
仕事は順調に進んでる。
伝票は5月7日分を終えた。
88枚。
午後からS子ちゃんが○○さんに仕事を教えることになった。
教えるにあたり「ハァ~~」と深いため息。
ついにヤツに教えるときがキタァ~~~!!みたいな。
S子ちゃんもいよいよ愚痴をこぼすようになった。
たぶん、ワタシの休んだ理由を知っているようである。
「蘭々の気持ちが分かる気がしてきた」と。
そうでしょ、そうでしょ!!
良かった。
ワタシだけがムカッとイラッとして怒ったワケではなかった。
これは誰もが思う気持ちなのだ。
教えてもらってる様子を見聞きしてたH原も、何度となくムカッ!としてた。
あれじゃ、誰もが嫌気がさすってヤツですか?
○○さん、教えてもらってる先からメモを取れ!
S子ちゃんは心の中で叫んでた。
○○さんの「ハイ、ハイ、ハイ。」
返事は1回言えばいい!!
この先が思いやられる。
先が見える……。
S子ちゃんがかわいそうだけど、そう思った。
当人のS子ちゃんも、そのことを重々分かっているようだ。
この先、自分がどのくらい大変な思いをしなくてはならないかを。
だからこそ、少しでもS子ちゃんを助けるために伝票を進めてあげてるのだ。
そして、協力してる。
ただ一つ協力できないこと―
それは、○○さんに教えるということだ。
ゴメン、それだけは勘弁。
残すはあと2日。