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ホテル不足で訪日中国人のラブホ宿泊が急増…

2015年09月26日 | ニュース

業を煮やした関空対岸の泉佐野市が“爆買い”仕様のホテル進出促進策

 訪日外国人の増加で慢性的なホテル不足に悩むなか、“爆買い”中国人がラブホテルに宿泊するケースが増えている。業を煮やした関空対岸エリアの泉佐野市は約30年ぶりにラブホテル規制条例の規則を改正し、中国人観光客らが好む家族で利用可能な大部屋の多い一般ホテルの建設を可能に。ラブホテル進出を防ぐためのシングルルームの一定数以上の義務づけを撤廃する一方、外観条件を厳しくすることで規制効果を保ちながら、“爆買い”仕様のホテル進出を促すのが狙いだ。(吉村剛史)

深刻なホテル不足でラブホにまで流れる中国人客

 「とにかくホテルが足りないよ。協力してくれるラブホテルをもっと増やさなければ」

 主に中国人の観光ツアーを扱う東京都豊島区の旅行社では、担当の中国人スタッフが悲鳴をあげた。

 上海株の暴落など減速傾向が顕著な中国経済だが、それでもアジア各国、地域で祝う中秋節(9月27日)や、中国の「国慶節」(10月1日)前後は旧正月や花見シーズンに並ぶ“爆買いラッシュ”で「特に関西のホテルの確保に頭が痛い」とこぼす。

 訪日外国人客の観光ツアーの現場では、緊急避難措置としてホテル宴会場を臨時のドミトリー(相部屋のベッドルーム)にしてもらったりするケースもある中、同社が目を付けたのは堺市以南の関空対岸エリアのラブホテルだ。

 「部屋も広く低料金だし、中国人にとっては物珍しさもあって非常に好評。今後はラブホテル泊を前面に出したツアーを拡大したい」という。

 受け入れるホテル側も歓迎の意向で、今春から観光バスがラブホテルに横付けする光景も増加している。実際に泉州南部のラブホテルでは、大通りからやや奥まった立地にもかかわらず、関空からのマイクロバスがするりとゲートをくぐり、玄関に横付けになっていた。

 「密着取材? 悪いけど今はそれどころじゃないよ。国慶節期間にツアー客20組分の部屋を提供してくれる泉州地域のラブホテルを紹介してくれるなら考えるけれど…」

関空対岸のホテル予約は最難関?

 「実は関空対岸エリアこそ、いま世界で一番ホテルの確保が難しい場所です」

 外国人客が対象の旅行会社「フリープラス」(大阪市北区)の担当者は語る。

 その理由は、関空での就航や増便が相次ぐ格安航空会社(LCC)だ。いまや関空の国際線全体の3割にも達しているが、空港使用料の安い深夜早朝の発着便の多いのが特徴。

 担当者は「夜中に到着したツアー客や、早朝便発のツアー客には空港に近いホテルが喜ばれる。関空対岸エリアは宿泊費も大阪市内より2、3割安なのでアジアからの低料金ツアーにマッチしている」と説明する。

 特に、関空と連絡橋で結ばれている泉佐野市は、非常に有利な条件がそろっているが、現在、市内のホテルや旅館などの宿泊施設はわずか約20。市の集計では、市内の外国人宿泊者数は平成23年に約28万人だったのが26年には約55万人と約2倍に急増し、“超”のつくほどホテル不足が深刻な状況なのだ。

 泉佐野市のビジネス観光ホテル「ホテルシーガル」では、深夜や未明、早朝に到着する観光バスから中国人団体客が次々にチェックイン。不夜城の様相を呈していた。

 泉佐野市ではモンゴルなどと国際交流を推進しているが、訪問団の滞在ホテルの確保に苦慮し、市営住宅の一部を今年3月末、約250万円かけて暫定的なゲストハウスに改装するなど、対応に追われ続けているほどだ。

奇手!! ラブホ規制に着目

 「関空に一番近い町として、ホテルや宿泊施設の進出を促進する必要がある」。これを好機ととらえたのが泉佐野市の千代松大耕(ひろやす)市長だ。

 同市では今年8月、昭和57(1982)年に施行された市内全域を対象とする「泉佐野市ラブホテル建築の規制に関する条例」の施行規則の一部改正に踏み切った。

 

 改正の柱は、ラブホテルの乱立を防ぐために設けられた2つの規制の撤廃。「17平方メートル以下の1人部屋の床面積の合計が、全客室の床面積の合計5分の2以上を占める構造」「幅1・4メートル以上のベッドを備える部屋の数が、全客室の10分の1を超えない構造」。つまり、本来ラブホテル規制を目的とした条例が結果的に一般ホテルの進出の障害になっていた。そこで構造規制を撤廃する一方で、外観規制を新たに課すことでラブホテル進出を防ぎ、一般ホテルの誘致を促すことにしている。

 「急増中のアジアからのツアー客は観光が目的の家族連れやカップルが中心。大きなダブルベッドに夫婦が寝て、その横に子供用のエキストラベッドを置くなどのケースも多い。一方ビジネス客が使うシングルルームの需要は少ない。ホテルに一定数のシングルルーム設置の条件や、大型ベッド数の規制は、一般ホテル進出にとって高いハードルになっていた」

 改正作業を進めた泉佐野市都市計画課の中川勉参事は、背景をこう説明する。

 この規制緩和によるラブホテルの進出は心配ないのだろうか。

 中川参事は「代わりに『教育環境』に配慮した素朴な外観や、ロビーには『自由に利用することのできる男女別便所』の設置を新たに課しました。規制の効力はそのままです」と胸を張る。

 千代松市長も「ホテルの新規進出や既存の宿泊施設の用途変更の大きな障壁が取り除かれた」と話す。

 実際にホテル業界からの問い合わせも早速、市に寄せられているという。

 

 泉佐野市の打ち出したラブホテル条例の規制緩和という奇手。ラブホテルにまであふれる訪日外国人の状況を変えることができるのか。その効果は果たしていかに。


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