよそありえない明後日の方向の把握をしている人たちに贈ります。訳文は私です。

 

Trump's Big Lie:

トランプの大きな嘘。

In his inaugural address, Mr. Trump talked about taking on the Establishment and standing up for working people.

就任演説で、トランプ氏は支配層に立ち向かうだとか、労働者のために立ち上がるなどと話した。

Meanwhile, right behind him in the V.I.P. section of the inaugural stands, were corporate tycoons and cabinet nominees worth tens of billions of dollars.

ところが、就任式の彼のすぐ後ろのVIP席には大企業の支配者たちがいて、閣僚候補たちは何百億ドルもの資産を持つ者たちだった。

Oh, yes. This "anti-establishment" president raised at least $100 million from some of the most powerful special interests in the country for his inaugural events.

そうだ。この反体制大統領は彼の就任イベントのために、この国の最も権力をもつ特別な既得権益者たちから少なくとも1億ドル(120億円)を吸い上げているのだ。

Mr. Trump is not an anti-establishment president.

トランプ氏は反エスタブリッシュメント大統領ではない。

He and his billionaire friends ARE the establishment and the American people will learn that very soon.

彼と彼の大金持ちの友人たちは支配層なのだ。そしてアメリカの人々はすぐにもそのことを知ることになるだろう。


以下、バーニーはデモクラシーナウより記事の引用をしています。

Meanwhile, Donald Trump’s inaugural committee said it has raised more than $100 million from private donors and corporations, nearly doubling the previous record set by President Obama. Among major contributors are oil giant Chevron, with a half-million dollars; weapons and aerospace company Boeing with a $1 million donation; and casino magnate Sheldon Adelson, who reportedly cut a check for $5 million. Big donors will have a chance to meet privately with top Trump administration officials, with a black-tie "Chairman’s Global Dinner" planned for this evening, a Thursday candlelight dinner with the Trump family and special VIP tickets at Friday’s swearing-in ceremony and inaugural balls.

ところで、ドナルド・トランプの就任委員会は私的な寄付者と会社から1億ドル以上を得たと言っているが、これはオバマ大統領の時のほとんど倍の記録である。

主な貢献者には、巨大石油企業のジェブロンがあり、ここは50万ドルを出している。

兵器と航空機産業のボーイングは100万ドルの寄贈をしている。

そして、カジノ産業の有力者であるシェルドン・アデルソンは500万ドルの小切手を切ったと言われている。

大きな寄付をしたものは、トランプ内閣の閣僚たちと個人的に会う機会を持つことができるだろう。

この夜のため計画されたブラックタイ着用の議長のグローバルディナーや、トランプ一家とともに参加する木曜日のキャンドルナイトディナーや、金曜日の宣誓就任式の特別な貴賓席や、大統領就任記念舞踏会などでである。


トランプ支持の日本人にはなぜかユダヤ金融資本陰謀論の人が多いのですが、彼らはトランプの愛娘とその夫がユダヤ教で、トランプ氏は熱烈なイスラエル支持者だとわかっているのでしょうか。

ところで、英文和訳がてんでできなくなっていることに気付いたので、できるだけ原文を参照してくださいね。

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6 コメント

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う、う、嬉しい! (リベラ・メ(本物の))
2017-01-24 22:17:29
2016年、あれだけ話題をかっ攫った“B・サンダース”さんが、今年に入った途端に“音沙汰無し”。「どうして居るだろう…。」と気を揉んだけど、どっこいどっこい、変わらず意気軒昂で一安心。海の向こうから、応援しています!
返信する
Unknown (ラッキー)
2017-01-24 23:03:04
選挙の時、サンダース氏はもっとトランプの危険性を訴えるべきだった。

何故、トランプ大統領になったか?

ヒラリーへのネガキャンがひどかった。
特に、サンダース支持者が…。
残念!
返信する
Unknown (すずらん)
2017-01-25 14:42:56
三ダースなんて、ただの御花畑野郎じゃないか、オバマに輪をかけて何も出来ない出来損ないだぞー。 
返信する
新書を読んで2 対米従属の謎 (nanijiro-i)
2017-02-04 21:31:44
 ブログ主様、トランプ氏関連の諸記事等、そのほか、ありがとうございます。
 * * *
 最寄駅の狭い本屋でトランプ本の並ぶを眺むもそそられず。「対米従属の謎」を手にとり読んだ(松竹伸幸 著)。以下、同書の雑感(以下の諸引用は同書にはないゆえ雑感である)ですが、投稿しようかしまいか、どの記事に投稿しようか迷いつつ、ここに。
○丸山和也「51番目の州になったら」
 これは衝撃でした、けど、内田樹さん、いわく──
〈丸山議員の「アメリカの51番目の州に」、僕かこのSF的想定は日本の属国性をあらわにするという点ではよい思考訓練だと思います。だってアメリカはどれほどお願いしても絶対日本を51番目の州にしてくれないから。/何が悲しくて属国民を主権国家の国民に格上げしてあげなくちゃいけないのですか。そんなことしたら「日本州」はアメリカ総人口の30%を占めるアメリカ最大の州になって、上院議員は2名、人口比率で定数を決める下院議員は435議席のうち125が日本州選出議員になっちゃう。/アメリカ市民の頭上にはオスプレイは飛ばせない、「おもいやり予算」もなくなる、「年次要望改革書」も「アーミテイジレポ-ト」も出せない、TPPで収奪もできなくなる、アメリカにとっては「まる損」にしかならない選択だからいくら念じても実現されないです。〉(ツイッターより、一部省略)
 この属国ぶりをこの本は赤裸にし、その根(由来、基盤)を探り、上の内田発言を裏打ちしている、そんな本だ。
○小池百合子の都知事選終盤で話題になった2011年夏のツイッター
「本日、サンフランシスコ講和条約発効日である4月28日を主権回復記念日として祝日とする議員立法を総務会で承認し、衆議院に提出いたしました。祝日が多すぎるというなら、借り物の憲法記念日5月3日を祝日から外します」
 1952年の独立回復。本書の傍ら、ある出版社社史を眺める機会があった。同年の出版物には明るい解放感、新しい憲法下で人民が民主的な社会を草の根からつくるのだという気持の反映が伝わってきた。そんな時代だったのだろうか。でも、それは、日本国憲法あってこそのもの。
 この本は、独立回復を〈対米従属の原点〉の章のなかで描く。そしていま対米従属は深まり、膏肓に入るまでになった。その〈原点〉は祝えるのか。そして、そんな小池と共闘して(予想はできたはずだが、なってきてみるとなあ)、一方で野党共闘って、変だ。
○あべ、就任に駆けつけ内密会談のみならず、GPIFで70万人米国雇用創出って?
 アブノーミクスの果実をあげる仲良くしようって─。国民から吸い上げるものですから─。あべさんは、アメリカいって、日本の政策も打ち上げて、日本では、まずもって、人民の不満や不安をそらせばいいと考えている如く。壁や入国禁止にも何も言えず。そして米国ファーストですか…。こういう現状・膏肓に至っていることも、歴史的に語られる。
○筆者は、ご存じのように、段階的に現実を変えていくためにも、憲法9条の軍事戦略を立てるべきと主張されている方だが、筆者ブログには、共産党大会参加者の関心をひいたらしいことや、筆者らの「自衛隊を活かす会」に民進党が接触したことなどがふれられている。ミンシン離反でミシミシ言っている党だけでなく、他の野党にも存続の問題になっている党もある。共産党も含め、対米関係の曲がり角だからこそ根本的に考えよ。共闘にはこういう議論が必要で、それには「野党連合政権」をめざすと言っている共産党のエンジンがひとつ大きな力になると言っているようである。他の方のブログを見ると、民進党も地方から野党共闘必要という声がつよいといういま、しがらみのない不勉強な〈一市民〉としては、そんな感想をもつのだが。(不一)
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エスタブリッシュメントは一枚岩ではありません (Chiho Hara)
2017-02-14 18:46:34
エスタブリッシュメントか反エスタブリッシュメントか、どという短絡的な議論をするから、トランプが善か悪かというおバカな話になるわけです。エブリブログでもこのレベルかとがっかり。

エスタブリッシュメントとかカザールとかカバールとかイルミナティとか、呼び方はなんでもいいですが、既得権益の巨大利権が長年変わらず一枚岩だという妄想を捨てて現実を視て下さい。

高島康司氏の分析ぐらい説得力があるものは、あまり出ていないと思います。
http://www.mag2.com/p/money/32865

トランプの個人的資質がどうあれ、トランプが大統領になったことをとりあえずよしとして揺るぎない側にいる者の特徴は、シリア内戦についてかなりの知識を持っているということです。第三次世界大戦に繋がりかねなかったシリア内戦について、最低でも国枝昌樹氏の著書は読破して、ヴァネッサ・ビーリーとエヴァ・バートレットらの報告を数時間分見てから米大統領選について語って下さい。
http://amzn.to/2lb4TsT

エスタブリッシュメントの中にも激しい対立があることは、世界の裏側ブログがとりあげていたラッセル・ブランド(の記事と埋め込み動画に出てくる「元アメリカ国務省職員のSteve Pieczenik氏」の発言を見ればわかります。)
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12245286508.html
※残念ながら裏側ブログもエブリブログと同じように安易なトランプ批判を始めましたが。(批判は別にやってもいいですが、影響力の大きいブログは背景にある大きな潮流を見失って欲しくないということです。)

返信する
サイトのご紹介 (大湾節子)
2017-05-30 07:12:24
こんにちは。
ロス・アンジェルス在住の大湾節子です。
貴重な記事のブログ、拝見いたしました。

こちらではより公平な情報を提供するパブリック・ラジオやパブリック・テレビのニュースを観ています。

大統領選挙予選の時は、バーニー・サンダーズ氏に初めて100ドル献金し、1票を投じましたが、残念見事にやり手のクリントン氏に負けてしまいました。

すでにご存知かもしれませんが、私は次のサイトも読んでいます。
ご参考までにご紹介いたします。

『デモクラシー・ナウ』

http://democracynow.jp/
https://www.democracynow.org/

英語

https://www.theguardian.com/us
http://www.cnn.com/
http://www.msnbc.com/

日本語

http://www.huffingtonpost.jp/
http://www.newsweekjapan.jp/

私のブログは写真とエッセイブログですが、コメント欄などで返信する際には、私の思想や政治感をはっきり述べております。

http://ameblo.jp/romantictravel
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