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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

大谷翔平選手が水原一平氏の違法賭博・窃盗について声明を発表。大谷君の合理的で納得のいく説明に、古巣のエンゼルスタジアム観衆がスタンディングオベレーションで迎える!

2024年03月27日 | スポーツ

エンジェルスのベンチの選手たちも拍手してる。

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 メジャーリーグのエンジェルスからドジャースに移籍した大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏の違法賭博をめぐる問題で、大谷選手は日本時間の2024年3月26日朝に声明を出して

「数日前まで彼がそういうことをしていたのは知らなかった。僕自身は何かに賭けたり、それを頼んだりしたことはない」

と賭博への関与を否定しました。

 記者との質疑応答はできなかったものの、大谷君が自ら記者の前で声明を読み上げ、しかもその内容も大谷君と一平さんの関係を知るファンなら合点がいくものだったので、わたくし、心底ホッとしました。

 なにしろ、好きだった旧ジャニーズ(もうキムタクと堂本光一君くらいしか残らないかも)、そしてダウンタウン松本人志(大谷君が記者会見する直前にわけのわからん声明を出してさらに株を落とした)と次々にスキャンダルで墜落していったのが辛かったところに、もうこれが「推し活」というやつかなというくらい大谷君の応援にアメリカにも行き、WBCにも行っていた、そんな大谷君が引退寸前まで追い込まれて。。。

 実際のところ、わたくしここ数日元気がなくて、一人でサンシャイン60の展望台に行ったり、カラオケボックスで歌ったり大変でしたよ(-_-;)。

大谷翔平選手の通訳である水原一平氏に違法賭博の疑い。一平さんと二人三脚だった翔平くんもある意味の「十字架」は背負っていかなければならない。そして、それでも、もう一度みんなに夢を与えてください。

 

 

 さて、大谷くんは新しい通訳同伴で

「僕も話したかったので嬉しく思っている。関係者の皆さんもファンの皆さんも僕自身も厳しい一週間だったと思うが、皆さんも含めて我慢していただいてありがたいと思っている。

 僕自身も信頼していた方の過ちというのを、悲しくショックですし。今はそういう風に感じています」

「現在進行中の調査もあるので、今日話せることに限りがあるのをご理解してほしく、ここにまとめたメモがあるので、何があったか説明したい」

と話し始めました。

 声明を読み上げる形でしたが、テレビカメラの前で自分の言葉で語ったことは本当によかったです。

 そして大谷くんは続けて、

「僕自身、何かに賭けたり、スポーツイベントに賭けたり、頼んだこともないですし、送金を依頼したこともありません」

「数日前まで、彼がそうしていたことも知りませんでした。結論から言うと、彼が口座からお金を盗んで、僕の周り、みんなにうそをついていた」

「先週末、僕の代理人に対して、メディアの方から、僕が違法なブックメーカー、博打に関与しているのではないかと連絡がありました。一平さんは僕にこういった取材があることを僕には話していなかった。一平さんは『某友人の借金の肩代わりをした、支払った』と代理人にも話していた」

と説明をしました。

 

 

 そして翌日に一平さんが

「尋問で『借金は自分のもの』、一平さん自身が作ったものと説明しました。そこで僕が肩代わりしたと代理人に話した。

 そしてこれらはまったく、全てが嘘だった。

 取材依頼も(大谷に)伝えてなかったし、代理人の人たちにも『彼とコミュニケーションを取っていた』と嘘もついていた」

「僕がこのギャンブルの問題を知ったのは韓国での開幕戦後のチームミーティングです。

 そのミーティングで彼は英語で話していて、通訳もいなく、完全に理解できていなく、何となくは理解できていたが、何となく違和感を感じていた」

「彼は僕に対して、『ホテルで帰ってより詳しいことをふたりで話したいので、待ってくれ』と言われたので、ホテルまで待つことにした。

 ギャンブル依存症であることも借金があることも知らなかった。

 同意もしてませんし、送金を許可もしていない」

と大谷君は語りました。

 それにしても通訳に裏切られると、大谷君にも代理人にもドジャースにも真実が伝わらず虚偽情報だけがどんどん入るわけで、これは盲点というか恐ろしいことです。

 

 

 これならば、カリフォルニア州法でも違法な賭博の事後従犯(幇助犯)にはなりません。

 また、開幕戦には一平さんもドジャースのベンチに入っていて大谷君と談笑していたことや、大谷君と一平さんのそれぞれのお連れ合いが仲良く開幕戦を観戦していて、とても楽しそうだったこととも辻褄が合います。

 一平さんとFBIとESPN以外、あの開幕戦の時点ではまだ誰もこの事件について何も知らなかったわけです。

 大谷君によると、開幕戦のあとホテルで大谷と水原通訳がふたりで話したということで、ホテルに帰ってから

「彼に巨額の借金があることを知りました。僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していた」

「僕はやっぱり、これはおかしいとなり、『これは代理人に話したい』と。

 代理人も彼に嘘をつかれていたと、弁護士の皆さんに話をした。

 ドジャースの皆さんも、彼らも嘘をつかれていたと知りました。

 弁護士の皆さんは窃盗と詐欺ということで警察当局に伝えるとしました。

 これがそこまでの流れなので、スポーツ賭博に関与も送金していた事実もありません」

と説明しました。

  この声明と説明について、カリフォルニア州などの弁護士資格を持つ村尾卓哉弁護士が

「大谷選手は、一番問題となる送金行為への関与について断定して否定し、問題をいつ認識したかなどについても合理的な説明をしたと思う。

 きょうの説明を前提とすると、そもそも送金自体、認識しておらず一方的な被害者になるということなので、大谷選手に刑法上の何らかの責任が生じるということはないと考えられる」

と指摘していますが、私も全く同じ感想を持ちました。

 

 

 この事件を最初に報道したESPNによると、捜査当局が調べていたブックメーカーに水原一平氏の借金があり、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金されたことが判明し、一平さんは開幕戦前の3月19日に遠征先の韓国で応じたESPNの単独インタビューでは、大谷に借金の肩代わりをしてもらったと話していたそうです。

 これが事態をややこしくしたのですが、自分が窃盗したのではなく大谷君が自主的に払ってくれたという嘘をつくことは、巨額の窃盗事件を起こした犯人としては自然な行動でしょう。

 一平さんは翌20日には全ての発言を取り消し、自身のギャンブルや借金について大谷には話していないと真逆の証言を始め、同時に大谷の弁護団から同氏を「大規模な窃盗」で告発する声明文が出されたため、ドジャースが一平さんにしゃべらないように口止めしたという疑惑は今後も語られると思います。

 また、一平さんが大谷君の口座の二段階認証も乗り越えて送金ができたことも疑われるでしょう。

 それは次の質疑応答付きの記者会見で語られなければなりません。

 

 

 しかし、一平さんが通訳だけではなく運転手も務めるなど大谷君の私生活全般の面倒を見る二人三脚の存在で、秘書以上の家族に近い濃い存在だったこと。

 そして、大谷君が野球だけに専念したいと考え続けてきた思いなどを知っているファンからすれば、一平さんが大谷君の口座のお金を自由に動かせた、二段階認証を承認する大谷君のスマホさえ一平さんが自由に使えたであろうことも容易に想像がつくんです。

 そんな巨額のお金を一平さんが動かせるように何もかも任せきりにしていたことが大谷君の過失として責められるかもしれませんが、今まではそんな一平さんの献身的なサポートがあったからこそあれだけの成績を残せたのも事実です。

 一平さんに寄せていたその絶大な信頼を裏切られた大谷君、今はさぞ辛いでしょう。

 古巣のエンジェルス戦ではさすがの大谷君も2三振して交代しましたが、しかし、エンジェルスファンはスタンディングで彼を打席に迎えました。

 もう一度、彼が大好きな野球に専念できる環境を再構築できるように、遠くから祈っています。

 

 

2022年7月初めて行ったエンジェルススタジアムで、持って入ろうとしたバッグが大きいととっつかまり、預けさせられている著者。

ちゃっかり、デカイ警備のおじさんに一緒に写真に入ってもらう(笑)。

 

エンジェルススタジアムでのドジャース戦。

エンジェルスのホーム側の席なのに同じロサンジェルスの人気チーム、ドジャースの青いユニホームを着た観客も多い。

 

 

それでなくても移籍したとなると古巣からはブーイングされることも多いメジャーリーグ。

弱いエンジェルスから同じロスの強いドジャースに移った、しかも違法賭博に関与した疑惑が出たばかりということで、どうなるかと思ったのです。

しかし、エンジェルスにいたときにはエンジェルスのために粉骨砕身頑張った大谷君のことをエンジェルスファンも認めてくれていて、本当によかったです。

 

それにしても。

私も地上波で大谷君の記者会見の様子を見てほっとしたのですが、結婚騒ぎから今回の賭博騒動まで、あまりにもテレビで大谷君ニュースの占有率が大きすぎます。

これでは今、岸田政権を追及すべき時に大谷君関連のニュースが邪魔だと、リベラル・左派から大谷君が攻撃されているのも少し無理なくて残念です。

本当は大谷君のニュースが多すぎるのは大谷君の責任ではなくて、報道機関のセンスの問題なのですが。

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大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏の違法賭博をめぐる問題で日本時間の26日朝、大谷選手が声明を出し、「数日前まで彼がそういうことをしていたのは知らなかった。僕自身は何かに賭けたり、それを頼んだりしたことはない」と賭博への関与を否定しました。

大谷選手の10分余りにわたる「声明」の全文を掲載しています。

目次

<button class="content--accordion--open js-accordion-open" aria-controls="accordion-3c455bf1-771b-46ec-ba9c-a74f33d0783d" aria-expanded="false" aria-selected="false">目次を開く</button>

違法賭博問題の概要は

●水原氏の違法賭博についてアメリカのメディアは大谷選手の口座からブックメーカーと呼ばれる賭け屋に対して450万ドル、日本円でおよそ6億8000万円が送金されていたと報じ、アメリカの国税当局が捜査を始め大リーグ機構も調査を開始したと発表しました。
●日本時間の26日午前7時前、大谷選手が本拠地のドジャースタジアムの会見場で一連の問題が明らかになったあと、初めて報道陣に対応しました。
●大谷選手は質疑応答には応じませんでしたが、読み上げた声明の中で「僕自身は何かに賭けたりとか、誰かに代わって、スポーツイベントに賭けたりそれを頼んだりということはないし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことはない」と賭博への関与を否定しました。

《大谷翔平 発言全文》

 

 

「悲しくショック」

僕自身も信頼していた方の過ちというのを悲しいというか、ショックですし、いまはそういうふうに感じています。現在進行中の調査もありますので、きょう話せることに限りがあるということをご理解いただきたいということと、詳細をわかりやすく皆さんにお伝えするためにまとめたメモがありますので、こちらに従って、何があったのか、説明させて頂きたいなと思います。

「僕自身は賭けたり送金依頼をしたりはない」

まず始めに、僕自身は、何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それをまた頼んだりということはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことなどはまったくありません。本当に数日前まで、彼がそういうことをしていたということも全く知りませんでした。彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、僕の周りにもみんなにうそをついていたというのが、結論からいうとそういうことになります。

「水原氏の話まったくのうそ」

 

先週末、韓国ですね、僕の代理人に対して、メディアの方からスポーツ賭博について関与しているのではないかという連絡がありました。水原氏は、僕にこういった取材の依頼があるということは、僕には話していなかったし、僕の方にそういう連絡はきていなかったので、水原氏は僕と話して分かったのは「某友人の借金の肩代わりとして支払った」というふうに、僕の代理人を含めて、みんなに話していました。

その翌日にさらに尋問で水原氏は代理人に対して、借金は自分のもの、つまり、水原氏自身がつくったものだということを説明しました。それを僕が肩代わりしたという話を、その時に代理人に話したそうです。そしてこれらはまったくすべてがうそでした。

そして僕がこのギャンブルに関しての問題を初めて知ったのは韓国での第1戦が終わったあとのチームミーティングです。そのミーティングで彼は全部英語で話していたので、僕に通訳はもちろんついていなくて完全には理解できていなくて、何となくこういう内容だろうなというのは理解できていましたけど、その時、何となく違和感を感じていました。

“送金してくれと頼んだことも許可したこともない”

彼は僕に対してホテルに帰ったあとで2人でより詳しいことを話したいのでいまは待ってくれということで、まずホテルまで待つことにしました。ミーティングの時に水原氏がギャンブル依存症だということは僕はもちろん知らなかったですし、彼が借金をしていることはミーティングの時は知りませんでした。

僕は彼の借金返済にもちろん同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも許可したことももちろんないです。そのあと、試合後ホテルに戻って初めて水原氏と話して、彼に巨額の借金があることを知りました。彼はその時私に僕の口座を勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していたということを伝えてきました。

「きょうお話しできてよかった」

 

僕はやっぱりおかしいなと思って代理人に話したいということで、代理人たちを呼んでそこで話し合いました。話し終わって、代理人も彼にうそをつかれていたと初めて知って、すぐにドジャースの皆さんと弁護士の人たちに連絡しました。ドジャースの皆さんも代理人の人たちもその時初めて自分たちがうそをつかれていたと知りました。そして、弁護士の人たちがこれは窃盗と詐欺なので警察の当局に引き渡すという報告をしました。

これがそこまでの流れなので、僕はもちろんスポーツ賭博には関与していないですし、ブックメーカーに送金したという事実はまったくありません。正直ショックということばが正しいとは思わないですし、それ以上のことばでは表せないような感覚でこの1週間ぐらいはずっと過ごしてきたので、いまはそれをことばにするのは難しいなと思っています。ただ、今シーズンも本格的にスタートするのでここからは弁護士の方にお任せしますし、僕自身も警察当局の捜査に全面的に協力したいなと思います。

気持ちを切り替えるのは難しいですけど、今シーズンに向けて精いっぱい、きょうお話しできてよかったなと思っているので、きょうはこれがお話しできるすべてなので質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います。以上です。ありがとうございました。(終了)

 

《会見場のようすは》心境を語る際ことば詰まらせる場面も

 

大谷選手が一連の賭博問題の経緯などを説明したドジャースタジアムの会見場にはおよそ100人の報道陣が集まりました。そして、日本時間の午前6時44分に大谷選手がロバーツ監督やフリードマン編成本部長、ゴームスゼネラルマネージャーなど球団幹部とともに姿を現しました。

会見場に用意された席には大谷選手と代理で通訳を務めているウィル・アイアトンさんの2人が座り、大谷選手がこれまでの経緯について用意された書面を読む形で日本語で話し、アイアトンさんが英語に訳していきました。

大谷選手は終始冷静な表情といつもと変わらない声色でしたが、経緯の説明を終えて改めて心境を語った際には、ことばを詰まらせる場面もありました。そして12分後「きょう話をすることができてよかった。これが今、お話できるすべてなので質疑応答はしません」と締めくくり、球団幹部とともに会見場をあとにしました。

 

《詳細を語った一方で残る疑問》

注目された大谷選手の報道陣への対応について、球団から直前に「声明を出すのみ」と発表されたことを受けて現場の記者の間では最低限の内容のみを盛り込んだ短い発言で終わるだろうという予想が大方を占めていました。

しかし実際には書面は用意されたものの大谷選手は自分のことばで問題のいきさつを時系列に沿って詳しく説明し、焦点となっていた水原氏の賭博や借金についてどの時点で認識したのかという点や、借金の返済に関わったかどうかという点についても明確にしました。

声明では水原氏について「うそだった」「うそをつかれていた」と何度も「うそ」という言葉を使い自らの知らないところで今回の問題が発生し、賭博には一切関与していないことを強調しました。

一方で疑問も残っています。

大谷選手は、水原氏から「僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していたと伝えられた」と説明しています。

これについては、これまでに去年の一定の期間に50万ドルずつ送金されたと報じられていますが
▽なぜ水原氏が大谷選手の口座に勝手にアクセスできたのか
▽450万ドル、日本円でおよそ6億8000万円と伝えられている巨額の送金を不自然に思わなかったのか、もしくは気づかなかったのかなどといった点についてはわからないままです。

質疑応答は行われなかったため、大谷選手の口座が大谷選手個人で管理しているのか、複数人で管理し水原氏もアクセスできる状況にあったのかなど資産管理のありかたについてははっきりしませんでした。

また、水原氏が当初、アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNの取材に対して「大谷選手が自分のコンピューターにログインして初めの送金を行い、目的として『ローン』と打ち込むのを横で見ていた」と詳細に説明したのにもかかわらず、なぜ、その後すぐに撤回したのかについて、その理由などはいまだに明らかになっていません。

大谷選手は「進行中の調査もあるので、話せることに限りがある」とした上で「警察当局の捜査に全面的に協力したい」と話していて今後は警察当局の捜査をはじめ大リーグ機構の調査などによって全容の解明が進められるのか注目されます。

《地元ドジャースの担当記者は》

地元の新聞ロサンゼルス・タイムズでドジャースを担当するベテランのスポーツ記者マイク・ディジョバンナ記者は大谷選手の記者会見について「捜査が続く状況でチームや選手はおおやけに多くを語れないものだが、大谷選手は私が思っていた以上によく話した。違法な賭け屋への送金や水原氏のギャンブルを知っていたかという点について力強く否定した。真実であることを願うし、そうでなければこれまで以上に状況が悪くなるが今の時点では水原氏の主張よりも信憑性があるように聞こえた」と話しました。

一方で、疑問が残る点として「水原氏のギャンブル依存症を全く知らなかったということはあり得るのか。2人は少なくとも過去6年半、ほぼ毎日いっしょにいて、日によっては15時間から20時間もともに過ごす一心同体の関係だった。このような事態になっていてなぜ気づけなかったのか」と指摘しました。

そのうえで「私たちもESPNも引き続きこの問題を取材していて何が出てくるかはわからない。当局の捜査や大リーグ機構の調査も行われている。ただ、もしきょうの説明が真実であれば、この問題は乗りこえられるだろう」と話しました。

《球場近くのファンは》

 

日本時間の26日、大谷選手が声明を出したことについて、アメリカ・ロサンゼルスのドジャースタジアムの近くではさまざまな声が聞かれました。

地元の20代の女性は「大谷選手の説明は非常にきちんとしていて、プロフェッショナルなもので、彼自身をよく反映していたと思う。特にショーヘイのような大スターは、法律がからむような場合、自分が言わなければならないことだけを言うのは重要だ。説明は十分だったと思う」と話していました。

地元の20代の男性は「法的な手続きもあるので、言いたいことのすべては言えなかったのだろう。自分にとっては大谷選手の人柄と、彼が野球をプレーする中で見せてくれるもので十分だ。まだ懐疑的な見方もあると思うが、時間がたてば何が本当に起きたのか分かると思う」と話していました。

また横浜から訪れた20代の女性は「これまでいろいろな臆測が飛び交っていたので大谷選手自身の口から説明が聞けたのはよかった。質疑応答はなかったが、本当はメディアからの質問にもきちんと答えるべきだったのではないかと思う」と話していました。

《現地ロサンゼルスでは》

現地ロサンゼルスではさまざまな声が聞かれました。

通勤の時間帯に話を聞いた男性は、大谷選手について「彼は無実だと思う。もちろん、もし悪いことをしていたなら大リーグ機構の処分を受けるべきだし、法を犯したのならばその報いも受けるべきだ」と話して彼の声明を支持しつつも真相の究明が必要だという考えを示しました。

別の男性は「通訳が大谷選手の何百万ドルものお金にアクセスできるなんて変な感じがする。だから、正直に言うと誰かが誰かの身代わりになったかもしれないとも思う。もっと調べる必要があると思う」と話して懐疑的な見方をしていました。

ドジャース ロバーツ監督「翔平は正直に話していたと思う」

水原氏の違法賭博をめぐる問題で大谷選手が初めて発言したことについてドジャースのロバーツ監督は試合後の記者会見で、「翔平は正直に話していたと思う。何を知っていて何を知らなかったのか、多くの疑問に答えたと思う。事態が前進することを願っているし、捜査当局も彼が野球に集中できるようにしてくれるだろう。彼がここに座って自分の意見を述べたことを誇りに思う」とねぎらいました。

この日、ロバーツ監督は大谷選手と一緒に会見場に入り、首脳陣やチームメートとともにその発言を脇から見守りました。

大谷選手が発言したことのチームへの影響を問われると、「私たちはお互いに支え合っている。翔平が話をしたことはチーム全員が前に進んでいくための大きな一歩だったと思う」と本格化するシーズンの戦いに向けてプラスに捉えていました。

弁護士 “大谷選手に刑法上の責任ないと考えられる”

アメリカ カリフォルニア州などの弁護士資格を持つ、村尾卓哉弁護士は「大谷選手は、一番問題となる送金行為への関与について断定して否定し、問題をいつ認識したかなどについても合理的な説明をしたと思う。きょうの説明を前提とすると、そもそも送金自体、認識しておらず一方的な被害者になるということなので、大谷選手に刑法上の何らかの責任が生じるということはないと考えられる」と指摘しています。

そのうえで、「口座の管理方法は語られなかったが、これは水原氏が、どのようにアクセスしてお金をとったかという犯罪の中核にかかる部分なので、あえて説明をぼかしたのではないか。今回の送金行為がどのように行われたかというスキームは、今後、明らかになると思う」と話しています。

 

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8 コメント

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感動のワンシーン (右打メインだけど、たまーに流し打ちします)
2024-03-27 15:47:53
エンゼルスファンの暖かさが伝わり、大谷君もさぞ嬉しかった事と思いますし、私自身も感動の余り、映像の最中は作業を止めて見入ってしまいました。

ブーイングじゃなくて、ほんとーに良かったぁ~!


>岸田政権を追及すべき時に大谷君関連のニュースが邪魔だと、リベラル・左派から大谷君が攻撃されている

これ、今初めて知って驚愕しています。

ニュースを扱っているメディアを批判するんじゃなくて、大谷君自身が邪魔だという事で攻撃するって…、もはや彼らはリベラル(自由主義)でも何でもなく、ただの極左と言うか、寛容性の欠片も無い連中であると改めて思い知らされました。

エンゼルスファンの爪の垢を煎じて飲んどけ!!
返信する
早朝だからこそ (津木野宇佐儀)
2024-03-28 06:31:22
「大谷」「大谷」「大谷」「大谷」…∞
バカメディアもどこもかしこもココもうんざりです!!!!
実家は真宗大谷派ですが何か?
ちなみに、母方は本願寺派です

「大谷」云々のゴシップ、どこに私たちにとって資する情報・報道なのか!?
(敢えて言及するなら、氏に「通訳」がいたことに私は「??…∞!?」でした、日本のプロ野球の助っ人外国人じゃあるまいし)

非承認で構いません
そして、怒りをぶつけてしまってすみません…
返信する
すみません (時々拝見)
2024-03-28 23:04:34
不覚にも「真宗大谷派」に笑ってしまいました。報道に怒るべき所があるにも関わらず。
賭博によって一人の偉大な才能が失われてしまったのが、悲しいです。(文法上は、悲しくあります?)

MLB、球場によっては、カジノの広告が出てますが、(私が知る範囲では)先住民が経営権を有するもので、日本のIR(反道徳的リゾート)よりは、理があります。何が何でも賭博増反対。

少しリラックスして、また怒りましょう。
MLBクイズ
ビール、チーズ、ソーセージ、の球場と言えば?
↑チーム名が… ↑競走します。
返信する
Unknown (raymiyatake)
2024-03-28 23:21:20
ハッキリと、失われてしまったと書かれてるんですけど、それって一平さんのこと?
まさかの大谷くんのことですか??
それはひどい(涙)

真宗大谷派は私も笑いました😆
返信する
BBC続報 (からしだね)
2024-03-29 10:33:27
大谷選手自身にはほとんど何の関心もない私ですが、この事件そのものには興味があるのでこの件についてコメントするつもりでした。
ところが昨夜、you tubeでBBCのジャニーズの続報の予告編をたまたま見つけました。既にご存知かもしれませんがご紹介させていただきます。

本編は明日30日午後12:30よりBBC Newsで放送されるようですが、わずか6分ほどの予告編でも、いかにジャニーズ側の補償が形だけのものか、被害を告発した方たちに対する誹謗中傷がどれほどひどいものであるかがわかる内容になっています。
昨年放送されたものを見た際は、日本人がいかにこの問題を無視してきたかが強調され過ぎていると思って、「こんな人ばかりじゃない。私に街頭インタビューして欲しかった。」と思いましたが、その後の日本の反応(特に文春を除くマスコミ)を見ていると、日本人全体がそう思われても仕方がないんじゃないかと今は思っています。
しばらくしたら本編もYou tubeにアップされるかも知れないので、その時見てみたいと思いますが、この問題、改めて日本人に対する重い課題だと思わせられました。
返信する
失われてしまったのは (時々拝見)
2024-03-29 17:00:55
一平さんに決まってるじゃないですか。

で、大谷氏のMLBの歴史に残る偉業を目撃することになろうとは。

ついでに、MLB→スタンフォード大の話で思い出して調べてみたら、野球害毒論って、明治の話だったんですね。

さらに、赤青混じった観客席の紹介ありがとうございます。次も期待しています。
返信する
早朝の「狂気」と嘉門タツオの亡霊(って死んでないって!) (津木野宇佐儀)
2024-03-30 05:43:30
失礼と暴言の投稿でコメント欄を穢してしまって申し訳ありませでした。

真宗云々は嘉門達夫の番組に投稿してたため(?)ついつい…(^^;)
でも「実家」「母方」の「東西」は本当のことです
落語は上方が好きですし、歌舞伎よりも文楽の大ファンです(また東か西か、で軽口を言ってしまいました…(^^;)
返信する
Unknown (津木野宇佐儀)
2024-03-31 00:44:20
またまた早朝に不適切発言をしてしまいました。
申しわけありません。
返信する

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