日日是好日

「アナザー・カントリー」について、実に主観的に書き散らしてます。
たまに身辺の雑記も。

7人分の想い

2013-09-18 22:31:25 | ぼくの地球を守って
*以下の巻数と頁数は、すべてHC(花とゆめコミックス)です*

三巻の109ページ。
「きみがモクレンを汚したからだ」に続く、
110、111の2ページの輪の表情。

マンガは数あれど、
これほどの情報量を含んだキャラの顔は、
そうそうないと思う。


読者はこの回で、
シオンのレイプ事件を初めて知ります。
だから読者は、絵の通り、雷が落ちたように驚く。

7歳の子供が「レイプの加害者」であるミスマッチがまずある

そして輪のこの顔は何を言っているのでしょうか。

モクレンへの罪悪感。
あるいは、あれは決してレイプではなかったのにという怒り?
シュウカイドウのモクレンへの愛。そのことへの驚き? 軽蔑? 共感?
あるいはレイプだと思っているのなら、
そのことへの罪の重さが今にして身に染みた?
あるいは、不当に重い罰だと思った?
その他、色々、色々、色々。

このシュウカイドウの言い分が正当か否かに、
「ぼくたま」のすべてがかかっていると言っても、
過言ではない。


重い見開きです。


それにつけても、リアルタイムで読みたかったマンガだなあ。


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2 コメント

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時計の針をもとに戻したい (希望)
2013-09-20 22:25:22
「ぼくの地球を守って」をリアルタイムで読めなかったのは、本当に悔しいです。
「ぼくたま」は、連載を楽しみに待ち、発売されたらそれっとばかりに飛びついて読み、
縦横ななめ上ななめ下からさらに舐めるように読みつくし、先週はどうだったか、先々週はと、花とゆめを引っ張り出して読み返しては、ああ、おお、ふう、そうか、と、感嘆するのが正しい読み方です(と思う)。
このわりとすぐあとに「モクレンは君のことを心から愛していたんだ、シオン」というシュウカイドウのセリフが入りますが、
ピカッゴロゴロのシーンから何を引けばいいのか足せばいいのか。
情報量が多すぎて、私の脳みそでは対処しきれません。オーバーフロー。
そーだ、GMにもありましたねー。
長官の言うがままに任せていたのが、タケルの幼いところです。もうちょっと積極性が欲しかった。
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そういえば (まゆ)
2013-09-20 12:14:23
当時読んでた頃、輪くんのこのシーンは狙ったかのようなタイミングの雷とどしゃ降りの雨、ずいぶん大げさ~なんて思ってましたけど、なるほど!読み返すとまた違った印象ですね。希望さんが推測した想い全て、もしくはもっとたくさんのさまざまな想いがありそうな・・。当時はそこまで考えつかなかったです。深いですねぇ。 ・・・またまたGMと繋げてしまいますが この演出のシーン、GMのあのシーンをどうしても思い出します。大塚長官が、タケルはギシン星人であることをメンバーのみんなにカミングアウトしたとき。あれもたしか狙ったかのような雷とどしゃ降りの雨でした。キャラたちの想いの衝撃度MAXは雷と大雨がピッタリなのかな(^^)
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