ある少年の質問
幼い少年が教室で算数の授業を受けていた。
先生が少年に質問した。
「今、あそこのフェンスの上にスズメが5羽いるとしましょう。」
「君は鉄砲で1発、そのスズメを撃つとします。」
「さて、後には何羽残るでしょうか?」
少年はちょっと考えてから言った。
「0羽!」
「何でかな?1羽減るから4羽になるだろう?」
不思議そうな先生に少年は答えた。
「だって、僕はスズメを撃たないもん。」
「でも、音にびっくりしたスズメが全部逃げちゃうから、0羽なんだ!」
先生は愉快そうに笑うと、少年の頭を撫でて言った。
「先生は君の考え方がすごく好きだよ。」
「じゃ、先生。今度は僕が問題を出すよ。いい?」
「ふむ。」
「公園のベンチに3人の女性がアイスクリームを食べています。」
「1番の彼女は、コーンの周りをぺろぺろ舐めています。」
「2番の彼女は、コーンをバリバリ噛んじゃってます。」
「3番の彼女は、コーンを口の中に頬張っています。」
「さて、この中で結婚している女性は何番の人でしょう?」
先生はこの不愉快な質問を、よく考えて答えた。
「3番の口に頬張る女性だな!」
「ぶぶー。」
少年は無邪気に笑いながら言った。
「正解は1番の人でした! でも・・・」
「僕は先生の考え方がすごく好きだよ。」
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