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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

ゼレンスキー大統領の「10項目の和平案」に対して、ロシアのラブロフ外相が「完全に実現不可能だ」 「ウクライナと西側諸国が固執するなら、紛争は戦場で解決されるだろう」と断言。即時停戦など不可能だ。

2023年09月24日 | ロシアによるウクライナ侵略

国連総会の一般討論演説を終え、記者会見するロシアのラブロフ外相=2023年9月23日、ロイター

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 国連総会で初めてリアルで演説したウクライナのゼレンスキー大統領は国連安保理でも発言が許されました。

 2023年9月20日の安保理首脳級会合で、参加国として最初の発言をゼレンスキー大統領に認めた議長国アルバニアのラマ首相に対し、ロシアのネベンジャ国連大使はいら立ちを隠さず、議長との間で10分以上も非難の応酬となりました。

 会合冒頭、議長を務めたラマ首相がゼレンスキー氏に演説を許可したところ、ロシアのネベンジャ氏は、首脳級が出席しているほかの国が先に発言すべきだと主張し

「議長国が安保理をゼレンスキー氏の独り舞台にしようとしている」

と不満を口にしましたが、ラマ議長は事前に演説順を案内しており、規則や慣例からも逸脱していないと反論し、

「ロシアが戦争をやめればゼレンスキー氏が発言することもない」

と当然のことを述べて、世界最貧国の一つであるアルバニアが大ロシアをぎゃふんと言わせました(笑)。

興奮してラマ議長に食って掛かったネベンジャ・ロシア国連大使。

 

侵略開始直後の2022年3月11日に、ロシアの要請でウクライナ情勢に関する緊急会合を開いた国連安保理で「ウクライナで米国などが生物兵器を開発している」と主張して各国から「陰謀論」と言われたロシアのネベンジャ・ロシア国連大使(笑)。

 

元々画家なので落書きしていたラマ議長(笑)。

 

 

 さてその安保理での発言で、ゼレンスキー大統領はあらためて2022年から提案している「10項目の平和の公式」についても触れました。

 食料やエネルギーの安全保障、ウクライナの領土保全の回復などウクライナ側としての和平への条件です。

 ゼレンスキー大統領は、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島を含む1991年の独立時の領土から、ロシア軍が全面撤退することを求めました。

 これに対して、ロシアのラブロフ外相は9月23日、米ニューヨークの国連本部で記者会見を行い、ゼレンスキー大統領が提唱する10項目の和平案について

「完全に実現不可能だ」

と断言し

「ウクライナと西側諸国がそれに固執するなら、紛争は戦場で解決されるだろう」

と述べました。

 前からわかっていたことですが、ロシアは一部を占領しているウクライナの南東4州の併合宣言までしているのですから、クリミア半島を含めて領土を1センチたりとも返す気はありません。

 なので、ロシアとウクライナが停戦、それも即時停戦できるだなんて話は全く実現不可能なおとぎ話です。

「 ロシア占領下のウクライナ南部拘置施設に拘束されていた多数のウクライナ人が拷問や性的暴行を受けていた」とする調査結果を国際的専門家チームが公表。ロシア軍占領の現状を固定化する停戦は今はできない。

 

 

 ラブロフ外相は2022年12月には、ウクライナ政府が支配する地域の非武装化と非ナチ化、強制併合宣言して新たに「領土」となったウクライナ4州も含むロシアの安全保障に対する脅威の排除を提案したうえで

「敵(ウクライナ)はよく理解している」

「問題は単純だ。(ウクライナは)自らの利益のためにこれを受け入れよ。さもなければこの問題はロシア軍が解決することになる」

と述べていますからね。

 即時停戦なんてありえません。

ロシア政府が強制的に併合したウクライナ4州でも地方選挙を強行して侵略を既成事実化。ウクライナに即時停戦を促す即時停戦派はウクライナ人に「たかが領土」は諦めて人命尊重を優先すべきだと正直に説くべきだ。

 

 

 このようにロシア政府は自分たちの提案をウクライナが全部飲んで降参しなければ停戦に応じないことは明らかです。

 これに対して、日本でウクライナに即時停戦を求め、欧米諸国からウクライナへの軍事支援停止を求める野口和彦群馬女子大教授はもともと保守派なのでリベラリズムを批判して、米国のミアシャイマー氏同様に「現実主義者」を自称しているようです。

 さてでは、野口氏や伊勢崎賢治氏のように保守派ながら即時停戦を求め軍事支援否定を主張する人は、即時停戦など到底無理で、およそ「現実的ではない」ことをどう考えているのでしょうか。

 彼らに求められているのは、「人命を尊重して即時停戦を」と口で言うだけではなく、即時停戦は実際には不可能なことを前提に、停戦が無理な場合でもNATO加盟国が軍事支援を止めるべきかについてはっきり意見を言うことです。

 停戦は無理で戦争は継続することを前提にすれば、ウクライナへの軍事支援が止まれば、遅かれ早かれウクライナはロシア軍に席巻され、蹂躙され、人々は殺されます。

 ですから、曲がりなりにも学者である野口氏や伊勢崎氏らが知的に誠実であれば、

1 ロシアとウクライナの言い分がかけ離れていても、なぜかそれでも即時停戦はできるという論証

2 即時停戦ができない場合に、軍事支援を止めてもなぜかウクライナ人の「人命は尊重」できるという論証

が論理的に求められているのです。

知的誠実さのかけらもない自称「国際紛争処理の専門家」伊勢崎賢治東外大名誉教授は、またも「不都合な真実」には沈黙。

北朝鮮の金正恩総書記がプーチン大統領と会談し「ロシアは今、敵対する覇権主義勢力から自国の安全を守るための神聖な闘いに立ち上がっています」と発言。維新の会の親露派鈴木宗男議員がそんな2人を絶賛(呆)。

 

もちろん野口和彦教授も同様に、ウクライナ4州での「選挙」にも、アゼルバイジャンのアルメニア侵攻にも、ロシアと北朝鮮の軍事協力にも、ラブロフ外相の発言にも触れず。

そして、1年前にはバイデン大統領は戦車を供給することも核戦争の危険があるとして拒否していたことを無視。アメリカのチャレンジャーを含む欧米の最新鋭の戦車が供給されても核戦争の危機にはなっていない。

1年以上たてば事態は変化するし、欧米もロシアの動向を慎重に見極めてウクライナに供給する武器を選んでいる事実を無視する自称現実主義者の野口氏。

アゼルバイジャンによる「対テロ作戦」=ナゴル・カラバフへの戦争が、アルメニア側の「停戦合意」=降伏によって終結。ロシアの侵略=「力による一方的な現状変更」を許せば、世界は戦争だらけになる。

 

本当のリアリストの学者はこちら。

ウクライナ戦争から500日が過ぎ、いよいよウクライナの反転攻勢が始まった。
しかしロシア、ウクライナ双方が苦戦を強いられ、膠着する戦線。
戦争の終わりは見えず、2024年のロシア大統領選を見据えると、もはや4年目への突入が現実となりつつあるという。
この「終わらない戦争」、そして世界秩序の行方は――。

 

 

さすが、kojitakenの日記さんこそ、リアリストでリベラリスト。素晴らしい。

『私は他国からの働きかけにプーチンが応えてくれると期待するのは、あまりにも甘い考えではないかと思います。権力者という人種は自らの権力を守るためには何でもやるというのが習い性で、プーチンはこれまで自らの権力にとって脅威となる可能性のある人たちの命を、たとえ自らは手を汚していないとしても奪っていった人間です。

 そんなプーチンがウクライナの人々の生命などなんとも思っていないことは明らかですし、仮にウクライナを降伏させたら、敗戦国の国民に何をやるかわかったものではないと考えています。

 ですからウクライナの国民は、戦争によって自らの命を失うリスクと、敗戦国の国民となって生き地獄を味わうリスクの選択を強いられているのであって、そんな案件に対して他国の国民が軽々しく「即時停戦か徹底抗戦か」などという命題を立てること自体、ウクライナ国民の尊厳を毀損する傲慢不遜な態度だと思います。

 この理由によって私は「即時停戦」には絶対に与しませんし、ウクライナ国民のロシアに抵抗する形態にしてもいろいろ考えられるでしょうから「徹底抗戦」という言葉も使いたくないと考えています。』

日本の左派やリベラル派は、味方ないし「敵の敵」の権力に対する認識が甘すぎるのではないか

 

 

今回の記事は、例の親露派陰謀論の若手ロースクール弁護士さんがXで(ロシアに即時撤退を求め、ウクライナへの欧米の軍事支援を肯定するジャーナリストである)

「志葉玲は徹底抗戦でウクライナがロシアから領土を全部回復できることを証明しろ」

という趣旨のことを書いていたのに触発されて書きました(笑)。

戦争の行方がどうなるかなんて、当事者であるプーチン大統領にもゼレンスキー大統領にもわかりませんよ。

他人には神のごとき洞察を求めるクセに、自分達は肝心なことを何一つ説明できない人々には頭が痛くなります。

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ロシア国連大使、いら立ち隠さず 議長国アルバニアと応酬

20日、国連安全保障理事会の会合で発言するロシアのネベンジャ国連大使=米ニューヨーク(タス=共同)

 【ニューヨーク共同】「なぜウクライナ大統領が優先されるのか」。20日の国連安全保障理事会の会合で、参加国として最初の発言をゼレンスキー大統領に認めた議長国アルバニアに対し、ロシアのネベンジャ国連大使はいら立ちを隠さず、議長との間で10分以上も非難の応酬となった。ゼレンスキー氏は表情を変えずに見守った。

 会合冒頭、議長を務めたアルバニアのラマ首相がゼレンスキー氏に演説を許可。ネベンジャ氏は、首脳級が出席しているほかの国が先に発言すべきだと主張し「議長国が安保理をゼレンスキー氏の独り舞台にしようとしている」と不満を口にした。

 ラマ氏は事前に演説順を案内しており、規則や慣例からも逸脱していないと反論。ネベンジャ氏から「議長国の汚点になる」と責められると、「ロシアが戦争をやめればゼレンスキー氏が発言することもない」と不快感をあらわにした。

 ネベンジャ氏が発言を求める際、目の前にあるロシアの国名が書かれたプレートを鉛筆でたたいた場面もあり、険悪な雰囲気が広がった。

© 一般社団法人共同通信社

 

 

ゼレンスキー大統領「世界のほぼ全てがロシアの犯罪を理解」…国連安保理で演説

 【ニューヨーク=金子靖志】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、国連総会で一般討論演説に臨んだ。自国への侵略を続けるロシアに対し、「侵略者を打ち負かすため団結しなければならない」と述べ、各国首脳らに支援を呼びかけた。20日にはウクライナ情勢に関する安全保障理事会の首脳級会合に出席し、自ら提唱する和平案の内容を提示した。19日、米ニューヨークで開かれた国連総会で演説するウクライナのゼレンスキー大統領=AP

19日、米ニューヨークで開かれた国連総会で演説するウクライナのゼレンスキー大統領=AP

 ゼレンスキー氏は19日、ロシアの侵略開始以降で初めて国連総会の演壇に立った。約15分間の演説では、ロシアがウクライナ産穀物の輸出を妨害し、食料を「武器化」していると指摘した。侵略に中立的な立場をとってきた新興・途上国「グローバル・サウス」からの支持を得ようと、「(食料価格高騰の)影響はアフリカから東南アジアに及び、脅威となっている」と強調した。20日、米ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会の首脳級会合に出席する岸田首相(手前左)とウクライナのゼレンスキー大統領(同右)=ロイター

20日、米ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会の首脳級会合に出席する岸田首相(手前左)とウクライナのゼレンスキー大統領(同右)=ロイター

 ロシアによる子供の強制移送を巡っては「子供たちはウクライナを憎むことを教えられ、家族の絆は断ち切られている」と指摘し、「明らかにジェノサイド(集団虐殺)だ」と強調した。

 ゼレンスキー氏は20日の安保理会合でも演説し、ロシアの侵略開始以降、「我々は苦痛を感じている」と述べ、「世界のほぼ全てが(ロシアの)犯罪を理解している。この国家(ロシア)は侵略を行うことによって、国際規範を損なおうとしている」と非難した。その後、露軍の完全撤退や全領土の返還などを求める「10項目の和平案」について説明した。

 ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は会合開始直後、ゼレンスキー氏が2番目に発言することに対し、「ウクライナの大統領が理事国より先に発言することは受け入れられない。西側の一方的なルールだ」と批判した。

 

 

20日、米ニューヨークの国連本部で安全保障理事会の首脳級会合で演説後、退席するウクライナのゼレンスキー大統領(中央)。左は岸田文雄首相(EPA時事)

 今月の安保理議長国を務めるアルバニアが、各国の首脳が集まる一般討論演説の期間に合わせた開催を決めた。理事国以外も参加できる公開討論の形とすることで、和平実現の機運醸成につなげる狙いだが、ロシアは反発。各国演説に入る前に会合開催の手続きに異議を唱え、議長のラマ・アルバニア首相が「ロシアが戦争をやめれば問題は解決する」と一蹴する一幕があった。
 会合冒頭に演説したグテレス事務総長は「国連憲章は、より平和な世界に向かうためのロードマップだ」と強調した上で、ロシアの侵攻は「憲章の明確な違反だ」と非難。国際情勢がこれ以上悪化しないよう、各国がそれぞれできることに取り組むよう求めた。
 会合には岸田文雄首相のほか、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席した。昨年2月の侵攻開始後、ゼレンスキー氏が対面で安保理会合に参加するのは初めて。同氏はロシア軍撤退など、自らが提唱する10項目の和平計画「平和の公式」に基づき、賛同国と協議を重ねた上で首脳級の「平和サミット」を開催する意向を示し、広く参加を呼び掛けた。
 ロシアからはラブロフ外相が参加する見込みだったが、ゼレンスキー氏が議場を去るまでに登場せず、顔を合わせることはなかった。

 

 

 

完全に実現不可能・固執するなら戦場で解決を…ラブロフ露外相、ゼレンスキー氏和平案に

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は23日、米ニューヨークの国連本部で記者会見を行い、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が提唱する「10項目の和平案」について「完全に実現不可能だ」と断言した。「ウクライナと西側諸国がそれに固執するなら、紛争は戦場で解決されるだろう」とも述べた。ロシアのラブロフ外相=ロイター

ロシアのラブロフ外相=ロイター

 10項目の和平案は、ウクライナ側が露軍の完全撤退や全領土の返還などを求めているもので、ゼレンスキー氏が20日の国連安全保障理事会の演説でも説明した。ラブロフ氏は、ウクライナとの協議について「用意はあるが、停戦の提案は検討しない」と語った。

 このほかラブロフ氏は、今月行われたプーチン大統領と北朝鮮の 金正恩キムジョンウン 朝鮮労働党総書記の首脳会談を受け、10月に平壌を訪れ、交渉を継続するとも述べた。

 これに先立ち、ラブロフ氏は国連総会の一般討論演説に臨んだ。ウクライナを支援する欧米諸国などを「世界を民主主義と専制主義に分断し、自分たちの新植民地主義的なルールだけを全ての人に指示している」と非難。国際的な議論の議題を「ウクライナ化」する試みは「西側の利己主義」だと指摘した。

 日米韓や日米豪印の枠組み「クアッド」(Quad)などの連携が「新たな地政学的な緊張を生み出す危険性がある」とも批判した。

 また、ナゴルノ・カラバフ自治州を巡るアゼルバイジャンとアルメニア系住民との対立について、「双方が信頼を築く時が来た。ロシアの平和維持部隊はこのプロセスを全面的に支援する」と語った。

 

 

ラブロフ露外相、西側は「うその帝国」「我々と直接戦争」国連会見で

国連総会の一般討論演説を終え、記者会見するロシアのラブロフ外相=2023年9月23日、ロイター

 ロシアのラブロフ外相は23日、米ニューヨークの国連本部で記者会見し、ウクライナ支援を続ける米欧などの西側諸国は「我々と直接戦争をしている」と述べた。また、ウクライナ産穀物の輸出合意の再開をめぐる交渉について、仲介する国連が提示した打開案は「否定はしないが、現実的ではない」との見方を示した。

 ラブロフ氏は同日、国連総会の一般討論演説後に記者会見した。演説では西側諸国を「うその帝国」と呼び、「自己中心的なルールに従うことを世界に強要しようとしている」と主張。「特別軍事作戦」と呼ぶウクライナ侵攻については、ほとんど言及しなかった。

 記者会見では、ウクライナが提唱する露軍の撤退などを含む10項目の和平案について「完全に実現不可能」だと言及。ウクライナが姿勢を変えない限り戦闘は続くとした。ニューヨークでは30カ国以上の代表と個別に会談したと明かし、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国は「国益を守るため」に「反ロシア制裁に加わりたがらない」と主張した。

 また、20日に開かれた安全保障理事会で、ウクライナのゼレンスキー大統領の演説中に議場にいなかった点を問われると「彼が何を言うか分かっているのだから、時間を無駄にする必要はない」とも述べた。

 北朝鮮との関係をめぐっては、ラブロフ氏が来月に平壌を訪問し、連携強化に向けた交渉に臨むとした。米国などはウクライナ侵攻を続けるロシアが北朝鮮から武器調達を試みていると分析しており、軍事協力の拡大が危惧されている。【ニューヨーク八田浩輔】

 

 

ロシア外相、停戦は検討せず 欧米を「うその帝国」と批判

23日、米ニューヨークの国連本部で記者会見するロシアのラブロフ外相(共同)

 【ニューヨーク共同】ウクライナ侵攻を続けるロシアのラブロフ外相は23日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、ウクライナとの「いかなる停戦案も検討しない」と明言した。ウクライナに武器を提供する欧米は「ロシアと真っ向から戦争をしている」と主張。会見に先立つ国連総会一般討論での演説で西側諸国を「うその帝国」と呼び、欧米批判を展開した。

 ラブロフ氏は記者会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領が提唱する和平案「平和の公式」を「誰もが理解しているように、絶対に実現不可能だ」と一蹴した。

 ロシアが離脱したウクライナ産穀物の輸出合意への復帰は「現実的でない」と否定。ロシア産穀物の輸出正常化の約束が果たされず、合意は「ごまかしだった」と訴えた。

 ラブロフ氏は、10月に北朝鮮を訪問する考えを示した。金正恩朝鮮労働党総書記が今月13日のプーチン大統領との会談でプーチン氏の訪朝を要請しており、実現へ調整を進める。北朝鮮側とロシアへの武器提供について話し合う可能性もある。

ロシアのラブロフ外相(アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)

© 一般社団法人共同通信社

 

 

[27日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は、ロシアが提案している和平案をウクライナが自らの利益のために受け入れなければ、ロシア軍が問題を解決すると述べた。タス通信が26日夜伝えた。

ウクライナ政府が支配する地域の非武装化と非ナチ化、新たに領土となった地域も含むロシアの安全保障に対する脅威の排除を提案しており「敵(ウクライナ)はよく理解している」と発言した。

その上で「問題は単純だ。(ウクライナは)自らの利益のためにこれを受け入れよ。さもなければこの問題はロシア軍が解決することになる」と述べた。

紛争がいつまで続くかについて「ボールは(ウクライナ)政府側のコートにあり、その背後に米国がいる」と語った。

 

 

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2 コメント

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結局、何が正しいかは歴史が証明するのだろう… (右打メインだけど、たまーに流し打ちします)
2023-09-25 00:28:24
最良のシナリオ
1.プーチンの寿命が来る
2.疲れ果てたロシア軍がクーデターを起こす
3.ウクライナ軍がロシア軍を領土外に追い出す
4.敗戦だけは避けたいロシアが和解に応じる

最悪のシナリオ
1.トランプ大統領が復帰しロシアと手打ちにする
2.ウクライナの汚職が深刻で欧米が見捨てる
3.世界的な支援虚しくウクライナ軍が敗北する
4.追いつめられたロシアが核兵器を使用する

現実的に起こり得そうなのは「最悪1」であり、最も起きて欲しくないのは「最悪4」だと思います。

勿論、希望的観測としては、プーチンが死んだ後、ロシア軍とロシア国民が急に手のひらを反し、全ての責任を「プーチンのせい」という事にして世界と和解する案ではありますが。
返信する
Unknown (津木野宇佐儀)
2023-09-25 01:08:06
憎悪を増幅するしかない今回のプーチンの愚行・蛮行
もし、戦争が終結しても、その後をどうしたらいいのか、これこそが今後の世界情勢の本当の難題だと思います。

ブログ主さんすみません
あと、
Kojitakenさんが仰るとおり私もプーチンが聞く耳を持たないのは重々承知なのですが…
それを承知で「非米(米=日本)・非EU」の組織や国家が何らかの形でこの戦争にかかわり続けていくことは、成果はないにしても、(長い意味でも)何らかの意味はあることだと思います(それそこが「G7」の斜陽の表れなのだとも思います)
G7だけで「難題」は解決できないことをG7自身こそが知るべきでないでしょうか
返信する

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