心のふるさと「伊勢の神宮」と神道のあれこれ@れーじん

日本人の心のふるさとといわれる伊勢の神宮。
伊勢国のれーじんが伊勢の神宮や神道、それに関連することをお伝えします。

神社参拝時の作法⑨ ~その他の注意事項②~

2015-04-02 09:00:00 | 神宮
前回に引き続き「その他の注意事項」として、作法や作法以外の注意事項に触れたいと思います。
今回は、伊勢の神宮に立てられている看板を紹介します。

こちら↓は、伊勢の神宮、皇大神宮(内宮)の入口手前にある注意書きの看板です。


神社の敷地内のものを、勝手に持ち帰らない
神域内にある物、たとえば敷きつめられた石など、なんとなくパワーがありそうな気がしますよね。
そのパワーを自分のものにしたいがために、勝手に盗って(とって)持ち帰るのは、泥棒ですよ。
でも、残念ながら、そういう参拝者が少なからずいるんですよね。
私も見かけましたよ、伊勢の神宮、豊受大神宮(外宮)で。
古殿地(以前、正宮があった御敷地)に敷きつめてある、こぶし大の石を盗って持って帰ろうとした参拝者を。
あまりに見かねて声をかけたのですが、彼女は恥ずかしがることなく、悪びれることもなく、その場を立ち去りました。
あなたは人様のお家にお邪魔して、相手の許可なく物を持ち帰りますか?
それって犯罪ですよね。
神社でも同じです。
また、神社は「鎮守の森」とも言われ、自然が多く残されています。
そのため、珍しい草木やクワガタなどの昆虫、鳥、魚、場所によっては鹿などの野生動物も見られます。
それらも取るのはやめましょう。

喫煙・飲食はしない
境内の、定められた場所以外での喫煙や飲食はやめましょう。
ガムをクチャクチャ噛みながら、タバコをプカプカふかしながら参道を歩くのは、崇敬する神様にお詣りするときの態度ではないですよね。
歩きタバコは、境内でなくても周りの方々にやけどを負わせる等の危険があります。

ペットは境内の外でお留守番
以前の記事でも触れましたが、ペットは神域に入れません。
ただし、ペットに対するご祈祷ができるという特別な神社では、ペットも飼い主さんと一緒に神社参拝ができます。
その場合は、神職さんの指示に従い、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮してください。

参道以外の場所に入らない
神社には、柵やロープ(注連縄<しめなわ>)などで、明確に立ち入りを禁じているところと、そうでないところがあります。
そうでないところ、すなわち、入ろうと思えば入ることができてしまう場所もあります。
参道脇の木々が生い茂る場所などがそうです。
しかし、参拝者が通ることができるのは、参道だけです。
参道には、たいてい玉砂利が敷きつめられているので、すぐにわかるはずです。
入ることができるからといって、勝手に参道以外の場所に入らないようにしましょう。


そして、伊勢の神宮には、こんな残念な看板もあります。

これは、皇大神宮(内宮)の手水舎<てみずしゃ>の横に立てられている看板です。
同じ看板が、御正宮の手前にも立てられています。
お賽銭の記事でも触れましたが、神域にもスリがいるようなのです。
手水舎と御正宮の手前にこんな看板があるということは手水を取る時と拝礼をしている時に、最もスリに狙われると考えていいでしょう。
まぁ、その2か所は必ず人だかりができますから、ごもっともな話です。
残念なことですが、しっかり自衛しましょう。

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